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リアファル

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
リアファル
2015年神戸新聞杯
欧字表記 Lia Fail[1]
品種 サラブレッド[1]
性別 [1]
毛色 鹿毛[1]
生誕 2012年2月5日(12歳)[1]
抹消日 2018年12月5日[2]
ゼンノロブロイ[1]
クリソプレーズ[1]
母の父 エルコンドルパサー[1]
生国 日本の旗 日本北海道安平町[1]
生産者 ノーザンファーム[1]
馬主 (有)キャロットファーム[1]
調教師 音無秀孝栗東[1]
競走成績
生涯成績 16戦4勝
(中央)15戦4勝
(地方)1戦0勝[1]
獲得賞金 1億5010万円5000円[1]
(中央)1億4310万5000円
(地方)700万円
勝ち鞍
GII 神戸新聞杯 2015年
テンプレートを表示

リアファル: Lia Fail[1])は、日本競走馬。主な勝ち鞍は2015年神戸新聞杯(GII)。馬名の意味は「戴冠石ケルト神話ダーナ神族に登場するエリンの四秘宝のひとつ」[3]

戦績

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2012年2月5日に北海道安平町ノーザンファームで誕生。一口馬主法人「キャロットクラブ」より総額5000万円(1口12.5万円×400口)で募集され[4]、半兄クリソライトと同じノーザンファーム空港牧場の樋口政春厩舎で育成された。育成中から兄よりも柔らかい走りを見せており、芝への適性も見込まれていた[5]

クリソライトと同じく栗東音無秀孝厩舎に入厩し、2014年12月13日の新馬戦阪神ダ1800m)で北村友一を背にデビューし、2着バスタータイプをゴール前で競り落として新馬勝ちする[6]

皐月賞トライアルの若葉ステークスへの出走も検討されたこともあったが、ソエの影響で3歳春までは一貫してダート路線を歩んだ。ソエが完治し[7]、デビュー7戦目にして初の芝レースとなったマレーシアカップ(1600万下)で、古馬相手に逃げ切り勝ちを収める。この結果を受け、音無師は菊花賞路線への挑戦を決意する[8]

芝2戦目の神戸新聞杯でも鞍上のクリストフ・ルメールが促すことなくハナに立ち、1000m通過62秒4の緩やかな流れを作る[8]。そこから上がり3ハロンを34秒1でまとめ、春のクラシック戦線で好走したリアルスティールに2馬身半差をつけて重賞初制覇を果たした[7]。迎えた菊花賞では8枠17番からの発走となったが1番人気に推される。前半は2番手を進むが、向こう正面からの乱ペースで消耗し、キタサンブラック、リアルスティールから僅かに遅れて3着となる[9]

年末の有馬記念では前走敗れたキタサンブラックを上回り、ゴールドシップラブリーデイに次ぐ3番人気に支持される。事前の追い切りの走りも良く、継続騎乗のルメールも自信を示していたが[10]、レースでは2周目4コーナーから急激に後退し、最下位の16着に沈んだ。レース後の簡易検査では左肩ハ行と診断され[11]、年明けに改めて腱鞘炎のため6ヶ月以上の休養を要すると診断された[12]

復帰戦の金鯱賞では勝ち馬ヤマカツエースから0秒2差の5着に入るが、次戦のアメリカジョッキークラブカップでは鞍上のヴァンサン・シュミノーも首をかしげる急失速で1着タンタアレグリアから3秒1も離された13着に大敗[13]。その後、右前脚に故障が判明し、再び長期休養に入った[14]

約1年の休養を経て2018年1月に復帰。久々にダート戦を使われるなど試行錯誤がなされたが、かつての走りを取り戻すことはできなかった。右前脚繋部分の屈腱炎のため、2018年12月5日にJRAの競走馬登録を抹消された[2]。現役引退後は千葉県のオリンピッククラブ富里トレーニングファームにて乗馬となっている[15]

競走成績

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以下の内容はnetkeiba.comの情報[16]に基づく。

競走日 競馬場 競走名 距離(馬場)


オッズ
(人気)
着順 タイム
(上がり3F)
着差 騎手 斤量
[kg]
1着馬(2着馬) 馬体重
[kg]
2014.12.13 阪神 2歳新馬 1800m(良) 9 8 9 002.20(1人) 01着 R1:56.8(38.2) -0.1 0北村友一 55 (バスタータイプ) 512
2015.01.05 京都 3歳500万下 ダ1800m(稍) 8 5 5 004.50(3人) 06着 R1:54.9(36.1) -0.8 0松若風馬 54 マイネオフィール 514
0000.01.18 京都 3歳500万下 ダ1800m(重) 14 8 13 012.60(4人) 01着 R1:52.1(36.8) -0.4 0北村友一 56 (ジュンスパーヒカル) 506
0000.04.05 中山 伏竜S OP ダ1800m(稍) 14 7 11 014.20(6人) 02着 R1:53.0(37.5) -0.0 0北村友一 56 クロスクリーガー 508
0000.05.06 園田 兵庫CS GIII ダ1870m(良) 12 3 3 002.60(2人) 02着 R2.01.9(39.4) -1.5 0北村友一 56 クロスクリーガー 512
0000.05.24 京都 鳳雛S OP ダ1800m(良) 10 5 5 001.50(1人) 03着 R1:51.5(37.7) -0.2 0北村友一 56 ライドオンウインド 512
0000.07.18 中京 マレーシアC 1600万下 芝2000m(重) 17 7 13 013.30(5人) 01着 R2:03.4(34.3) -0.3 0C.ルメール 54 (マローブルー) 500
0000.09.27 阪神 神戸新聞杯 GII 芝2400m(良) 15 4 6 008.00(3人) 01着 R2:26.7(34.1) -0.3 0C.ルメール 56 リアルスティール 506
0000.10.25 京都 菊花賞 GI 芝3000m(良) 18 8 17 003.10(1人) 03着 R3:04.0(35.3) -0.1 0C.ルメール 57 キタサンブラック 506
0000.12.27 中山 有馬記念 GI 芝2500m(良) 16 6 12 005.60(3人) 16着 R2:35.5(37.4) -2.5 0C.ルメール 55 ゴールドアクター 506
2016.12.03 中京 金鯱賞 GIII 芝2000m(良) 13 5 6 007.10(3人) 05着 R1:59.9(33.7) -0.2 0A.シュタルケ 56 ヤマカツエース 524
2017.01.22 中山 AJCC GII 芝2200m(良) 17 7 13 004.00(2人) 13着 R2:15.0(39.0) -3.1 0V.シュミノー 56 タンタアレグリア 522
2018.01.07 中山 ポルックスS OP ダ1800m(良) 16 5 10 009.40(4人) 09着 R1:53.7(39.2) -1.3 0津村明秀 56 アルタイル 524
0000.01.27 東京 白富士S OP 芝2000m(稍) 10 6 6 012.30(5人) 06着 R2:00.0(35.3) -1.0 0内田博幸 56 マイネルハニー 524
0000.05.06 東京 ブリリアントS OP ダ2100m(良) 16 5 10 019.50(7人) 04着 R2:11.1(37.6) -0.3 0H.ボウマン 57 フェニックスマーク 522
0000.08.25 新潟 BSN賞 OP ダ1800m(良) 12 1 1 004.40(1人) 04着 R1:52.3(36.9) -0.5 0石橋脩 57 サルサディオーネ 520

血統表

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リアファル血統 (血統表の出典)[§ 1]
父系 サンデーサイレンス系
[§ 2]

ゼンノロブロイ
2000 黒鹿毛
父の父
*サンデーサイレンス
Sunday Silence
1986 青鹿毛
Halo Hail to Reason
Cosmah
Wishing Well Understanding
Mountain Flower
父の母
*ローミンレイチェル
Roamin Rachel
1990 鹿毛
*マイニング Mr. Prospector
I Pass
One Smart Lady Clever Trick
Pia's Lady

クリソプレーズ
2002 黒鹿毛
*エルコンドルパサー
1995 黒鹿毛
Kingmambo Mr. Prospector
Miesque
*サドラーズギャル Sadler's Wells
Glenveagh
母の母
*キャサリーンパー
Catherine Parr
1987 青鹿毛
Riverman Never Bend
River Lady
Regal Exception Ribot
Rajput Princess
母系(F-No.) 16号族(FN:16-a) [§ 3]
5代内の近親交配 Mr.Prospector4×4=12.50% [§ 4]
出典
  1. ^ リアファル 5代血統表 2019年10月14日閲覧
  2. ^ リアファル 5代血統表 2019年10月14日閲覧
  3. ^ リアファル 5代血統表 2019年10月14日閲覧
  4. ^ リアファル 5代血統表 2019年10月14日閲覧

脚注

[編集]

注釈

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出典

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  1. ^ a b c d e f g h i j k l m n o リアファル”. JBIS-Search. 公益社団法人日本軽種馬協会. 2020年1月31日閲覧。
  2. ^ a b 【JRA】リアファルが屈腱炎のため引退、2015年神戸新聞杯覇者”. netkeiba.com (2018年12月5日). 2019年10月14日閲覧。
  3. ^ 競走馬登録馬名簿・馬名意味”. JRA. 2019年10月14日閲覧。
  4. ^ リアファルの新馬データ”. netkeiba.com. 2019年10月14日閲覧。
  5. ^ 2015年09月27日 神戸新聞杯 G2”. 競走馬のふるさと案内所. 2019年10月14日閲覧。
  6. ^ リアファルが人気に応える 半兄はG1馬クリソライト…阪神新馬”. 競馬ラボ (2014年12月13日). 2019年10月14日閲覧。
  7. ^ a b リアファル菊花賞へ、音無師「胸を張って行ける」/神戸新聞杯”. デイリースポーツ (2015年9月28日). 2019年10月14日閲覧。
  8. ^ a b リアファルは最後の一冠狙える器 音無調教師に聞く芝転向の真相と手応え”. netkeiba.com (2015年10月23日). 2019年10月14日閲覧。
  9. ^ 【菊花賞】(京都)~キタサンブラックがクビ差制してGI初制覇”. ラジオNIKKEI (2015年10月25日). 2019年10月14日閲覧。
  10. ^ 【有馬記念】ルメール「リアファルが一番」”. サンケイスポーツ (2015年12月18日). 2019年10月14日閲覧。
  11. ^ 有馬記念16着リアファルの簡易検査の結果”. サンケイスポーツ (2015年12月29日). 2019年10月14日閲覧。
  12. ^ 有馬記念16着のリアファルに腱鞘炎が判明”. 競馬ラボ (2016年1月4日). 2019年10月14日閲覧。
  13. ^ 【AJCC】2番人気リアファル、急失速で13着”. サンケイスポーツ (2017年1月23日). 2019年10月14日閲覧。
  14. ^ リアファルが2度目の故障で金鯱賞回避”. デイリースポーツ (2017年3月8日). 2019年10月14日閲覧。
  15. ^ オリンピッククラブ@olympicclub01”. Twitter (2018年12月8日). 2019年10月14日閲覧。
  16. ^ リアファル”. netkeiba.com. 株式会社ネットドリーマーズ. 2019年10月14日閲覧。
  17. ^ a b c リアファルの血統表”. netkeiba.com. 2019年10月14日閲覧。

外部リンク

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