矢作橋
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矢作橋(やはぎばし)は、愛知県岡崎市を流れる矢作川にかかる橋であり、橋上を通るのは東海道(国道1号線)である。
橋の東の八帖町は八丁味噌で知られ、橋の袂の味噌工場が味噌の香りを漂わせている。橋の西の矢作町は、日本武尊が東夷征伐の折、ここに生えていた竹で1万本の矢を作り賊を討ち取ったという伝説があり、このために矢作と呼ばれるようになった。
矢作橋は慶長6年(1601年)に土橋として架けられ、その後何度も大水に流され改修を繰り返してきた。現在の矢作橋は東海道に架かっていた橋よりも少し南側に位置し、さらにもう少し南へ下ると名鉄名古屋本線の矢作橋駅と岡崎公園前駅を結ぶ鉄橋が架かっている。
諸国を旅する日吉丸(幼い頃の豊臣秀吉)が矢作橋で寝ていたところ、墨俣一夜城建設などに一役買う蜂須賀小六と出会ったという逸話でも知られ、矢作橋の西側にはこの伝説を題材にした「出合之像」という石像が建っている。実際には、矢作橋が架けられた1601年には豊臣秀吉は幼少時代どころか既に亡くなっているため、この話は作り話であるとされている。