岡山自動車道
高速自動車国道 (有料) | |
---|---|
E73 岡山自動車道 | |
路線延長 | 43.9 km |
開通年 | 1991年(平成3年) - 1997年(平成9年) |
起点 | 岡山県岡山市北区 岡山JCT |
主な 経由都市 |
岡山県吉備中央町 |
終点 | 岡山県真庭市 北房JCT |
接続する 主な道路 (記法) |
記事参照 |
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岡山自動車道(おかやまじどうしゃどう、英語: OKAYAMA EXPWY[1])は、岡山県岡山市北区の岡山ジャンクション (JCT) を起点とし、岡山県真庭市の北房JCTへ至る、高速道路(高速自動車国道)である。略称は岡山道(おかやまどう)。法令上の路線名は米子自動車道と併せて中国横断自動車道岡山米子線(岡山市北区 - 境港市)である。
高速道路ナンバリングによる路線番号は、中国自動車道の北房JCT - 落合JCT間[注釈 1]・米子自動車道とともに「E73」が割り振られている[2]。
概要
[編集]岡山県岡山市北区と真庭市を結ぶ高速道路で、中国横断自動車道岡山米子線の一部である。1991年3月16日に最初の区間である岡山JCT - 岡山総社間が、山陽自動車道岡山総社支線として供用を開始した。
全区間を西日本高速道路(NEXCO西日本)が管理・運営している。前述の通り、岡山JCT - 岡山総社IC間は、1997年3月14日まで山陽自動車道であったが、1997年3月15日の岡山総社IC - 北房JCT間開通に合わせて岡山自動車道と名称変更された。
平成22年度高速道路無料化社会実験の対象になっていたが、2011年6月19日に終了した[3]。
路線名
[編集]インターチェンジなど
[編集]- 全区間岡山県内に所在。
- IC番号欄の背景色が■である部分については道路が供用開始済みの区間を示している。また、施設名欄の背景色が■である部分は施設が供用開始されていない、または完成していないことを示す。なお、未開通区間の名称は仮称である。
- バスストップ (BS) のうち、○は運用中、◆は休止中の施設。無印はBSなし。
凡例 JCT:ジャンクション、IC:インターチェンジ、SA:サービスエリア、PA:パーキングエリア、BS:バスストップ
IC番号 | 施設名 | 接続路線名 | 起点から (km) |
BS | 備考 | 所在地 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|
15 | 岡山JCT | E2 山陽自動車道 | 0.0 | 岡山市 北区 | |||
1 | 岡山総社IC | 国道180号 国道429号 |
2.7 | ||||
- | 総社PA | 7.0 | 総社市 | ||||
- | 塔坂トンネル | 上り線 1,470 m 下り線 1,449 m | |||||
- | 見延橋 | 橋長 703 m 橋高 76.2 m | |||||
- | 槙谷トンネル | 上り線 1,167 m 下り線 1,071 m | |||||
2 | 賀陽IC | 国道484号 | 22.6 | ○ | 加賀郡 吉備中央町 | ||
- | 高梁SA | 30.9 31.4 |
上り線 山陽道方面 下り線 中国道方面 |
高梁市 | |||
3 | 有漢IC | 県道49号高梁旭線 | 35.5 | ○ | |||
- | 有漢トンネル | 長さ 1,529 m | |||||
真庭市 | |||||||
- | 北房水田BS | 43.1 | ○ | ||||
17 | 北房JCT | E2A 中国自動車道 | 43.9 |
歴史
[編集]- 1991年(平成3年)3月16日:山陽自動車道岡山総社支線として、岡山JCTと岡山総社IC間の供用を開始する。
- 1997年(平成9年)3月15日:岡山総社ICと北房JCT間の供用を開始し、同時に山陽道岡山総社支線を岡山道に編入し、暫定2車線で全線が供用される。
- 1999年(平成11年)10月15日:岡山JCTと岡山総社IC間が両側4車線化される。
- 2005年(平成17年)10月17日:岡山総社ICと総社PA間が両側4車線化される。
- 2010年(平成22年)
- 2019年(平成31年/令和元年)
- 2021年(令和3年)
- 1月22日:賀陽IC付近について、4車線化工事の一環として、上下対面通行から上下分離通行化[8]。
- 3月5日:国土交通省が岡山道の4車線化優先整備区間のうち、2021年度に新たに4車線化事業に着手する候補箇所として賀陽IC - 有漢IC間を選定[9][10][11]。
- 3月26日:賀陽IC付近が4車線化[12]。
- 3月30日:賀陽IC - 有漢IC間において、国土交通省より4車線化工事の事業許可を受ける[13]。
- 5月28日:高梁SA付近が4車線化[14]。
- 6月23日:北房JCT付近について、4車線化工事の一環として、上下対面通行から上下分離通行化[14]。
- 9月10日:北房JCT付近について、4車線化工事の一環として、下り線が2車線化[15]。
- 2023年(令和5年)
路線状況
[編集]車線・最高速度
[編集]区間 | 車線 上下線=上り線+下り線 |
最高速度 | 備考 |
---|---|---|---|
岡山JCT - 賀陽IC
有漢トンネル - 北房JCT |
4=2+2 | 80 km/h | |
有漢トンネル - 賀陽IC | 2=1+1 (暫定2車線) |
70 km/h | ※
|
- ※:賀陽IC - 有漢IC間は4車線化優先整備区間[5][6][7]また、有漢IC - 北房JCT間も4車線化が事業化されている。
サービスエリア・パーキングエリア
[編集]- 岡山道のサービスエリア (SA) は高梁SAのみである。なお、高梁SAのガソリンスタンドは一時期休止していたが、上り線が2012年8月28日に再開した。下り線は同年10月1日に一旦再開したが、2018年3月31日に再度休止。その後、2019年3月28日に再び再開した[18]。
- パーキングエリア (PA) は総社PAのみで、自動販売機のみの営業である。
主なトンネルと橋
[編集]- 塔坂トンネル(総社PA - 賀陽IC):上り線 1,470 m 下り線 1,449 m [19]
- 見延橋(総社PA - 賀陽IC):703 m 橋脚の高さは、完成当時、高速道路の中では日本一だった。[要出典][20]
- 槙谷トンネル(総社PA - 賀陽IC):上り線 1,167 m 下り線 1,071 m [19]
- 有漢トンネル(有漢IC - 北房JCT):1,529 m [19]
トンネルの数
[編集]区間名 | 上下線 |
---|---|
岡山JCT - 総社PA | 0 |
総社PA - 賀陽IC | 2 |
賀陽IC - 有漢IC | 0 |
有漢IC - 北房JCT | 2 |
合計 | 4 |
山間部を通過しているが、トンネルは少ない。
道路管理者
[編集]警察
[編集]交通量
[編集]24時間交通量(台) 道路交通センサス
区間 | 平成11(1999)年度 | 平成17(2005)年度 | 平成22(2010)年度 | 平成27(2015)年度 | 令和3(2021)年度 |
---|---|---|---|---|---|
岡山JCT - 岡山総社IC | 9,752 | 10,649 | 15,514 | 12,811 | 11,314 |
岡山総社IC - 賀陽IC | 7,390 | 8,697 | 15,671 | 10,861 | 8,960 |
賀陽IC - 有漢IC | 6,620 | 7,669 | 12,866 | 9,504 | 7,743 |
有漢IC - 北房JCT | 6,616 | 7,602 | 12,348 | 9,530 | 7,743 |
(出典:「中国地方の平成17年度道路交通センサス断面交通量」(中国地方整備局ホームページ)・「平成22年度道路交通センサス」・「平成27年度全国道路・街路交通情勢調査」・「令和3年度全国道路・街路交通情勢調査」(国土交通省ホームページ)より一部データを抜粋して作成)
- 平成22年度の調査期間中において全線では、高速道路無料化社会実験が行われていた。
地理
[編集]通過する自治体
[編集]接続する高速道路
[編集]脚注
[編集]注釈
[編集]- ^ 「E2A」と重複ナンバリング
出典
[編集]- ^ “Japan's Expressway Numbering System” (PDF). Ministry of Land, Infrastructure, Transport and Tourism. 2022年4月4日閲覧。
- ^ “高速道路ナンバリング一覧”. 国土交通省. 2020年11月20日閲覧。
- ^ NEXCO西日本 無料化社会実験は終了しました Archived 2016年3月5日, at the Wayback Machine.
- ^ “高速道路会社への事業許可について” (PDF). 国土交通省 道路局 (2019年3月29日). 2019年3月29日閲覧。
- ^ a b “暫定2車線区間における優先整備区間選定について” (PDF). 国土交通省 (2019年9月4日). 2020年12月15日閲覧。
- ^ a b “各IC間の課題の評価一覧” (PDF). 国土交通省. 2020年12月15日閲覧。
- ^ a b “国交省、「暫定2車線」を「4車線化」する優先整備区間。道東道、秋田道、常磐道、東海北陸道、東九州道など約880km”. トラベル Watch (2019年9月6日). 2021年3月18日閲覧。
- ^ “令和3年春の完成に向けて、E73 岡山自動車道 賀陽IC〜有漢ICの一部で対面通行が解消されます! - 令和3年(2021年)1月22日(金曜)午後4時に賀陽IC付近の車線切替を行います -”. 西日本高速道路株式会社 (2020年12月23日). 2020年12月23日閲覧。
- ^ “高速道路の暫定2車線区間の4車線化について” (PDF). 国土交通省 道路局 (2021年3月5日). 2021年3月5日閲覧。
- ^ “国交省、2021年度に4車線化に着手する高速道路の候補14か所、86kmを選定”. トラベル Watch (2021年3月5日). 2021年3月18日閲覧。
- ^ “暫定2車線高速の4車線化が加速 2021年度から新たに14区間 財政投融資活用”. 乗りものニュース編集部 (2020年3月8日). 2021年3月18日閲覧。
- ^ “E73 岡山自動車道 賀陽IC〜有漢ICの一部で4車線化工事が完成します! - 令和3年(2021年)3月26日(金曜)午後3時から4車線で走行いただけます -”. 西日本高速道路株式会社 (2021年3月10日). 2021年3月26日閲覧。
- ^ “高速道路会社への事業許可について” (PDF). 国土交通省 道路局 (2021年3月30日). 2021年3月30日閲覧。
- ^ a b “E73 岡山自動車道 賀陽IC〜有漢ICの一部の4車線化工事が令和3年5月28日(金曜)に完成します! あわせて、E73 岡山自動車道(賀陽IC〜北房JCT)夜間通行止めを実施いたします - 有漢IC〜北房JCTの一部で令和3年6月23日(水曜)に対面通行が解消します -”. 西日本高速道路株式会社 (2021年5月14日). 2021年5月14日閲覧。
- ^ “E73 岡山自動車道 有漢IC〜北房JCTの一部で4車線化工事が完成します! - 令和3年9月10日(金曜)15時より、下り線が2車線で走行いただけます -”. 西日本高速道路株式会社 (2021年8月27日). 2021年9月10日閲覧。
- ^ “E73 岡山自動車道 賀陽IC〜北房JCT夜間通行止めを実施いたします - 有漢IC〜北房JCTの一部で令和5年6月3日(土曜)に対面通行が解消し、4車線化工事が令和5年夏に完成します -”. 西日本高速道路株式会社 (2023年3月24日). 2023年6月3日閲覧。
- ^ “E73 岡山自動車道 有漢IC〜北房JCTの一部で4車線化工事が完成します”. 西日本高速道路株式会社 (2023年7月19日). 2023年7月19日閲覧。
- ^ “E73 岡山自動車道 高梁SA(下り線)ガソリンスタンドが3月28日に営業再開します”. 西日本高速道路株式会社・西日本高速道路サービス・ホールディングス株式会社 (2019年3月12日). 2019年3月12日閲覧。
- ^ a b c 【別紙】トンネル内の道路附属物一斉点検結果(その他構造物)
- ^ 「橋脚の高さ最高76・2メートル 中国横断道の見延橋連結 /岡山」『朝日新聞』1916年8月10日、朝刊、岡山。
- ^ “令和2年度全国道路・街路交通情勢調査の延期について” (PDF). 国土交通省 道路局 (2020年10月14日). 2021年5月1日閲覧。