大野博司
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おおの ひろし 大野 博司 | |
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生誕 |
1958年10月27日(66歳) 日本 東京都文京区 |
居住 | 日本 |
国籍 | 日本 |
研究分野 |
免疫学 生物学 分子生物学 遺伝学 微生物学 |
研究機関 |
理化学研究所統合生命医科学研究センター 横浜市立大学免疫生物学研究室 千葉大学大学院医学研究院 |
出身校 |
千葉大学医学部医学科卒業 千葉大学大学院 医学研究院博士課程修了 |
主な業績 | 免疫学腸内細菌学研究 |
主な受賞歴 |
安藤百福賞(2015年) ベルツ賞(2016年) 文部科学大臣表彰科学技術賞(2018年) 野口英夫記念医学賞(2018年) 持田記念学術賞(2021年) 高峰記念第一三共賞(2022年) 上原賞(2022年) 紫綬褒章(2023年) 他 |
プロジェクト:人物伝 |
大野 博司(おおの ひろし、1958年〈昭和33年〉10月27日 - )は、日本の免疫学者。学位は医学博士(千葉大学大学院・1991年)。理化学研究所生命医科学研究センター副センター長・粘膜システム研究チーム チームリーダー。 横浜市立大学大学院免疫生物学研究室客員教授。千葉大学大学院医学研究院客員教授。
東京都文京区出身。腸内細菌が宿主の健康や病態に及ぼす影響に着目し、特に粘膜関連リンパ組織を覆う特殊に分化した上皮層に存在する抗原取り込み細胞である M細胞に関する研究を進めてきた、この分野での第一人者である。宿主-腸内細菌相互作用が宿主の生理・病理に及ぼす影響の分子メカニズムについて、この分野では世界をリードする研究成果を発信し続けている。
略歴
[編集]- 1974年(昭和49年)
- 4月 - 栃木県立真岡高等学校入学
- 1976年(昭和51年)
- 4月 - 鳥取県立米子東高等学校編入(1977年卒業)
- 1983年(昭和58年)
- 3月 - 千葉大学医学部医学科卒業
- 5月 - 千葉大学医学部附属病院麻酔科研修医(1984年3月まで)
- 1984年(昭和59年)
- 1985年(昭和60年)
- 1986年(昭和61年)
- 1991年(平成3年)
- 1994年(平成6年)
- 4月 - アメリカ国立衛生研究所(NIH)訪問研究員(1997年2月まで)
- 1997年(平成9年)
- 1999年(平成11年)
- 2004年(平成16年)
- 2005年(平成17年)
- 4月 - 横浜市立大学大学院客員教授(兼任)
- 2007年(平成19年)
- 4月 - 千葉大学大学院客員教授(兼任)
- 2013年(平成25年)
- 4月 - 独立行政法人理化学研究所統合生命医科学研究センターグループディレクター
- 2018年(平成30年)
- 4月 - 国立研究開発法人理化学研究所生命医科学研究センター粘膜システム研究チームチームリーダー
- 2022年(令和4年)
- 4月 - 国立研究開発法人理化学研究所生命医科学研究センター副センター長
人物
[編集]趣味・嗜好
[編集]- ビール愛好家である。
- 競技種目に限らずスポーツ観戦を好む。
エピソード
[編集]- 父親の職業の都合で幼少のころより全国行脚する(幼稚園3つ、小学校4校、中学・高校も途中で1回ずつ転校した。入学と卒業が一緒の学校は大学がはじめて)。[1]
学術賞
[編集]- 2016年(平成28年度)
- 2018年(平成30年度)
- 2021年(令和3年度)
- 持田記念学術賞: 「健康と病態に関わる宿主-腸内細菌相互作用の包括的理解」
- 2022年(令和4年度)
栄典・顕彰
[編集]著作
[編集]主要論文
[編集]- Takeuchi, T. et al. (2021). “Acetate differentially regulates IgA reactivity to commensal bacteria”. Nature (雑誌) 595 (7868): 560-564. doi:10.1038/s41586-021-03727-5. PMID 34262176 .
- Miyauchi, E. et al. (2020). “Gut microorganisms act together to exacerbate inflammation in spinal cords”. Nature (雑誌) 585 (7823): 102–106. doi:10.1038/s41586-020-2634-9. PMID 32848245 .
- Takeuchi, T. et al. (2023). “Gut microbial carbohydrate metabolism contributes to insulin resistance”. Nature (雑誌) 621 (7978): 389–395. doi:10.1038/s41586-023-06466-x. PMID 37648852 .
- Takeuchi, T. et al. (2023). “Fatty acid overproduction by gut commensal microbiota exacerbates obesity”. Cell Metab (雑誌) 35 (2): 361–375.e9. doi:10.1016/j.cmet.2022.12.013. PMID 36652945 .
- Furusawa, Y. et al. (2013). “Commensal microbe-derived butyrate induces the differentiation of colonic regulatory T cells”. Nature (雑誌) 504 (7480): 446–450. doi:10.1038/nature12721. PMID 24226770 .
- Fukuda, S. et al. (2011). “Bifidobacteria can protect from enteropathogenic infection through production of acetate”. Nature (雑誌) 469 (7331): 543–547. doi:10.1038/nature09646. PMID 21270894 .
- Hase, K. et al. (2009). “Uptake through glycoprotein 2 of FimH(+) bacteria by M cells initiates mucosal immune response”. Nature (雑誌) 462 (7270): 226–230. doi:10.1038/nature08529. PMID 19907495 .
- Ohno, H. et al. (1995). “Interaction of tyrosine-based sorting signals with clathrin-associated proteins”. Science (雑誌) 269 (5232): 1872-1875. doi:10.1126/science.7569928. PMID 7569928 .
書籍
[編集]- 専門書籍
- 大野博司・服部正平 編集 編『実験医学増刊 Vol.32 No.5 常在細菌叢が操るヒトの健康と疾患〜メタゲノムなどの革新的解析法が明らかにした消化器・代謝・神経・小児疾患との関わりとプレ・プロバイオティクス,細菌移植などの治療応用』羊土社〈32-05 実験医学 増刊〉、2014年3月15日。ISBN-10 4758103372、ISBN-13 978-4758103374。
- 大野博司 編集 編『実験医学増刊 Vol.37 No.2 腸内細菌叢 健康と疾患を制御するエコシステム』羊土社、2019年1月21日。OCLC 437307425。ISBN-10 4758103763、ISBN-13 978-4758103763。
出演
[編集]あなたを守る!細胞が老いと戦う」(2014年4月6日)
脚注
[編集]出典
[編集]- ^ “この人に聞く生命に関わる仕事って楽しいですか?”. 公益財団法人テルモ生命化学振興財団. テルモ財団. (2021年11月17日). オリジナルの2024年3月28日時点におけるアーカイブ。 2024年3月28日閲覧。
- ^ “東野圭吾さんに紫綬褒章 歌人の俵万智さんも”. 共同通信社. Yahoo!ニュース. (2023年11月2日). オリジナルの2024年2月16日時点におけるアーカイブ。 2024年2月4日閲覧。