ドナウの旅人
表示
『ドナウの旅人』(ドナウのたびびと)は、宮本輝の代表的長編小説である。ドナウ川に沿って西ドイツからルーマニアまでの3,000kmを旅する母と年下の愛人、娘とドイツ人の恋人の2組の男女の心境の変化と成長を、旅の途中で出会う異国の人々、風景とともに描く。
作品の経緯
[編集]- 1982年 宮本輝、『朝日新聞』連載小説執筆のため、東西ヨーロッパから黒海までドナウ川流域を下る6か国(西ドイツ、オーストリア、ユーゴスラビア、ハンガリー、ブルガリア、ルーマニア)へ取材旅行を行う。
- 1983年 『朝日新聞』にて「ドナウの旅人」連載開始(11月5日)
- 1985年 連載終了(5月28日)
- 1988年 新潮文庫から単行本化
- 1988年 1982年の取材旅行の手記「異国の窓から」を発表
- 1989年 テレビ朝日が開局30周年特別番組としてドラマ化
あらすじ
[編集]麻沙子の母・絹子は「ドナウを旅したい」という手紙を娘に残し、夫を捨てて家を出る。絹子は17歳年下の愛人・長瀬道雄とともに西ドイツに向かっていた。麻沙子も母を追って西ドイツに向かい、かつてのドイツ人の恋人シギィと再会する。母と長瀬、そして母を見つけた麻沙子とシギィの4人は、ドナウ川を下る旅に出る。
テレビドラマ
[編集]ドナウの旅人 | |
---|---|
ジャンル | テレビドラマ |
原作 | 宮本輝 |
企画 | 近藤晋 |
脚本 | 市川森一[1] |
監督 | 深町幸男 |
出演者 |
佐久間良子 麻生祐未 根津甚八 河原崎長一郎 杉浦直樹 大滝秀治 他 |
音楽 | 間宮芳生 |
国・地域 | 日本 |
言語 | 日本語 |
話数 | 全2話 |
製作 | |
製作 |
テレビ朝日 総合プロデュース |
放送 | |
放送局 | テレビ朝日系列 |
映像形式 | 4:3 |
音声形式 | モノラル |
放送国・地域 | 日本 |
放送期間 | 1989年10月1日 - 10月2日 |
前編 | |
放送局 | テレビ朝日系列 |
映像形式 | 4:3 |
音声形式 | モノラル |
放送国・地域 | 日本 |
放送期間 | 1989年10月1日[2] |
放送時間 | 日曜日21:02[3] - 22:54 |
放送枠 | 日曜洋画劇場特別企画 |
放送分 | 112分 |
後編 | |
放送局 | テレビ朝日系列 |
映像形式 | 4:3 |
音声形式 | モノラル |
放送国・地域 | 日本 |
放送期間 | 1989年10月2日 |
放送時間 | 月曜日21:00 - 22:24[4] |
放送分 | 84分 |
特記事項:
|
1989年10月1日と10月2日の2夜連続にわたって、テレビ朝日開局30周年記念ドラマスペシャルとして放送された。
ほか
関連項目
[編集]外部リンク
[編集]- 宮本輝「ドナウの旅人」 - 新潮文庫