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祈祷師

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祈禱師(きとうし)とは、クライアントの依頼に応じて、お祓いやまじないをしたり、祈願のために祈りを捧げたりすることを仕事とする民間信仰上の専門家である。『拝み屋』(おがみや)とも呼ばれ、またそう自称する人も多い。

これらの祈禱行為は、神職僧侶などにより行われることもあるが、それらの機関に所属していない民間の専門家が『祈禱師』あるいは『拝み屋』を称することが多い。ただし、教え神道系の教会分室などを運営している人もいる(俗に『神さん』と呼ばれることもある-この呼称は自称はしない)。また普段は占い師として活動している人もある。

多くは神社・寺院などに以前所属していたか、その方面の教育・訓練を受けた人もいるが、力の強い祈禱師の弟子として長く勤め、その引退または死去後にあとを継いだり、あるいは一定のレベルに到達したところで独立したりしたケースもまた多い。霊能者である人もいるが、必ずしもそうでない人もいる。こういう職業をする以上、多少とも霊感はある人が多いが、霊感が無ければ祈禱ができない訳でもない。自分では感じなくてもきちんと霊的なものを取り扱える人はけっこういるのである。その場合特に潔斎をきちんとすること、精神状態をできるだけピュアに保つこと、儀式の手順を遵守することが大事である。

祈禱の方法は様々であるが、神道・仏教・道教などの祈禱の手順に準拠する人は多い。仏教では密教系・法華教系・浄土真宗系などがある。神職や僧侶に準じる服装をしている人もいるが、普段着の拝み屋さんもまた多い。

ロールプレイングゲームなど架空の世界では、白魔法を操る職業とされることが多い。