横浜刑務所
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横浜刑務所(よこはまけいむしょ)は、法務省矯正局の東京矯正管区に属する刑務所。下部機関として横須賀刑務支所・横浜拘置支所・小田原拘置支所・相模原拘置支所の4か所の支所を持つ。
主として26歳以上の犯罪傾向の進んだ男性受刑者を収容する施設。高齢化が深刻で、80代も数人いる[1][2]。
全国的にも類を見ない「笑う刑務所」を推進している。
所在地
[編集]収容分類級
[編集]→「収容分類級」も参照
- B級
- F級
- 横須賀刑務支所には在日アメリカ軍関係者も収容している。
収容定員
[編集]- 1,200人(2020年2月約880人収容中)
沿革
[編集]この節の加筆が望まれています。 |
本刑務所は、幕末の開国と同時に、伊豆国下田に作られた奉行所管轄の囚獄をルーツとする。
- 1855年(安政2年) - 日本の開国に伴い、伊豆国賀茂郡下田(現・静岡県下田市)に囚獄開設。→「黒船来航 § 嘉永7年(1854年)の来航」、および「開国 § 日本の開国」も参照
- 1859年(安政6年) - 横浜港開港により、武蔵国久良岐郡戸部村字宮ノ前(現・横浜市西区伊勢町3丁目・公務員伊勢町公舎)に移転。神奈川奉行の下に置かれ、戸部牢屋敷と改称。→「横浜港 § 黒船来航と横浜開港」、および「神奈川奉行 § 概要」も参照
- 1868年(明治元年) - 神奈川奉行を廃して横浜裁判所(現在の横浜地方裁判所とは似て非なる)を置く。
- 1871年(明治4年) - 神奈川県設置に伴い、神奈川県に移管。
- 1893年(明治26年) - 狭隘・老朽化のため、県議会に新築案が提案される。
- 1899年(明治32年)2月 - 神奈川県久良岐郡根岸村字広地(現・横浜市磯子区丸山二丁目)に移転。敷地面積約2万2千坪、建築面積約6,600坪。
- 1923年(大正12年)9月1日 - 関東大震災により、建物50棟中24棟倒壊、16棟半壊。職員3名・収容者35名が圧死し、ほかに職員数名と収容者50名が重傷を負った。
- 1924年(大正13年)3月11日 - 震災被害と、周囲の都市化が進んだため、市会で再移転が提案され、同年12月に事業計画が決定した。
- 1936年(昭和11年)5月 - 横浜市中区笹下町(現・港南区港南四丁目)の現在地に竣工。
- 1939年(昭和14年) - 赤誠隊と名付けられた囚人部隊1280名を送りハゴイ飛行場建設を荷った。
組織
[編集]所長の下に4部2室を持つ6部室制である。
- 総務部(庶務課、会計課、用度課)
- 処遇部(処遇部門、作業部門)
- 教育部
- 医務部(保健課、医務課)
- 分類審議室
- 国際対策室
外観・設備
[編集]特記事項
[編集]- 刑務作業の一環として製麺作業が1999年(平成11年)より全国の刑務所で唯一行われている[8]。
- 当刑務所の改築工事までは、ブランド石鹸類「ハマローズ」を製造して全国の刑務所等で使用されていたが、石鹸製造は横須賀刑務支所へ移転した[8]。
- 金属工場では中華鍋の製造を実施している[9]。
- 刑務所敷地内を通る道路は夜間を除き交通開放されており、敷地内に矯正協会が運営する刑務所作業製品(CAPIC製品)の展示場(土日祝休)[10]や笹下稲荷神社などが所在する。また最寄り駅である港南中央駅売店でも、一部の刑務所作業製品が委託販売されている。
- 11月の第1土日曜日に、横浜矯正展を開催する。初日は刑務所内見学や鑑別所内見学も行う。横浜の乾麺を使ったうどんの販売、横須賀刑務所のブースで石鹸作り体験など。YouTubeで動画も公開している[11][12]。
脚注
[編集]- ^ “受刑者数、常に過剰 高齢化も顕著 最高齢は84歳”. タウンニュース. 2021年6月9日閲覧。
- ^ “誰もが安心して自分らしく健やかに暮らすための更生支援の方向性 —横浜市再犯防止推進計画—”. 横浜市. 2021年6月9日閲覧。
- ^ a b “施設所在地及び面会受付時間一覧”. 法務省 (2017年12月1日). 2020年3月13日時点のオリジナルよりアーカイブ。2020年3月30日閲覧。
- ^ “横浜刑務所” (PDF). 法務省. 2019年4月12日時点のオリジナルよりアーカイブ。2020年3月30日閲覧。
- ^ “よこはま法務少年支援センター(青少年心理相談室)”. 法務省. 2019年8月6日時点のオリジナルよりアーカイブ。2020年3月30日閲覧。
- ^ “行刑改革会議第3分科会 第2回会議議事概要”. 法務省 (2003年9月22日). 2020年3月30日時点のオリジナルよりアーカイブ。2020年3月30日閲覧。
- ^ “全国の矯正管区・矯正施設・矯正研修所一覧”. 法務省 (2019年4月14日). 2019年5月20日時点のオリジナルよりアーカイブ。2020年3月30日閲覧。
- ^ a b 岩尾真宏「神奈川)受刑者手作りうどんが人気 こしの強さ評判に」『朝日新聞デジタル』朝日新聞社、2014年8月13日。オリジナルの2020年3月30日時点におけるアーカイブ。2020年3月30日閲覧。
- ^ “施設のご案内(横浜刑務所)”. 法務省. 2018年5月10日時点のオリジナルよりアーカイブ。2020年3月30日閲覧。
- ^ “横浜刑務所”. 法務省. 2021年6月9日閲覧。
- ^ “横浜刑務所ってどんなところ?矯正展の様子は?”. はまれぽ. 2021年6月9日閲覧。
- ^ “刑務所作業製品「横浜矯正展」”. 横浜観光コンベンションビューロー. 2021年6月9日閲覧。
参照資料
[編集]- 『磯子の水辺から-堀割川その復権-』 2001年、堀割川の会編
座標: 北緯35度23分59.2秒 東経139度35分38.7秒 / 北緯35.399778度 東経139.594083度