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1999年の台風

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
平成11年台風第15号から転送)
1999年の台風
軌跡の地図
最初の台風発生 4月23日
最後の台風消滅 11月16日
最も強かった
台風
台風18号 – 930 hPa,
90 kt (10分間平均)
熱帯低気圧の総数 45
台風の総数 22
総死亡者数 976
総被害額 183.6 億ドル (1999 USD)
年別台風
1997, 1998, 1999, 2000, 2001

1999年台風(1999ねんのたいふう、太平洋北西部で発生した熱帯低気圧)のデータ。台風の発生数は22個で、日本には全体の半分の11個が接近し、うち2個は上陸台風であった[1]

台風1号4月23日に発生。

9月に発生した台風18号は、この年に発生した台風の中で最強の勢力にまで発達し、九州に上陸して熊本県を中心に大きな被害をもたらした。

なお、台風の影響によるものではないが、8月には神奈川県で熱帯低気圧の豪雨による玄倉川水難事故が発生。この水難事故により、強い熱帯低気圧や台風でなくとも大きな被害が生じることがあるという結論に至り、熱帯低気圧や台風における「弱い」「並の強さ」「中型」などの勢力表現は、災害への危機感を薄れさせる原因になるとして、翌2000年の6月1日以降廃止となった[2][3]

月別の台風発生数

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1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月 年間
2 1 4 6 6 2 1 22

各熱帯低気圧の活動時期

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「台風」に分類されている熱帯低気圧

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台風1号(ケイト)

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199901・04W・ディディン

シビア・トロピカル・ストーム (JMA)
カテゴリー1 タイフーン (SSHWS)
発生期間 4月23日 – 4月28日
ピーク時の強さ 55 kt (10分間平均) 
980 hPa

台風2号(レオ)

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199902・05W

タイフーン (JMA)
カテゴリー3 タイフーン (SSHWS)
発生期間 4月28日 – 5月2日
ピーク時の強さ 65 kt (10分間平均) 
970 hPa

台風3号(マギー)

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199903・06W・エタン

タイフーン (JMA)
カテゴリー3 タイフーン (SSHWS)
発生期間 6月2日 – 6月7日
ピーク時の強さ 75 kt (10分間平均) 
955 hPa

台風4号(07W)

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199904

トロピカル・ストーム (JMA)
トロピカル・デプレッション (SSHWS)
発生期間 7月16日 – 7月18日
ピーク時の強さ 35 kt (10分間平均) 
996 hPa

台風5号(ニール)

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199905・09W・ヘルミン

シビア・トロピカル・ストーム (JMA)
トロピカル・ストーム (SSHWS)
発生期間 7月25日 – 7月27日
ピーク時の強さ 50 kt (10分間平均) 
980 hPa

台風6号(10W)

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199906

トロピカル・ストーム (JMA)
トロピカル・デプレッション (SSHWS)
発生期間 7月26日 – 7月27日
ピーク時の強さ 40 kt (10分間平均) 
985 hPa

台風7号(オルガ)

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199907・11W・イサン

タイフーン (JMA)
カテゴリー1 タイフーン (SSHWS)
発生期間 7月30日 – 8月3日
ピーク時の強さ 65 kt (10分間平均) 
970 hPa

台風8号(ポール)

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199908・12W

トロピカル・ストーム (JMA)
トロピカル・ストーム (SSHWS)
発生期間 8月4日 – 8月7日
ピーク時の強さ 45 kt (10分間平均) 
980 hPa

台風9号(レイチェル)

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199909・13W

トロピカル・ストーム (JMA)
トロピカル・ストーム (SSHWS)
発生期間 8月7日 – 8月8日
ピーク時の強さ 35 kt (10分間平均) 
992 hPa

台風10号(サム)

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199910・16W・ルディン

シビア・トロピカル・ストーム (JMA)
カテゴリー1 タイフーン (SSHWS)
発生期間 8月19日 – 8月23日
ピーク時の強さ 55 kt (10分間平均) 
980 hPa

チャイナエアライン642便着陸失敗事故の引き金にもなった。

台風11号(ドーラ)

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199911・07E

シビア・トロピカル・ストーム (JMA)
トロピカル・ストーム (SSHWS)
発生期間 8月20日 – 8月23日
ピーク時の強さ 50 kt (10分間平均) 
990 hPa

越境台風となった。

台風12号(ターニャ)

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199912・17W

シビア・トロピカル・ストーム (JMA)
カテゴリー1 タイフーン (SSHWS)
発生期間 8月20日 – 8月23日
ピーク時の強さ 50 kt (10分間平均) 
1000 hPa

台風13号(ヴァージル)

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199913・19W

シビア・トロピカル・ストーム (JMA)
カテゴリー1 タイフーン (SSHWS)
発生期間 8月25日 – 8月27日
ピーク時の強さ 50 kt (10分間平均) 
994 hPa

台風14号(ウェンディ)

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199914・20W・マメン

トロピカル・ストーム (JMA)
トロピカル・ストーム (SSHWS)
発生期間 9月3日 – 9月3日
ピーク時の強さ 35 kt (10分間平均) 
996 hPa

台風15号(ヨーク)

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199915・21W・ネネン

シビア・トロピカル・ストーム (JMA)
カテゴリー1 タイフーン (SSHWS)
発生期間 9月13日 – 9月17日
ピーク時の強さ 55 kt (10分間平均) 
980 hPa

台風16号(ジア)

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199916・22W

トロピカル・ストーム (JMA)
トロピカル・ストーム (SSHWS)
発生期間 9月14日 – 9月15日
ピーク時の強さ 45 kt (10分間平均) 
985 hPa

9月11日に日本の南海上で熱帯低気圧が発生。当初、この低気圧は台風に発達することはないと予想されていたが、その予想に反して発達しながら九州方面に北上し、14日に鹿児島県種子島近海(都井岬の南)で最大風速が17.2m/sを超えたため、台風となった。17時頃に、中心気圧985hPaで宮崎県南部に上陸。15日3時頃には愛媛県宇和島市付近に再上陸し、四国を縦断して同日10時頃に兵庫県明石市付近に再上陸した。さらに近畿地方から中部地方を経て、15日15時に長野県飯田市付近で熱帯低気圧に変わった[4]

台風17号(アン)

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199917・23W

シビア・トロピカル・ストーム (JMA)
トロピカル・ストーム (SSHWS)
発生期間 9月16日 – 9月19日
ピーク時の強さ 50 kt (10分間平均) 
985 hPa

台風18号(バート)

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199918・24W・オニアン

タイフーン (JMA)
カテゴリー5 スーパー タイフーン (SSHWS)
発生期間 9月19日 – 9月25日
ピーク時の強さ 90 kt (10分間平均) 
930 hPa

9月19日沖縄県の南東海上で発生し、北西進しながら急速に発達。22日には沖縄県近海で中心気圧930hPa、最大風速45m/sの非常に強い勢力となった。台風が接近した沖縄県の那覇市では、最大瞬間風速58.9m/s、最大風速35.2m/sを観測した。その後勢力をやや弱めたものの、中心気圧950hPa・最大風速40m/sという強い勢力を保ち、9月24日6時ごろに熊本県北部に上陸。大分県を縦断した後、中津市付近から周防灘へと進み、最初の上陸からわずか3時間後には対岸の山口県宇部市付近に再上陸し、速い速度で山陰沖の日本海に抜けた。25日2時頃に北海道渡島半島に再上陸した後、12時頃に網走沖で温帯低気圧に変わった。

台風19号(キャム)

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199919・25W

トロピカル・ストーム (JMA)
トロピカル・ストーム (SSHWS)
発生期間 9月24日 – 9月26日
ピーク時の強さ 45 kt (10分間平均) 
992 hPa

台風20号(ダン)

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199920・26W・ペパン

タイフーン (JMA)
カテゴリー3 タイフーン (SSHWS)
発生期間 10月3日 – 10月9日
ピーク時の強さ 80 kt (10分間平均) 
955 hPa

台風21号(イヴ)

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199921・27W・レニン

トロピカル・ストーム (JMA)
トロピカル・ストーム (SSHWS)
発生期間 10月17日 – 10月20日
ピーク時の強さ 45 kt (10分間平均) 
990 hPa

台風22号(グロリア)

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199922・30W・トライニング

シビア・トロピカル・ストーム (JMA)
カテゴリー1 タイフーン (SSHWS)
発生期間 11月14日 – 11月16日
ピーク時の強さ 50 kt (10分間平均) 
980 hPa

外部リンク

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  • ウィキメディア・コモンズには、1999年の台風に関するカテゴリがあります。

脚注

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