コンテンツにスキップ

hanica

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

これはこのページの過去の版です。ButuCC (会話 | 投稿記録) による 2014年12月6日 (土) 18:12個人設定で未設定ならUTC)時点の版 (利用可能エリア)であり、現在の版とは大きく異なる場合があります。

hanica(ハニカ)とは、2012年4月1日より阪急バス阪急田園バス阪神バスが導入した、前記3社バス専用非接触型ICカード乗車券である。

ファイル:Hanica3.jpg
Hanicaカード(表面)
ファイル:Hanica4.jpg
Hanicaカード(裏面)

概要

金額式回数券に準じたIC乗車カードで、積み増し額に対してプレミアムを付与するというところが回数カード・回数乗車券と共通する。

3社ではスルッとKANSAIカード及び回数カードを長きにわたり導入しており、またPiTaPaも併せて導入しているが、磁気カード処理機器の老朽化及びICカード処理機器の有効利用のため、hanicaが導入された。

正式名称はHankyu Hanshin Bus IC Cardである。カードの裏面の識別番号は「HH」(Hankyu Hanshin の略称)から始まるものになっている。

使用方法

原則として、PiTaPaと同様の使用方法となる。

  • 阪急バスは(均一運賃を含め)乗車時と降車時にタッチする。
  • 阪神バスは乗車口にカードリーダーがないため、降車時にタッチする。
    • なお、一部210円(他の区間は220円)となる区間が存在するが、整理券を取った上で手入力対応となる(小児・障がい者は110円のため対応不要)。

利用可能エリア

相互利用関係(2014年12月6日現在、クリックで拡大)
  •  全線で利用できる
    •  阪急バス
    •  阪急田園バス
    •  阪神バス

なお2013年1月現在、他のIC乗車カードとの相互利用は行われていない。そのため、他のバス路線や鉄道路線(阪急電鉄阪神電気鉄道JR西日本など)では利用できない。JR西日本のIC乗車カード「ICOCA」については、Hanica導入と同時に片利用での取り扱いとなっている。そのため、ICOCAカード等でhanicaエリアは利用できるが、hanicaカードでICOCAエリアは利用できない。

除外区間

種類

他会社のICカードと同様に、カード料金(デポジット500円)が別途必要となるが、カードが不要になった時は返却される。無記名・記名式ともに料金は同じ。氏名・電話番号を書く記名式にすることで、万一紛失した際も手数料を払えば再発行が可能である。無記名式から記名式に変えることは可能だが、その逆は不可。

  • 無記名式hanica
  • 記名式hanica(大人)
  • 記名式hanica(小児)
  • 記名式hanica(大人・特割)
  • 記名式hanica(小児・特割)
  • hanicaグランドパス(65歳以上、阪急バス版と阪神バス版がある)

回数券カード販売価格:1枚2,000円(デポジット500円を含む、初期利用可能価格:1,650円)

  • 阪急バスの車内では2000円のみ販売する。
  • 阪急バスの窓口では3,000円、5,000円、10,000円(いずれもデポジットは500円)でも発売する。

IC定期券

グランドパス65

まず、2013年3月10日より、阪急バスで65歳以上限定の全線定期券に限って発売された[1]2014年2月17日には阪神バスも同様の定期券が登場した[2]。下記の2種類がある。

  • 阪急バス・阪急田園バス一般路線全線定期券(阪急グランドパス65)
  • 阪神バス一般路線全線定期券(はんしんグランドパス65)

当初は前者が紙式定期券で発売され、IC化後に後者も発売した。他方の事業者を利用することはできないが、 回数券部分への積み増しがあれば運賃引き去りのうえ利用できる。

通勤・通学定期

その後、2014年6月17日に通勤・通学定期用のhanica定期券が登場した[3][4]。阪急バス・阪神バスともにバス専用定期のみで、鉄道との連絡定期は従来通りの磁気定期券で発売となる。

  • 阪急バス:従来の区間指定ではなく、運賃が同じ区間以内であれば、どの路線でも利用可能となる運賃額ごとの発売となり、券面でも「220円区間」という形で表記されている。
    • 公営バス(大阪京都尼崎伊丹神戸)と運賃を同調する定期券や一部路線専用定期では従来通りの定期券とし、IC定期券は発売されない。
    • IC定期券は従来の月極(月始から月末までの1ヶ月単位)制から、日極制(鉄道定期と同様、月の途中からでも利用可能)で発売される。
    • コミュニティバス、催事輸送など利用対象外となる路線がある。
  • 阪神バス:全線定期券、大阪特区/神戸特区専用(大阪市/神戸市内区間専用)定期券の3種類。なお、導入に伴い主要駅近隣のみ利用可能な「ミニ定期」は廃止された。

他方の事業者ではhanicaプリペイドカードとして利用可能。また、阪急田園バスではIC定期は発売されない(プリペイドカードとしてのみ利用可能)。

チャージ

残高が不足すると利用できなくなる。プリペイド式なので、あらかじめカードにチャージ(入金)しておく必要がある。

  • 営業所窓口、チャージ機
2000円,3000円,5000円,10000円のチャージが可能
  • 車内(運賃箱)
2000円,5000円,10000円のチャージが可能。

1,000円のチャージにつき100円分のプレミアがついてくる。すなわち

2,000円入金すると、2000円+200円=2200円利用可能
3,000円入金すると、3000円+300円=3300円利用可能
5,000円入金すると、5000円+500円=5500円利用可能
10,000円入金すると、10000円+1000円=11000円利用可能

その他

  • 阪急バス・阪急田園バスでは、2012年1月31日限りでスルッとKANSAI対応カード、5月31日限りで回数カード・回数乗車券(一部を除く)[5]の発売を終了した。その後、同年9月30日限りで両カードの取り扱いを終了した。スルッとKANSAI2days・3daysチケットは、提示(利用日を記入)により引き続き利用可能である。唐櫃営業所管内の路線・オレンジゆずるバスは2012年10月1日以降も磁気カード類が利用可能であったが、これも2013年4月30日をもって終了した[6][7]
  • 阪神バスでは、2012年5月31日限りで回数カードの発売を終了したが、スルッとKANSAI対応カード(2days・3daysチケットも)とともに、当面は利用可能である。

脚注

  1. ^ グランドパス65がICカードに変わります - 阪急バス公式サイト 2014年6月22日閲覧。
  2. ^ [2/17 一般路線バス 高齢者割引定期券 『はんしんグランドパス65』 の導入について] - 阪神バス2014年1月15日、2014年6月22日閲覧。
  3. ^ 通勤定期券・通学定期券をIC カード「hanica(ハニカ)」で発売 - 阪急バス2014年5月22日、2014年6月22日閲覧。
  4. ^ 6/17 阪神バスの定期券がICカード「hanica」になります - 阪神バス2014年5月22日、2014年6月22日閲覧。
  5. ^ http://bus.hankyu.co.jp/news_release/2012_jiki_syuuryou_plus_kami.pdf の2ページ目
  6. ^ 唐櫃営業所管轄内での磁気カードサービスの終了について (PDF, 阪急バス2013年4月2日)
  7. ^ オレンジゆずるバスでの磁気カードサービスの終了について (PDF, 阪急バス2013年4月2日)

関連項目

外部リンク