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富寿神宝

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
富寿神宝(東京国立博物館所蔵)

富寿神宝(ふじゅしんぽう、旧字体富壽神󠄀寶)は、嵯峨天皇弘仁9年(818年)11月から日本で鋳造発行された銭貨(『日本紀略』)[1]皇朝十二銭の5番目に発行された貨種である。

始鋳と流通

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独立行政法人造幣局の資料によると、富寿神宝の始鋳年は弘仁9年(818年)、材質は、量目2.96g、直径22.8-23.4mm、銅分76.67%である[2]「富壽神󠄀寶」の銭文は、嵯峨天皇空海が書いたものとされる。[要出典]ただ、皇朝十二銭のうち平安遷都後の9貨種は質の低下により文字が不鮮明になるなど安定していない[3]

『日本紀略』によると富寿神宝は嵯峨天皇の時代の弘仁9年(818年)11月1日に発行された[3]。銅生産の減少と品質低下のため、発行後には「富寿神宝」の銭文が不鮮明でも受け入れるよう指示が出された[3]

脚注

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  1. ^ 武藤和夫『日本貨幣法制史』三重大学法制史学会、2-3頁https://kuwana-library.jp/kcl_digital_pdf/241.pdf 
  2. ^ 造幣博物館のご案内”. 独立行政法人造幣局. p. 30. 2024年9月3日閲覧。
  3. ^ a b c 和同開珎発行1300年 貨幣誕生―和同開珎の時代とくらし―”. 日本銀行金融研究所貨幣博物館. p. 15. 2024年9月3日閲覧。