アスピドケロン
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アスピドケロン[2](英語 : Aspidochelon)、アスピドケローネ[3](ギリシア語: Ασπιδοχελώνη, ラテン語: Aspidochelone)は、北欧に伝わるクジラに似た海の怪物である。ギリシア語で「蛇亀」(ασπίς「ヘビ」+ χελώνια「カメ」)を意味する。別名、ファスティトカロン(Fastitocalon, 「大洋の流れに浮かぶもの」)。
解説
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クラーケンにも似ており、巨大な海亀や魚のような姿をしており、背中に苔をはやし、浮島のように移動するといわれる。
中世のヨーロッパでは、海のただ中に浮かんでいたアスピドケロン(アスピドケローネ)を島と誤認して上陸した船乗り達が焚き火を始めたところ、アスピドケロンが目を覚まして海中に沈み、船乗り達は脱出が間に合わず溺死したりした、という噂が信じられていたという[4][5]。
脚注
[編集]- ^ https://render.fineartamerica.com/images/images-profile-flow/400/images-medium-large-5/aspidochelone-legendary-sea-monster-science-source.jpg
- ^ ローズ, 松村訳 (2004) で確認できる表記。同書によれば、アスピドデロンとも呼ばれていた。
- ^ 松平 (2005) で確認できる表記。
- ^ ローズ, 松村訳 (2004)、15頁。
- ^ 松平 (2005)、201頁。
参考文献
[編集]- 松平俊久「アスピドケローネ」『図説ヨーロッパ怪物文化誌事典』蔵持不三也監修、原書房、2005年3月、201-202頁。ISBN 978-4-562-03870-1。
- ローズ, キャロル「アスピドケロン」『世界の怪物・神獣事典』松村一男監訳、原書房〈シリーズ・ファンタジー百科〉、2004年12月、15頁。ISBN 978-4-562-03850-3。
- ボルヘス, ホルヘ・ルイス、ゲレロ, マルガリータ『幻獣辞典』柳瀬尚紀訳、晶文社、1974年12月、93-95頁。ISBN 978-4-7949-2286-1。
関連項目
[編集]- クラーケン
- アーケロン
- アルダの巨大水棲生物たち(同名の生物が記録されている)