津和野駅
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津和野駅 | |
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駅舎(2017年5月) | |
つわの Tsuwano | |
◄船平山 (10.1 km) (3.2 km) 青野山► | |
所在地 | 島根県鹿足郡津和野町後田 |
所属事業者 | 西日本旅客鉄道(JR西日本) |
所属路線 | ■山口線 |
キロ程 | 62.9 km(新山口起点) |
電報略号 | ツワ |
駅構造 | 地上駅 |
ホーム | 1面2線 |
乗車人員 -統計年度- |
140人/日(降車客含まず) -2020年- |
開業年月日 | 1922年(大正11年)8月5日[1] |
備考 | 簡易委託駅[2] |
津和野駅(つわのえき)は、島根県鹿足郡津和野町後田にある、西日本旅客鉄道(JR西日本)山口線の駅である。
「山陰の小京都」と称される観光の町、津和野の玄関口の駅で、蒸気機関車C57 1およびD51 200が牽引する快速「SLやまぐち号」の終着駅である。
歴史
[編集]- 1922年(大正11年)8月5日:国有鉄道津和野線が徳佐駅から延伸し、その終着駅として開設[1][3]。三田尻機関庫津和野駐泊所を開設。
- 1923年(大正12年)3月28日:三田尻機関庫津和野駐泊所が三田尻機関庫津和野分庫に昇格[4]。
- 1923年(大正12年)4月1日:津和野線が石見益田駅(現・益田駅)まで延伸し山口線となり、同線の途中駅となる[1]。
- 1928年(昭和3年):三田尻機関庫津和野機関分庫が津和野機関庫に昇格。
- 1936年(昭和11年)9月1日:津和野機関区に名称変更。
- 1960年(昭和35年)3月20日:統廃合により山口線管理所津和野支所が発足。
- 1965年(昭和40年)3月1日:山口線管理所津和野支所を山口線管理所に組織変更。
- 1974年(昭和49年)1月16日:山口線管理所を廃止し、同所は小郡機関区津和野支区に格下げ。
- 1977年(昭和52年)3月3日:現在の2代目駅舎が竣工[5]。
- 1980年(昭和55年)4月1日:貨物取扱廃止[3]。
- 1985年(昭和60年)3月14日:荷物扱い廃止[3]。
- 1986年(昭和61年):小郡機関区津和野支区廃止。
- 1987年(昭和62年)4月1日:国鉄分割民営化により西日本旅客鉄道(JR西日本)が継承[6]。
- 2013年(平成25年)
- 2014年(平成26年)8月23日:津和野駅 - 地福駅間が運行再開し、山口線全線運転再開。ノンストップつわの号の運行が終了した[7]。
- 2021年(令和3年)
- 2022年(令和4年)8月6日:駅開業100周年イベントを実施[9]。簡易委託化[2]。
駅構造
[編集]津和野町観光協会による簡易委託駅[2]。島式ホーム1面2線を有し、交換設備を有する地上駅。駅舎は上り線東側にあり、そこから跨線橋がホームの益田寄りに繋がっている。
構内には蒸気機関車用転車台があり、また、留置線も数線設けられている。駅前には、D51 194が静態保存されている。
のりば
[編集]のりば | 路線 | 方向 | 行先 |
---|---|---|---|
2 | ■山口線 | 上り | 山口・新山口方面 |
3 | 下り | 益田・浜田方面 |
- 付記事項
- 1番線は2番線の駅舎寄りに隣接した線路であるが、乗降設備は設けられておらず、列車の留置などで使われている。「SLやまぐち号」は一旦この留置線に客車を留置した後に機関車のみ方向転換のために転車台へ向かう。
- 2・3番線共片方向の入線・出発しか対応しておらず、ホームでの列車の折返しは出来ない。当駅止まりの列車は留置線に入る形となる。
- 2002年1月時点では当駅発の最終は22時で行き違いを行っていた。[10]
-
改札口(2017年5月)
-
2番線より見た1番線(2017年5月)
-
2・3番線(2017年5月)
-
観光用駅名標(2017年5月)
駅弁
[編集]昭和40年代から弁当製造会社「くぼた」が駅弁を販売していたが、駅改修工事に伴って2021年5月末に営業を終了[11]。その後、復活の要望があり、2021年7月17日と18日に駅弁販売を実施し、以後は販売日について検討することになった[11]。
2022年8月1日現在の駅弁は下記の通りとなっている[12]。
- 幕の内弁当(予約販売)
- 山菜弁当つわぶき(季節弁当:10月1日 - 翌年5月末日までの販売)
- かしわめし弁当
ただし、JTB時刻表 2024年3月号には津和野駅の駅弁の掲載は無い。かつては、JR時刻表に掲載されていた。
利用状況
[編集]1日平均の乗車人員は140人である(2020年度)[13]。2004年度は411人、1994年度は596人、1984年度は873人だった。
近年の1日平均乗車人員は以下の通り。
乗車人員推移 | |
---|---|
年度 | 1日平均人数 |
1999 | 508 |
2000 | 503 |
2001 | 501 |
2002 | 498 |
2003 | 468 |
2004 | 411 |
2005 | 360 |
2006 | 337 |
2007 | 309 |
2008 | 307 |
2009 | 276 |
2010 | 252 |
2011 | 255 |
2012 | 231 |
2013 | 179 |
2014 | 197 |
2015 | 233 |
2016 | 228 |
2017 | 226 |
2018 | 196 |
2019 | 190 |
2020 | 140 |
駅周辺
[編集]旧・津和野町の中心部に立地しており周辺には観光名所や観光客向け店舗・宿泊施設などが多い。駅前を島根県道13号萩津和野線が通り、駅の東側約200メートルを津和野川が山口線に並行して流れ、その川向こうを国道9号が並行する。
- 津和野町津和野伝統的建造物群保存地区 - 城下町の整備された区画が今に残り、幕末から昭和初期の町並みが重要伝統的建造物群保存地区:種別「武家町・商家町」として選定されている。
- 津和野町役場 津和野庁舎
- 津和野郵便局
- 山陰合同銀行
- 西中国信用金庫
- 津和野カトリック教会
- 乙女峠マリア聖堂(徒歩20分程)
- 津和野大橋
- 太皷谷稲成神社
- 森鷗外の旧宅
- 津和野城跡
- 島根県津和野町立安野光雅美術館
- キヌヤ 津和野店
バスのりば
[編集]路線バス
[編集]高速バス
[編集]- サラダエクスプレス・津和野エクスプレス(夜行、石見交通・阪神バス) - 神戸・大阪行
隣の駅
[編集]快速「SLやまぐち号」の終着駅であるほか、特急「スーパーおき」もこの駅に停車する。いずれも隣の停車駅については各列車記事を参照のこと。
位置情報
[編集]脚注
[編集]- ^ a b c 歴史でめぐる鉄道全路線 国鉄・JR 7号、13頁
- ^ a b c “津和野町観光協会事務所移転並びに津和野駅切符販売再開のお知らせ”. 津和野町観光協会 (2022年8月6日). 2022年8月6日閲覧。
- ^ a b c 石野哲(編)『停車場変遷大事典 国鉄・JR編 Ⅱ』(初版)JTB、1998年10月1日、288頁。ISBN 978-4-533-02980-6。
- ^ 『蒸気機関車』vol.27 p.70 キネマ旬報社
- ^ 交建設計・駅研グループ、1996、『駅のはなし 明治から平成まで』改訂初版、成山堂書店 ISBN 4-425-76032-8 p. 206
- ^ 歴史でめぐる鉄道全路線 国鉄・JR 7号、15頁
- ^ 山陰線(須佐〜奈古駅間)、山口線(地福〜津和野駅間)の運転再開見込みなどについて - 西日本旅客鉄道プレスリリース、2014年7月16日
- ^ a b “津和野駅|駅情報:JRおでかけネット”. 西日本旅客鉄道. 2021年11月19日時点のオリジナルよりアーカイブ。2021年11月19日閲覧。
- ^ “リニューアルした津和野駅で防犯訓練 駅開業100年控え観光客増に備え”. 中国新聞 (2022年8月1日). 2022年8月1日閲覧。
- ^ 交通新聞社 JR時刻表 2002年1月号
- ^ a b “津和野駅の駅弁復活 DLやまぐち号運転再開で”. 朝日新聞 (2021年7月18日). 2022年8月1日閲覧。
- ^ “津和野駅の駅弁”. 駅弁図鑑 西日本編. 2022年8月1日閲覧。
- ^ 島根県統計書 - 島根県
参考文献
[編集]関連項目
[編集]外部リンク
[編集]- 津和野駅|駅情報:JRおでかけネット - 西日本旅客鉄道