ケプリ
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ケプリ Khepri | |||||
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太陽神 | |||||
ヒエログリフ表記 |
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信仰の中心地 | ヘリオポリス | ||||
シンボル | スカラベ(ふんころがし) |
エジプト神話 |
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太陽神 |
ラー (ケプリ) アメン(アモン) - アテン |
エネアド (ヘリオポリス) |
ラー (ケプリ) ヌン - アトゥム シュー - テフヌト ゲブ - ヌト オシリス - イシス セト - ネフティス (ホルス - アヌビス) |
メンピス (メンフィス) |
プタハ - セクメト ネフェルトゥム |
オグドアド (ヘルモポリス) |
ヌン - アメン(アモン) クク - フフ (トート) |
テーベ (ルクソール) |
アメン(アモン) - ムト (モンチュ - アテン) |
その他 |
ネイト - クヌム - バステト セベク - レネネト ハトホル - コンス |
主な神殿・史跡 |
タップ・オシリス・マグナ神殿 デンデラ神殿複合体 カルナック神殿 ルクソール神殿 エドフ神殿 コム・オンボ神殿 フィラエ神殿 アブ・シンベル神殿 |
ケプリ(Khepri、Chepri)、またはケペラ(Khepera、Kheper、Khepra)は、エジプト神話における太陽神ラーの形態の1つであり、日の出を表している[1][2][3]。
概要
[編集]男性の体にスカラベ(タマオシコガネ、フンコロガシ)の頭をもつ姿で表現される[4][3]。これは、スカラベが丸めた獣糞を自分の前で転がしながら運ぶ姿が太陽の運行を象徴すると考えられたためである[5]。また、その糞の玉からは、スカラベが生み付けた卵が孵って生命が出てくることからスカラベは、自分自身を創造する太陽神を象徴するものとされた[2]。時には、糞玉のように太陽円盤を転がして進むスカラベそのものとしても表現された[4]。
ラーは、夜の間に冥界を渡り、この姿で東の方向にヌトの腿の間から地上に姿を現すと考えられた。
脚注
[編集]参考文献
[編集]- ヴェロニカ・イオンズ『エジプト神話』酒井傳六訳、青土社、1991年(新装版)、ISBN 978-4-7917-5145-7。