コンテンツにスキップ

北都物語

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

北都物語』(ほくとものがたり)は、渡辺淳一の小説。北海道ローカルの月刊誌『クオリティ』の1973年1月号から1974年7月号に連載された。単行本新潮社河出書房新社からそれぞれ出版された。本項目では、同作を原作としたテレビドラマ北都物語-絵梨子のとき-』(ほくとものがたり えりこのとき)についても記述する。

ストーリー

[編集]

単身赴任している45歳の東旗商事札幌支店長・塔野三郎と、塔野が札幌のスナックバーで知り合った女子大生・布部絵梨子とのひと冬の愛の物語を中心に、札幌、天北原野など北海道を舞台にして描く。絵梨子は父・重治がバー「クラビクラ」のママ・赤木郁乃と愛人関係にあるという複雑な人間関係の中、樋口良と交際していた。ある日、絵梨子は良に別れを切り出したところ、猟銃で撃たれそうになるが、逆に猟銃が暴発して良が怪我をする。その猟銃は塔野の自宅から盗み出されたものだった。そんなことから、絵梨子と塔野は知り合う。しかし塔野は東京に妻子を残しており、秘書の葛原晶子にも想いを寄せられているという身。しかも晶子はかつて東旗商事札幌支店でトラック運転手をしていた良とも関係を持っていた。その良はなおも絵梨子を想い続け、狂気に走ろうとする…。

テレビドラマ

[編集]
北都物語-絵梨子のとき-
ジャンル テレビドラマ
脚本 市川森一
演出 村木良彦
出演者 二谷英明金沢碧渡辺美佐子沖雅也五十嵐じゅん佐藤友美朝丘雪路 ほか
オープニング 真木悠子『めぐりあい』
製作
プロデューサー 森開逞次、鶴橋康夫
制作 よみうりテレビ
放送
放送国・地域日本の旗 日本
放送期間1975年1月9日〜1975年5月1日
放送時間木曜日21:00〜21:55
放送枠よみうりテレビ制作木曜9時枠連続ドラマ
放送分55分
回数17
テンプレートを表示

1975年1月9日から1975年5月1日まで、毎週木曜日21:00〜21:55の枠で放映。全17話。ヘリコプターを駆使した大掛かりなロケも敢行した[1]。布部絵梨子役の金沢碧は一般公募で集まった約5000人の中から選ばれ、本作でデビューした。

キャスト

[編集]

スタッフ

[編集]
  • プロデューサー:森開逞次、鶴橋康夫
  • 原作:渡辺淳一
  • 脚本:市川森一
  • 演出:村木良彦
  • 音楽:坂田晃一
  • 効果:宮下博行
  • 撮影技術:中吉正、柿崎英夫
  • カメラ:湯本秀広、島津久純、庵跡紀彦
  • 映像:白鳥好一
  • 照明:沼田豊、コールツプロ
  • 音声:三浦大和、柿崎香
  • VTR:三宅雅敏、河原木貞雄
  • 美術:橋本潔
  • 美術制作:天野信夫
  • 美術進行:山本泰治
  • 装置:稲葉要三
  • 装飾:栗原勝男
  • 持道具:渡辺力男
  • 化粧:栗山清
  • 衣裳:岩崎啓二
  • 衣裳協力:林勝太郎、オーキットルーム
  • 制作協力:札幌テレビ放送(山田義幸)、パビック日比谷スタジオ
  • 制作:テレパックよみうりテレビ

主題歌

[編集]
  • 『めぐりあい』 歌:真木悠子(作詞:万里村ゆき子、作曲・編曲:坂田晃一)
    • 挿入歌『絵梨子のとき』 歌:真木悠子(作詞:万里村ゆき子、作曲・編曲:坂田晃一)

脚注

[編集]
  1. ^ 1975年1月9日読売新聞テレビ欄での本作の紹介記事より。
よみうりテレビ日本テレビ よみうりテレビ制作木曜21時台枠ドラマ
前番組 番組名 次番組
氷紋
(1974.10.3 - 1975.1.2)
北都物語-絵梨子のとき-
(1975.1.9 - 1975.5.1)
野わけ
(1975.5.8 - 9.25)