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キオン

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
キオン
キオン(長野県御嶽山、2014年9月6日)
キオン Senecio nemorensis
分類
: 植物界 Plantae
: 被子植物門 Magnoliophyta
: 双子葉植物綱 Magnoliopsida
: キク目 Asterales
: キク科 Asteraceae
: キオン属 Senecio
: キオン S. nemorensis
学名
Senecio nemorensis L.[1]

キオン(黄苑[2]学名Senecio nemorensis L.[1])、キク科キオン属分類される多年草[3]。別名が、ヒゴオミナエシ[2][4]種小名の「nemorensis」は、「森林生の」を意味する[4][5]。名前の似ているシオン(紫苑)とは同科別属。和名は、紫苑に対して、花が黄色であることに由来する[4]

分布

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ユーラシア大陸ヨーロッパシベリア中国朝鮮半島から日本にかけての温帯域に生育する[6]基準標本は、ドイツとシベリアのもの[5]

日本では、北海道本州四国九州に分布する[3]山地から亜高山帯にかけてのやや日当たりのよい草地に生育する[2][5]

特徴

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地下茎は短く、の高さ50–100 cm[6]。散房状花序に多数の小さく鮮やかな黄色の花をつける[6]。頭花は直径約2 cm花、10個前後の管状花とその周囲の5個の舌状花からなる[4]。 花期は8–9月[5]互生し、縁には不揃いの鋸歯があり[6]、分裂しない[2]

同属のハンゴンソウに似るが、ハンゴンソウは葉が三裂することで判別できる。

脚注

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  1. ^ a b 米倉浩司・梶田忠 (2003-). “キオン”. BG Plants 和名−学名インデックス(YList). 2014年9月8日閲覧。
  2. ^ a b c d 清水 (2014)、392頁
  3. ^ a b 林 (2009)、56-57頁
  4. ^ a b c d 牧野 (1982)、589頁
  5. ^ a b c d 豊国 (1988)、94頁
  6. ^ a b c d 北村 (1981)、183頁

参考文献

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  • 佐竹, 義輔大井, 次三郎北村, 四郎 ほか 編『日本の野生植物 離合弁花類』平凡社〈草本III〉、1981年10月。ASIN B000J7UPCC。 
  • 清水建美、門田裕一、木原浩『高山に咲く花』(増補改訂新版)山と溪谷社〈山溪ハンディ図鑑8〉、2014年3月22日。ISBN 978-4635070300 
  • 豊国秀夫『日本の高山植物』山と溪谷社〈山溪カラー名鑑〉、1988年9月。ISBN 4-635-09019-1 
  • 林弥栄『日本の野草』山と溪谷社〈山溪カラー名鑑〉、2009年10月。ISBN 978-4635090421 
  • 牧野富太郎、本田正次『原色牧野植物大図鑑北隆館、1982年7月。ASIN B000J6X3ZENCID BN00811290全国書誌番号:85032603https://iss.ndl.go.jp/books/R100000002-I000001728467-00 

外部リンク

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