Facebook(フェイスブック)は、Facebook, Inc. の提供するSNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)である。元々はアメリカ合衆国の学生向けに作られ、当初は学生のみに限定していたが、2006年9月26日以降は一般にも開放された。
概要
Facebookのカスタマイズ性はプレーンテキストのみに対応している。ただし、Ajaxに対応していたり、自分の好きなアプリケーションを選択して追加できたりするなど、最新の技術に対応している。これらアプリケーションは、Facebookが開発したものよりも、一般のユーザが開発したものが多い。一般ユーザが様々なアプリケーションを開発しFacebookのツールとして公開できることで、Facebookはそれ自身が持ち備えている性能を超えてサービスを提供することができる。
また、モバイル端末にも対応しており、iPhoneやiPod touchに搭載されたSafariでアクセスすると、専用画面でサービスを提供している。
Facebookは他のSNSとは異なり、自分が参加するネットワークによってURLが異なる方式を取っている。例えば、ABCDE大学の学生用メールアドレス「***@abcde.edu」で登録すると、アクセス用URLは、abcde.facebook.comとなる。このように、大学によってネットワークが異なるが、相互アクセスが可能である。ただしプライバシーオプション等で「別ネットワークには公開しない」などに設定している場合には、別ネットワークにいるユーザがプロフィールなどにアクセスすることはできない。
中古品売却・住宅・求人などさまざまな募集広告を出せる「Facebook Marketplace」、他のユーザーに直接メッセージを送ることのできる機能もある。また写真や動画のアップロード(Facebook Video)にも対応している。容量制限はない。604ピクセルを超える写真に関しては、長い辺が604ピクセルになるよう縮小される。Facebook内の専用ページや外部サイトでの購買活動と連動して、自分の友人が何を買ったか・どの映画や音楽を高評価したかなどの形で広告が出る「Social Ads」もある。
2008年5月19日、CEOのマーク・ザッカーバーグが日本で記者会見を開催し、日本語版が公開された。同日、日本初のデベロッパーミーティング「Facebook Developer Garage Tokyo」が東京渋谷区ベーカリーカフェ632 原宿で開催された。日本語版は、Facebookの右上の「account」から「language」を選び「Japanese」を選択すれば利用できる。
2009年、先行していたMyspaceを追い抜き世界で最も規模の大きいSNSサイトとなっている。
歴史
2004年にハーバード大学の学生だったマーク・ザッカーバーグが創業。当初はハーバード大学の学生が交流を図るために作られた。その数日後、スタンフォード大学やコロンビア大学、イェール大学などの学生からの「同じようなサイトが欲しい」との要望に応え、いわゆるアイビー・リーグの学生にも開放した。その後、徐々に全米の学生に開放され学生生活に欠かせないツールとなった。大学のメールアドレス(.eduドメイン)を所有する大学生のみに参加が限られていたが、2006年初頭には全米の高校生に開放し、2006年9月までには一般に開放され、誰でも利用できるようになった。
2006年9月05日、「News Feed」と「Mini Feed」機能を開始。
2007年10月24日、Microsoftが広告に関する独占的契約、Windows Live及びXbox Liveとのシステム統合を含み、Facebookに2億4000万(約264億円)ドルを出資し、同社の株式1.6%を取得した。MicrosoftはFacebookの時価総額を150億ドル(約1兆6500億円)と評価している。ちなみにGoogleは、米Yahoo!と共に米MySpaceと広告を契約中(3年契約、9億ドル約990億円)。MicrosoftがYahoo!買収にあたって提示した金額は446億ドル(約4兆9060億円)であり,FacebookはYahoo!の3分の1の市場価値があると見られている(2008年4月)。
2007年10月31日、GoogleがOpenSocialAPIを公開。Orkut、Salesforce、LinkedIn、Ning、Hi5、Plaxo、Friendster、Viadeo、Oracleらが参加。
2008年1月25日、FacebookAPI"JavaScript Client Library"を公開したことにより、SNS業界にとどまらず、IT業界全体にSNSのオープン化に拍車をかける。
アプリケーションの総数は約1万7000。毎日、約140のアプリケーションが追加されている。
2008年5月09日、MySpaceがDataPortabilityパートナーとして、Yahoo!、ebay、Twitter、Photobucketと提携。2008年5月10日、Facebook Connectを発表。2008年5月12日、GoogleがFriend Connectを発表。2008年5月15日、Facebookが、GoogleのFriend Connectに対し、Facebookのプライバシー標準を満たさないものとして、接続を拒否する。
2008年5月19日、日本語版が一般公開された。
2009年9月3日、Windows Live及びXbox Liveとのシステム統合に際し、Activity Streamsを採用したと発表。
2009年11月9日、「Microsoft SDK for Facebook Platform」をリリースした。