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マドリード-バリャドリッド高速線

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
マドリード-バリャドリッド高速線
基本情報
現況 全線開通済み、運用中
スペインの旗 スペイン
所在地 マドリード州カスティーリャ・イ・レオン州
種類 高速鉄道
起点 マドリードチャマルティン駅
終点 バリャドリッドスペイン語版
駅数 3
開業 2007年12月
所有者 ADIF
運営者 レンフェ・オペラドーラ
路線諸元
路線距離 179.5 km
軌間 1,435 mm
線路数 複線
電化方式 交流25kV, 50Hz
最大勾配 20.0
最小曲線半径 5,000 m
最高速度 350 km/h
路線図
テンプレートを表示
マドリード-バリャドリッド高速線
STR
181,9 バリャドリッド - パレンシア - レオン高速線スペイン語版
STR+r STR
ブルゴス方面在来線
ABZgl KRZu STR+r
STRl ABZg+r STR
STR STR
BHF-L BHF-R
179,6 バリャドリッド=カンポ・グランデスペイン語版
STR STRl
マドリード方面在来線
tSTRa
173,1 1,050
tSTRe
172,1 ピナール・デ・アンテケラトンネル
hKRZWae
168,0 ドゥエロ川
eABZg+l
マドリード - イルン在来線 (軌間変更)
ÜST
159,6 バルデスティージャス
KRZo
144,0 マドリード - イルン在来線
STR+r STR
eABZgl eABZgr
オルメド - サモラ - ガリシア高速線スペイン語版方面(計画中)
STRl ABZg+r
オルメド - サモラ - ガリシア高速線方面
SKRZ-Au
N-601号線スペイン語版との交差
eBHF
133,0 オルメド
ÜST
106,6 ナバ・デ・ラ・アスンシオン
STR
tSTRa
97,1
tSTRe
94,4 タブラディージョトンネル
DST
86,0 ガルシーリャン
tSTRa
72,5
tSTRe
70,7 フエンテシーリャトンネル
KRZu
セゴビア - マドリード在来線スペイン語版との交差
SKRZ-Au
高速道路AP-61号線スペイン語版との交差
BHF
68,3 セゴビア=ギオマールスペイン語版
SPLa
tvSTRa@g
66,2
tvSTR
グアダラマトンネルスペイン語版
tvSTRe
37,5
SPLe
DST
35,5 ミラフローレス・デ・ラ・シエラ
KRZo
マドリード - ブルゴス在来線との交差
hKRZWae
32,9 アロヨ・デル・バジェ高架橋
tSTRa
32,1
tSTRe
23,2 サン・ペドロトンネル
KRZu
マドリード - ブルゴス在来線との交差
ÜST
18,9 トレス・カントス渡り線
KRZu
マドリード - ブルゴス在来線との交差
STR
KRZo
マドリード - アルコベンダス/サン・セバスティアン・デ・ロス・レイエス在来線
DST
フエンカラル保守基地
KRZu
ピティス-オルタレサ接続線との交差
KRZo
チャマルティン-オルタレサ接続線との交差
ABZgr
チャマルティン在来線との接続(軌間変更設備)
BHF
0,50 マドリード=チャマルティン
ENDExe
将来のチャマルティン駅 - アトーチャ駅間高速線トンネル
最高速度の表

マドリード-セゴビア-バリャドリッド高速線(西: Línea de alta velocidad Madrid-Segovia-Valladolid)は、はスペイン首都マドリードと北西部のカスティーリャ・イ・レオン州州都で、バリャドリッド県県都であるバリャドリッド間180kmを結ぶ標準軌高速鉄道路線で、運行はレンフェが行っている。マドリード方のターミナル駅チャマルティン駅である。2007年12月23日に開通した高速線であり、スペインの高速鉄道の北および北西回廊の最初の部分を構成する。 途中のグアダラマ山脈の区間は28.4kmのスペインでは一番長いグアダラマトンネルスペイン語版がある。

インフラおよび運輸に関する戦略計画(PEIT) 2005-2020によると、この路線は以下に接続することになる[1]

この路線は、時速350kmでの運行が可能なプラットフォーム、ERTMS IIおよびデジタルASFAスペイン語版信号、分岐側通行可能速度220km/hの分岐器を備えており、サンペドロトンネル9km、グアダラマトンネル28kmのおかげで、北部一般路線(マドリード - アンダイエ在来線スペイン語版)のルートと比べて70km以上(28%)短縮されている。さらに、チャマルティン、バルデスティージャス、バリャドリッド[注釈 1]に設置された3つのデュアル[注釈 2]軌間変更設備のおかげで、マドリードとスペイン北西部の間のすべてのルートで移動時間が短縮された。

技術的な特徴

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  • 開業:2007年12月22日(翌日に列車走行開始)
  • 概算費用:42億ユーロ(約7億ユーロはバリャドリッドの幹線鉄道網(Red Arterial Ferroviaria de Valladolid, RAF) [2]の改良に対応)
  • 入札:1998年に政府からGIF(現在のADIF )に委託された
  • 中間駅:セゴビア-ギオマール(68.3キロポスト
  • 133.8キロポストには、ガリシア高速線に向かう分岐点があり、分岐した線路を220 km/hで走行可能(立体交差で乗り越し)。
その他の技術データ
長さ 179.6 km
トンネルの全長 42.1 km
高架橋の全長 2 km
軌間 標準軌(1,435 mm)
電化 交流 25 kV 50 Hz
最大速度 350 km / h
信号保安設備 ASFAデジタルおよびERTMS II
プラットフォームの幅 16メートル
PAET[注釈 3] 3(ソト・デル・レアル、ガルシリャン、オルメド)
PB[注釈 4] 3(トレス・カントス、ナバ・デ・ラ・アスンシオン、バルデスティージャス)
軌間変更設備 2(チャマルティン、バルデスティージャス)
  • グアダラマトンネル(西側:28,407.70 m、東側:28,418.66 m)
  • サン・ペドロトンネル(8,930 m)
  • アロヨ・デル・バジェ高架橋(1,796 m、最大高さ77.8 m)
  • タブラディージョトンネル(2,000 m)
  • ラ・フエンテシーリャトンネル(1,900 m)
  • ピナール・デ・アンテケラトンネル(1,000 m)(2009年11月8日開通)

最高速度

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ERTMS信号設備が使用されている路線の最大許容速度は右表のとおりである。なお、最高速度300km/hが認められているのは、147km(全線の82%)のみである。

移動時間の短縮

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タルゴ列車は、新しいレンフェ130系アルビア列車に置き換えられ、機関車の駆動部分全体も含めて軌間変更可能になった。したがって、これらの列車はバルデスティージャスまたはバリャドリッドの軌間変更施設を通過して、この高速線から北部一般路線に合流し、その逆も同様である。マドリード - バリャドリッド区間では、距離が短くなり、商用速度が上がるため、移動時間が短縮される。

ガリシアからのアルビアの列車はペドラルバ・デ・プラデリアスペイン語版で軌間を変え[3]、そこから高速線を走ってマドリードに行くため、時間を節約できている。同様に、マドリードとバスクの間のアルビアはバリャドリッドの北側やベンタ・デ・バニョスには軌間変更設備がないため、ベンタ・デ・バニョス-ブルゴス間の路線が完成するまでは、バルデスティラスの軌間変更設備を使用している。

行き先
(マドリード起点)
以前の列車種別 所要時間 距離 平均速度 現在の列車種別 所要時間 距離 平均速度 短縮した時間
ブルゴス Talgo 3:22 282 km 83.76 km/h Alvia 2:18 301 km 131 km/h 1:04
ヒホン Talgo 6:15 591 km 94.56 km/h Alvia 5:05 521 km 102.49 km/h 1:10
イルン Intercity 6:50 640 km 93.66 km/h Alvia 5:43 570 km 99.7 km/h 1:06
レオン Talgo 3:50 420 km 109.57 km/h AVE 1:56 345.5 km 178.7 km/h 1:54
ミランダ・デ・エブロ Talgo 4:26 371 km 83.68 km/h Alvia 3:09 390 km 124 km/h 1:17
オビエド Talgo 5:43 559 km 97.78 km/h Alvia 4:34 489 km 107 km/h 1:09
パレンシア Talgo 2:50 298 km 105.18 km/h AVE 1:19 230 km 174.6 km/h 1:31
サン・セバスティアン Intercity 6:25 623 km 97.09 km/h Alvia 5:17 553 km 104.7 km/h 1:08
サンタンデール Talgo 5:35 515 km 92.24 km/h Alvia 4:20 445 km 103 km/h 1:15
セゴビア Regional 2:03 101 km 49.27 km/h AVE/Alvia/Avant 0:27 68.3 km 151.7 km/h 1:36
バリャドリッド Talgo 2:23 249 km 104.48 km/h AVE 0:53 179.3 km 202.6 km/h 1:30
ビトリア Intercity 4:39 493 km 106.02 km/h Alvia 3:36 423 km 117.5 km/h 1:03

本路線を走行する列車

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列車 << >> 途中停車駅 車両 所要時間
AVE マドリード=チャマルティン レオンスペイン語版 パレンシアスペイン語版 112系 2:06(ASFA 200)/ 1:45(ERTMS)
AVANT マドリード=チャマルティン セゴビア=ギオマールスペイン語版 無停車 114系スペイン語版 0:28
AVANT バリャドリッド マドリード=チャマルティン セゴビア=ギオマール 114系 1:05
Alvia マドリード=チャマルティン アンダイエ セゴビア=ギオマール、バリャドリッド=カンポグランデ、ブルゴス=ロサ・マンサノスペイン語版ミランダ・デ・エブロスペイン語版ビトリア-ガステイススペイン語版アルサスア駅スペイン語版サン・セバスティアンスペイン語版イルン 120系 バルデスティージャスで軌間変更
Alvia マドリード=チャマルティン ビルバオ=アバンド セゴビア=ギオマール、バリャドリッド=カンポグランデ、ブルゴス=ロサ・マンサノ、ミランダ・デ・エブロ、ラウディオ/リョディオスペイン語版 120系 バルデスティージャスで軌間変更
Alvia マドリード=チャマルティン サンタンデールスペイン語版 セゴビア=ギオマール、バリャドリッド=カンポグランデ、パレンシア、アギラル・デ・カンポオスペイン語版レイノサスペイン語版トレラベガスペイン語版 130系 パレンシアで軌間変更
1日1往復、アリカンテ行きの列車を増発
Alvia マドリード=チャマルティン ヒホンスペイン語版 セゴビア=ギオマール、バリャドリッド=カンポグランデ、パレンシア、サアグンスペイン語版、レオン、ミエレス-プエンテスペイン語版オビエドスペイン語版 130系 レオンで軌間変更
1日1往復、アリカンテ行きの列車を増発
Alvia マドリード=チャマルティン ア・コルーニャスペイン語版ガリシア語版 セゴビア=ギオマール、メディナ・デル・カンポスペイン語版サモラスペイン語版プエブラ・デ・サナブリアスペイン語版グディーニャスペイン語版ガリシア語版オウレンセ・エンパルメカルバリーニョスペイン語版サンティアゴ・デ・コンポステーラスペイン語版ガリシア語版 730系
ペドラルバ・デ・プラデリアスペイン語版で軌間変更
Alvia マドリード=チャマルティン ビーゴ=ウルサイススペイン語版ガリシア語版 (*)ポンテベドラ 730系 (*)マドリード - ア・コルーニャ間の列車にオウレンセまで/から併結
ペドラルバ・デ・プラデリアスペイン語版で軌間変更
Alvia マドリード=チャマルティン サラマンカ セゴビア-ギオマール 121系スペイン語版 メディナ・デル・カンポで軌間変更

ギャラリー

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脚注

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注釈

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  1. ^ バリャドリッド軌間変更設備はパレンシアとレオンへの高速鉄道線の開業後、2015年に撤去された。
  2. ^ CAF/BRAVAとタルゴの両方のシステムの軌間変更が可能という意味。
  3. ^ 列車の追越退避および車両収容ステーション
  4. ^ 渡り線

出典

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  1. ^ Plan Estratégico de Infraestructuras y Transporte (PEIT)” (スペイン語). Ministerio de Transportes, Movilidad y Agenda Urbana (2005年). 2021年10月3日閲覧。
  2. ^ Adif adjudica el suministro y transporte de traviesas para el montaje de vía de la Variante Este” (スペイン語) (2021年6月15日). 2021年10月5日閲覧。
  3. ^ “En servicio el tramo Zamora-Pedralba de la Pradería de la nueva conexión de alta velocidad a Galicia” (スペイン語). Vía Libre. (2020年10月27日). https://www.vialibre-ffe.com/noticias.asp?not=30348 2021年10月4日閲覧。 


外部リンク

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関連項目

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