上杉雪灯篭まつり
上杉雪灯篭まつり Uesugi snow lantern festival | |
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イベントの種類 | 地域イベント |
開催時期 | 2月第2土曜日、第2日曜日 |
初回開催 | 1978年 |
会場 | 上杉神社境内、松が岬公園一帯 |
主催 | 米沢四季のまつり委員会 |
直通バス | あり(臨時有料シャトルバス運行) |
駐車場 | なし |
公式サイト | |
備考: 主管:上杉雪灯篭まつり実行委員会 |
上杉雪灯篭まつり(うえすぎゆきどうろうまつり)は、山形県米沢市で毎年2月第2土曜日と第2日曜日に開催される祭りである。
概要
[編集]約300基の雪灯篭と約1,000個の雪ぼんぼりが会場の上杉神社と松が岬公園に点灯される。ライトアップされる夜が見頃だが、日中のステージイベントなどが開催される。
祭り開催の発端は初開催の何年も前に遡る。米沢市内の名士が上杉神社に集まり、雪見の宴を開いてた際に盃をかわしながら、戦争で亡くなった友人のことが話となった。そこで、故人を偲ぼうと境内の雪の山に小さな横穴を掘って、ろうそくに灯火すると、雪の中で灯りがゆらめく情景が幻想的で当時感動をしたという。これがきっかけで戦争で亡くなった方たちの御霊を慰めることと、雪国の生活をマイナスとして捉えるのではなく、雪国ならではの楽しみと幽玄な美を味わってほしいという思いから本祭りが開催されることとなった。第1回の開催より太平洋戦争戦没者の霊を慰める鎮魂塔を雪で製作し、献灯されている[1]。
暖冬などの影響による雪不足の年は苦難であり、灯籠の数を減少して開催したり、過去には雪で作る鎮魂祭の塔を木製に変更したり、会場にトラックで雪を搬入して開催した年もある[2][3]。
新型コロナウイルス感染拡大による影響
[編集]2021年2月開催の上杉雪灯篭まつりは新型コロナウイルスの感染症対策として、入場を予約制で行うことを発表した[4]。しかし、置賜地方で新型コロナウイルスの感染者の確認が増えた事などを受け、最終的に初となる中止が発表された[5][6]。
2022年2月開催の上杉雪灯篭まつりも新型コロナウイルスの感染症対策、またオミクロン株拡大によるまん延防止措置の影響で2度目の中止が発表された[7]。この年、上杉雪灯篭まつり実行委員会事務局の有志が中止となった祭りの雰囲気を感じてもらうために上杉神社の参道などに計10基の雪灯篭を製作した[8]。
2023年、3年ぶりに開催された[9]。
見所
[編集]- 雪灯篭
- 鎮魂祭
- キャンドルゾーン
出典
[編集]- ^ “米沢・上杉雪灯篭まつり2019。雪灯篭と雪ぼんぼりの灯りに酔いしれる”. 観光・旅行ガイド - ぐるたび. 2019年5月14日閲覧。
- ^ “雪不足に悩む冬の風物詩「上杉雪灯籠まつり」 山形・米沢”. 毎日新聞 (株式会社毎日新聞社). (2019年1月30日) 2021年1月14日閲覧。
- ^ “幻想的な世界に きょうから米沢で上杉雪灯篭まつり 暖冬で最少の43基 /山形”. 毎日新聞 (株式会社毎日新聞社). (2020年2月8日) 2021年1月14日閲覧。
- ^ “来月の上杉雪灯篭まつり、予約して 3密回避へ、16日から受け付け”. 山形新聞 (株式会社山形新聞社). (2021年1月13日) 2021年1月14日閲覧。
- ^ “米沢の雪灯篭まつり中止”. 山形新聞 (株式会社山形新聞社). (2021年2月4日) 2021年2月6日閲覧。
- ^ “三川病院、院内感染は「収束」 外来再開は1、2週間先”. 山形新聞 (株式会社山形新聞社). (2021年2月5日) 2021年2月6日閲覧。
- ^ “雪灯篭まつり中止に お笑いライブ配信検討 米沢 /山形”. 毎日新聞 (株式会社毎日新聞社). (2022年2月3日) 2022年2月25日閲覧。
- ^ “まつり中止も「雰囲気感じて」、米沢、雪灯篭制作”. 朝日新聞 (株式会社朝日新聞社). (2022年2月11日) 2022年2月25日閲覧。
- ^ “米沢市の冬の風物詩「上杉雪灯篭まつり」3年ぶり開催”. NHK 山形 NEWS WEB (日本放送協会). (2023年2月12日) 2023年2月17日閲覧。