阿賀町
あがまち 阿賀町 | |||||
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国 | 日本 | ||||
地方 |
中部地方、北陸地方 甲信越地方 | ||||
都道府県 | 新潟県 | ||||
郡 | 東蒲原郡 | ||||
市町村コード | 15385-1 | ||||
法人番号 | 9000020153851 | ||||
面積 |
952.89km2 | ||||
総人口 |
8,628人 [編集] (推計人口、2024年10月1日) | ||||
人口密度 | 9.05人/km2 | ||||
隣接自治体 |
新発田市、阿賀野市、五泉市、三条市 福島県:喜多方市、大沼郡金山町、耶麻郡西会津町、南会津郡只見町 | ||||
町の花 | ユキツバキ | ||||
町の鳥 | ウグイス | ||||
阿賀町役場 | |||||
町長 | 神田一秋 | ||||
所在地 |
〒959-4495 新潟県東蒲原郡阿賀町津川580番地 北緯37度40分32秒 東経139度27分32秒 / 北緯37.67556度 東経139.45878度座標: 北緯37度40分32秒 東経139度27分32秒 / 北緯37.67556度 東経139.45878度 | ||||
外部リンク | 公式ウェブサイト | ||||
ウィキプロジェクト |
阿賀町(あがまち)は、新潟県下越地方の東蒲原郡にある町。2005年に津川町・鹿瀬町・三川村・上川村の4町村が新設合併し発足した。
町名の由来は地域を流れる阿賀野川から。江戸時代までは会津藩領であり、町域の大部分は1886年(明治19年)まで福島県に所属していた。
地理
町の中央を阿賀野川とその支流の常浪川が流れ、その沿岸の段丘を中心に開けた山間地域。面積は952.88平方キロメートルで、新潟県面積の約6.8%を占めている。その広さは県内30市町村で村上市、上越市に次いで3番目である。
隣接している自治体
山形県西置賜郡小国町・飯豊町とは数メートルまで接近しているが接していない。間にある飯豊山の稜線の登山道が福島県喜多方市だからである。
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阿賀町津川の麒麟橋から見た阿賀野川
歴史
町の中心である津川は会津と越後を結ぶ水陸の交通結節点として古くから栄え、江戸時代には「津川船道(ふなどう)」と呼ばれる水運業者が新潟湊との間の舟運ルートを統制していた[1]。
明治期には古河市兵衛による草倉銅山の本格開発が始まり、鉱山ふもとの角神(つのがみ)には製錬所や河港が整備された[1]。1883年(明治16年)には別子銅山に次ぐ国内第2位の産出量となったが枯渇が進み、1914年(大正3年)に閉山となった[1]。昭和初期には鹿瀬ダムが完成し、豊富な電力資源と阿賀野川左岸でとれる石灰岩を利用して昭和電工(現・新潟昭和)鹿瀬工場が操業開始[1]。鹿瀬は企業城下町の性質を持つ[1]。
過去の豪雨災害時には河川氾濫が度々発生しており、平成23年7月新潟・福島豪雨や令和元年東日本台風(台風19号)でも浸水被害が出ている[2][3][4]。
年表
- 明治元年
- 明治2年
- 5月4日(1869年6月13日) - 若松民政局を廃され、若松県が設置される。
- 1876年(明治9年)8月21日 - 第2次府県統合により福島県の管轄となる。現在の阿賀町の大部分もここに属した。
- 1879年(明治12年)1月27日 - 郡区町村編制法の福島県での施行により、福島県蒲原郡に行政区画としての東蒲原郡が発足。郡役所を津川町に設置。
- 1886年(明治19年)5月27日 - 東蒲原郡が新潟県の管轄となる。
- 2005年(平成17年)4月 - 1日東蒲原郡津川町・鹿瀬町・三川村・上川村が合併し発足。
人口
阿賀町と全国の年齢別人口分布(2005年) | 阿賀町の年齢・男女別人口分布(2005年) | |||||||||||||||||||||||||||||||||
■紫色 ― 阿賀町
■緑色 ― 日本全国 |
■青色 ― 男性
■赤色 ― 女性 | |||||||||||||||||||||||||||||||||
阿賀町(に相当する地域)の人口の推移
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総務省統計局 国勢調査より |
行政
- 町長
- 初代:長谷川東二(2005年4月25日–2006年10月27日 任期途中で辞任)
- 二代目:神田敏郎(2006年12月3日–2018年12月2日 3期)
- 三代目:神田一秋(2018年12月3日– 1期目)
- 町議会
- 定数12人(任期:2021年4月30日まで)
役場
旧津川町役場を阿賀町役場本庁とし、他1町2村の庁舎は支所となった。
役場 | 旧役場 | 郵便番号 | 住所 |
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本庁 | 津川町役場 | 959-4495 | 東蒲原郡阿賀町津川580 |
鹿瀬支所 | 鹿瀬町役場 | 959-4392 | 東蒲原郡阿賀町鹿瀬8931-1 |
上川支所 | 上川村役場 | 959-4505 | 東蒲原郡阿賀町豊川甲236 |
三川支所 | 三川村役場 | 959-4696 | 東蒲原郡阿賀町白崎1182 |
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鹿瀬支所庁舎(旧鹿瀬町役場庁舎)
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上川支所庁舎(旧上川村役場庁舎)
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三川支所庁舎(旧三川村役場庁舎)
経済
産業
この節の加筆が望まれています。 |
近世や近代には前述の草倉銅山のほか、大谷金山(昭和初期に三川鉱山に改称)[5]、持倉鉱山(1920年に事実上閉山。銅や亜鉛などを産出)[6]など様々な鉱山があり、遺構が現在にも残る。
- 産業人口(平成17年国勢調査)
- 第1次 - 869人
- 第2次 - 2232人
- 第3次 - 3558人
金融機関(預貯金取扱金融機関)
- 第四北越銀行 津川支店
- 大光銀行 津川支店
- 新潟県労働金庫 津川出張所
- 新潟かがやき農業協同組合 阿賀支店
- 新潟かがやき農業協同組合 三川支店
施設
郵便
- 津川郵便局(集配局)
- 上川郵便局(集配局)
- 三川郵便局(集配局)
- 豊実郵便局
- 日出谷郵便局
- 鹿瀬郵便局
- 新谷郵便局
- 五十島郵便局
- 東下条郵便局
地域
町丁
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教育
高等学校
- 新潟県立阿賀黎明高等学校(2020年3月までは併設型中高一貫校であった[8]。)
中学校
小学校
交通
鉄道路線
路線バス
町内には新潟交通観光バス 津川営業所が置かれ、2019年夏時点では合計13の系統が運行されていたが、運転手不足のため2020年ごろを目途に全路線廃止となる可能性が一時報道された[11]、2019年秋には一部路線が廃止されている(詳細は新潟交通観光バス#津川営業所管内を参照)。
なお、大半の路線バスと並行する形でスクールバスが運行されている[12]。
高速バス
- 阿賀町バス[16] - 2016年10月、新潟交通観光バスの高速バス津川・上川線廃止に伴い運行開始。町内と新潟市の複数の医療機関を結ぶ[17]。
- 会津若松 - 新潟線
道路
- 高速道路
- 一般国道
- 県道
- 道の駅
観光
観光列車「SLばんえつ物語」が三川駅および津川駅、日出谷駅に停車する。
名所・旧跡・観光スポット
- とんぼ(雁木造)のまちなみ
- 狐の嫁入り会館
- 持倉鉱山からみ煉瓦遺構:産業遺産[18]
- 麒麟山・津川城:県指定史跡
- 室谷洞窟(en:Muroya_Cave):国指定史跡
- 小瀬ヶ沢洞窟:国指定史跡
- 将軍杉:国の天然記念物
- 極楽寺の野中ザクラ:国の天然記念物
- 五十嵐家住宅(内部は非公開):主屋、上手蔵、下手蔵は国の重要文化財
- 護徳寺:観音堂は国の重要文化財
- 平等寺:薬師堂は国の重要文化財
- ユキツバキ - 当町の麒麟山で発見・命名された花で、広く自生している。
- 七福の里
- たきがしら湿原 - 廃村跡に造られた人工の湿原[19]
- 大尾不動滝
公園・レジャー
- 阿賀野川ライン舟下り
- 三川温泉スキー場
- 三川オートキャンプ場
- 角神湖畔青少年旅行村・赤崎山森林公園
- 実川渓谷森林公園
- 中ノ沢渓谷森林公園
- 麒麟山公園
- 芦沢高原ハーバルパーク
- 三川観光きのこ園
温泉
町内には多くの温泉があり、民間のほか、町や第三セクターにより運営されている施設がある。このうち第三セクター「上川温泉」により運営されている施設が2019年9月時点では6施設あった[20]が、新型コロナウイルス感染症流行の影響などを受け、同団体は2020年5月末をもってすべての指定管理から撤退[21]。このうち2施設(みかぐら荘、清川高原保養センター)は全撤退前の2019年10月より[20]、1施設(赤湯)は2020年7月より町営での営業に切り替わり営業継続されているが、残る3施設の存廃は未定である[22][23]。また、同じく第三セクターの「ホテルみかわ」は2017年に中国資本の日本法人により買収されたが、こちらも新型コロナウイルス感染症流行の影響により2020年3月で休業となった[24][25]。
なお、「角神湖畔青少年旅行村」も「上川温泉」により運営されていたが、「かのせ赤湯」と同日に町営に切り替わった[23]。
文化・名物
祭事・催事
名産・特産
出身有名人
脚注
- ^ a b c d e “阿賀の近代産業”. 阿賀の学習教材サイト. 一般社団法人あがのがわ環境学舎. 2020年4月14日閲覧。
- ^ “広報あが Vol.77 2011年8月 速報「平成23年新潟・福島豪雨」”. 阿賀町. 2019年11月15日閲覧。
- ^ “阿賀野川と信濃川で越水 台風19号 県内に被害 阿賀で床上浸水28戸”. 新潟日報. (2019年10月13日) - WayBack Machineによるアーカイブ
- ^ “【台風19号】阿賀野川支流越水で貯蔵庫浸水、日本酒約5万本が出荷停止 新潟・麒麟山酒造”. 産経新聞. (2019年10月14日)
- ^ 「阿賀町新谷にあった三川鉱山について」 - レファレンス協同データベース
- ^ “持倉鉱山跡(新潟県阿賀町)、近代産業支えた精錬遺構”. 日本経済新聞. (2019年8月21日)
- ^ https://memorva.jp/zipcode/zipcode.php?pref=新潟県&city=東蒲原郡阿賀町
- ^ “中高一貫 阿賀黎明中で閉校式典 18年間の支えに感謝”. 新潟日報. (2019年10月28日) - WayBack Machineによるアーカイブ
- ^ a b “広報あが Vol.166 2019年1月号 p.16 三郷小、鹿瀬小、上条小、西川小学校閉校記念式典”. 阿賀町. 2019年11月15日閲覧。
- ^ a b “学校統廃合状況(平成31年4月1日現在)”. 市町村教育委員会、義務教育諸学校一覧、学校統廃合状況. 新潟県教育庁. 2019年11月15日閲覧。
- ^ “阿賀町路線バス 全線廃止の可能性 新潟交通観光 人材難で維持困難に”. 新潟日報. (2019年7月27日) - WayBack Machineによるアーカイブ
- ^ “阿賀町地域公共交通網形成計画 p.7”. 阿賀町 (2018年3月). 2019年11月15日閲覧。
- ^ “津川エリア”. 新潟交通観光バス. 2018年5月11日閲覧。
- ^ “公共交通について”. 阿賀町. 2019年11月15日閲覧。
- ^ “三川駅~赤谷間コミュニティワゴンの運行開始について”. 阿賀町. 2020年2月9日時点のオリジナルよりアーカイブ。2019年11月15日閲覧。
- ^ “阿賀町バス(高速バス)時刻表”. 阿賀町. 2019年11月15日閲覧。
- ^ “停車地が病院ばかりの高速バス路線、なぜ誕生 地域交通と医療の現状浮き彫りに”. 乗りものニュース. (2018年11月7日)
- ^ “新潟県阿賀町「持倉鉱山を新名所に」 産業遺産認定”. 日本経済新聞. (2022年7月14日)
- ^ “七谷地区エリアガイド:たきがしら湿原”. 阿賀町. 2020年10月12日閲覧。
- ^ a b “赤字の温泉 存続へ岐路 阿賀 三セク2施設、10月町直営に”. 新潟日報. (2019年9月26日)
- ^ “上川温泉が指定管理返上へ 阿賀町 ウイルス影響、従業員は解雇”. 新潟日報. (2020年5月24日) - WayBack Machineによるアーカイブ
- ^ “阿賀「かのせ赤湯」町直営で存続へ 指定管理返上問題 他施設は未定”. 新潟日報. (2020年5月28日) - WayBack Machineによるアーカイブ
- ^ a b “町直営で再開 待ちわびた入浴 阿賀・かのせ温泉赤湯”. 新潟日報. (2020年7月16日) - WayBack Machineによるアーカイブ
- ^ “外国人客を狙え 倒産寸前の地方旅館、起死回生の一手”. 朝日新聞. (2018年12月17日)
- ^ “阿賀・ホテルみかわ3月20日で休業 中国人客のキャンセル響く”. 新潟日報. (2020年2月27日)
- ^ “自然の中でアート体感 18日から奥阿賀国際フェスタ”. 新潟日報. (2020年5月15日) - WayBack Machineによるアーカイブ
- ^ “自然とアートの豊かさ満喫 阿賀町で廃材用いた屋外作品展”. 新潟日報. (2020年6月17日) - WayBack Machineによるアーカイブ
- ^ “阿賀の「三川とうふ」 真冬でも凍らない水が生むうまみ”. 朝日新聞社. (2021年2月1日)
- ^ “つくだ煮は苦みと旨み、奥阿賀でメダカ育てて25年”. 朝日新聞社. (2021年4月8日)
- ^ 「手技に生きる」(PDF)『にいがたオアシス21』第57号、新潟県社会福祉協議会、2007年11月、5-6頁。
関連項目
外部リンク
- 行政
- 観光・その他
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