シルキー
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シルキー(英:Silky)は、イングランドの伝承で語られる、何世紀にも続く旧家に現れる女の亡霊である。妖精の一種だともいわれている[1]。
シルキーは灰色か白のシルクのドレスを着ている[1]。動いたときにそれが擦れてさわさわと音を立てるため、そこからシルキーと呼ばれるという説もある。
家事などの手伝いをしてくれる妖精である。しかし、怒らせてしまうと嫌がらせをしたり怖がらせたりしてその家から住人を追い出してしまうと言われている[1]。
イングランドのニューカッスルの近く、ヘドン・ホール(デルドン・ホール)の屋敷に住んでいるシルキーが最も有名である。このシルキーは、屋敷に住んでいる老女たちを手伝って掃除をしたり、暖炉の火の番をしたりしていた。しかし、屋敷の主の代が変わり、次の代の人とは性が合わなかったので、怖がらせて屋敷から追い払ってしまったと言われる。
イングランドのノーサンバーランドのブラックヘルドンのシルキーは、部屋が散らかっていたり家事がなされていないと部屋を片づけたり家事をするが、逆に部屋が片づいたり家事がきちんとされていると散らかしたりする、天の邪鬼のような性格を持っていると言われている。
脚注
[編集]参考文献
[編集]- 草野巧『幻想動物事典』新紀元社、1997年 ISBN 4-88317-283-X