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北九州高速鉄道

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北九州高速鉄道株式会社
Kitakyushu Urban Monorail Co.,Ltd.
本社
本社
種類 株式会社
略称 北九州モノレール、小倉モノレール
本社所在地 日本の旗 日本
802-0981
福岡県北九州市小倉南区企救丘二丁目13番1号
北緯33度49分11.1秒 東経130度52分45.3秒 / 北緯33.819750度 東経130.879250度 / 33.819750; 130.879250座標: 北緯33度49分11.1秒 東経130度52分45.3秒 / 北緯33.819750度 東経130.879250度 / 33.819750; 130.879250
設立 1976年(昭和51年)7月31日[1]
業種 陸運業
法人番号 3290801000844 ウィキデータを編集
事業内容
  • 軌道法による一般運輸業
  • 飲食店業並びに食品雑貨、薬品、酒類及びタバコ等の販売業
  • 土地建物及び施設の売買、賃貸並びに建設業 他
代表者 代表取締役社長 柴田卓典
資本金 1億円(2023年3月31日現在)[2]
発行済株式総数
  • 27万0388株
(2023年3月31日現在)[2]
売上高
  • 23億7818万2928円
(2023年3月期)[2]
営業利益
  • 5億3535万4356円
(2023年3月期)[2]
経常利益
  • 5億5249万3766円
(2023年3月期)[2]
純利益
  • 6億7861万8047円
(2023年3月期)[2]
純資産
  • 35億9277万0507円
(2023年3月31日現在)[2]
総資産
  • 60億8484万1435円
(2023年3月31日現在)[2]
従業員数 130人[3]
決算期 3月31日
主要株主 北九州市 100%
(2023年3月31日現在)[2]
外部リンク https://www.kitakyushu-monorail.co.jp/
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北九州高速鉄道株式会社(きたきゅうしゅうこうそくてつどう、: Kitakyushu Urban Monorail Co.,Ltd.)は、福岡県北九州市小倉北区小倉南区モノレール軌道法による軌道)を運営している会社である。本社は福岡県北九州市小倉南区企救丘2丁目13番1号。「北九州モノレール」または「小倉モノレール」と呼ばれている。コーポレートスローガンは「街にあなたに豊かな時間と空間を」・「安全・正確・快適」である[4][注釈 1]

概要

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北九州市の小倉北区と小倉南区とを結ぶ小倉線を運営している。当初、北九州市による直営も検討されていたが、1972年(昭和47年)11月17日に公布・施行された「都市モノレールの整備の促進に関する法律」(都市モノレール法)による「都市モノレール建設のための道路整備に対する補助制度」の適用を受けることになり、その事業運営主体として北九州市が52%、民間が48%を出資する、資本金22億円の第三セクター会社として1976年(昭和51年)7月31日に設立された[1]。民間48%のうち大口出資企業は西日本鉄道がおよそ20%、次いで九州電力が6%、他に新日本製鐵が6%、住友金属工業が5%などであった。

当初は国鉄(現JR九州小倉駅北口地区の振興を狙って、小倉駅の北側に起点駅を設ける計画であった。しかし、山陽新幹線の上を乗り越えることが困難であり現実的でなかったため、小倉駅南側に駅を設ける方針とした。ところが、景観問題を大義名分として南口商店街の猛反発に遭い[5][6]1985年(昭和60年)の開業当初は小倉駅への乗り入れができず乗り換えに不便が伴った。小倉駅周辺のモノレールの地下化を求める声もあったが、費用・技術面から現実的ではなく、実現していない。

小倉駅での徒歩連絡という不便のためにモノレール利用客数は予想を大きく下回り、長期間にわたる赤字の原因となったが、1998年(平成10年)の小倉駅乗り入れを機に利用者数が増加、単年度では黒字を出すまでになった。それでも2004年度末で約148億2千万円の債務超過状態にあり[7]、経営体質の改善が急務となっていた。

そこで、2005年(平成17年)に産業活力再生特別措置法に基づく再生計画の認可を受け、まず同年9月に既存の資本金82億円について100%減資を実施すると同時に、北九州市からの借入金270億3880万円についてデットエクイティスワップを実施して債務超過を解消(この時点で北九州市が全株式を保有することになる)、さらに11月には資本金および資本準備金を取り崩すことで、未処理損失を一掃した[7]

小倉線の建設は、西鉄北方線廃止と引き換えの事業でもあったため、開業時には西鉄北九州線で勤務していた乗務員を採用している。

小倉駅乗り入れ10周年を迎えた2008年(平成20年)には、かつて車両で使用されていた吊革を再利用した小倉-企救丘間の「吊革きっぷ」を販売し、3月29日の発売から数日で売り切れた。

歴史

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  • 1976年昭和51年)
  • 1981年(昭和56年):1000形電車製造、試験運転開始
  • 1985年(昭和60年)1月9日:小倉線開業[6]
  • 1993年平成5年)1月14日:小倉駅への乗り入れについて北九州市とJR九州が覚書に調印[8]
  • 1998年(平成10年)
    • 4月1日:小倉線が小倉駅乗り入れ[6]。単年度決算が黒字に転じる。
    • 5月18日:運賃改定。初乗り170円。ただし小倉 - 平和通間は150円[9]
  • 2005年(平成17年)7月28日:産業活力再生特別措置法に基づく事業再構築計画が認定され、9月から11月にかけて実施。
  • 2014年(平成26年)4月1日:消費税率改定に伴う運賃改定、230円以上の区間を一律10円ずつ値上げ[10][11]
  • 2015年(平成27年)10月1日ICカードmono SUGOCA」を導入[12]。定期券もICカード化。普通・往復乗車券をQRコード方式に切り替え。回数乗車券、持参人式定期券、らぶパス、JR連絡普通乗車券を廃止。運賃改定(小倉 - 平和通間150円→180円、その他の区間は一律10円ずつの値上げ)[13]
  • 2019年令和元年)10月1日:消費税率引き上げ伴う運賃改定、200円・280円・310円区間を10円値上げ。マタニティ割引・一日乗車券を導入[14]

ロゴマーク

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  • 現在使用されているロゴマークは、青い丸に、北九州の頭文字である「K」の形をイメージしたデザイン。

路線

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車両

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旅客用
事業用車(無車籍)
  • 500形

運賃

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大人普通旅客運賃(小児及び障害者手帳[注釈 2]、交付1年以内の母子健康手帳所持者は半額・10円未満切り上げ)。2019年10月1日改定[14]

2007年5月1日から、全線の隣駅までの区間と小倉 - 旦過間で企画乗車券「100円モノレール」(大人100円・小児50円)を発売している。下表の隣駅までと小倉 - 旦過間の運賃は「100円モノレール」を利用した場合のもの。本来の運賃は180円。

小倉
100 平和通
100 100 旦過
210 210 100 香春口
三萩野
210 210 210 100 片野
250 210 210 210 100 城野
250 250 250 210 210 100 北方
250 250 250 250 210 210 100 競馬場前
290 290 250 250 250 210 210 100 守恒
290 290 290 250 250 250 210 210 100 徳力公団前
320 290 290 290 250 250 250 210 210 100 徳力嵐山口
320 320 320 290 290 250 250 250 210 210 100 志井
320 320 320 320 290 290 250 250 250 210 210 100 企救丘
1日乗車券
2019年10月1日から発売。大人700円・小児350円[14]

ICカード乗車券

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2015年10月1日からJR九州のICカード乗車券「SUGOCA」と完全互換のICカード乗車券「mono SUGOCA」を導入した[13][15]。愛称は2014年11月26日に決定したもので[16]、モノレールの「mono」と、「ICカードでっとろう」という2つの意味から[16]名付けられており、「もの凄い」を意味する肥筑方言である「ものすごか」とも掛かっている。[要出典]デザインは、水色をベースに小倉駅ビルとモノレールのイラストが描かれたもの。

元々北九州モノレールでは全駅に自動改札機を導入していたが、ICカード式乗車券の導入に当たっては2008年と2010年にそれぞれ約1ヶ月間、九州大学と共同でICカード式乗車券「monoca」(モノカ)の実証実験を実施した。monocaシステムの運営は広島市に本店を置く和多利が担当し、カードの規格はSUGOCAなどのベースとなっているFeliCaではなく、住民基本台帳カードと同じISO/IEC 14443 Type Bを採用した[17][18]。乗車券機能としては定期券のみであるが、旦過市場小倉北区)の11店舗(期間中も随時参加店舗を募っていた)と第一交通産業なども参加し、電子マネーとして利用できたり、和多利の共通ポイントカードシステム「W-Point」のカードとしても使えた。

結果的に2013年7月に老朽化した券売機・自動改札機をICカード対応型に更新することが発表され、小倉駅でJR九州と接続していることが決め手となってSUGOCA(mono SUGOCA)を導入することが決定した[19][20]nimocaはやかけんSuicaなどとの交通系ICカード全国相互利用サービスにも対応している。なお、開業以来磁気式の切符を販売しており、小倉駅乗り入れ以降はJR九州との連絡乗車券を発売していた(運賃はJR線との単純合算で無割引)が、自動改札機のリプレースにあわせて乗車券がQRコード式の非磁気化券となり、連絡普通乗車券の販売を終了した(連絡定期券はSUGOCA(mono SUGOCA)定期券で販売継続)[13]

モノレールまつり

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毎年11月に車両基地広場で開催。普段乗車することのできない工作車への試乗をはじめ、さまざまなイベントが行なわれる。

脚注

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注釈

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  1. ^ コーポレートスローガンと明言はされていないが、中期経営計画においてそれぞれビジョンとミッションとして明記され、公式サイトやポスターなど広報媒体でもしばしばこの文言が使用されている。
  2. ^ 身体障害者手帳療育手帳精神障害者保健福祉手帳の3種類(本人及び条件付きで介護者1人を含む)

出典

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  1. ^ a b c d 曽根悟(監修) 著、朝日新聞出版分冊百科編集部 編『週刊 歴史でめぐる鉄道全路線 公営鉄道・私鉄』 30号 モノレール・新交通システム・鋼索鉄道、朝日新聞出版〈週刊朝日百科〉、2011年10月16日、10頁。 
  2. ^ a b c d e f g h i 2022年度決算”. 北九州高速鉄道株式会社. 2023年7月27日閲覧。
  3. ^ 北九州市出資法人の概要(平成26年度版)北九州高速鉄道 (PDF) (北九州市ウェブサイト)
  4. ^ 中期経営計画「2020-2024」 - 北九州高速鉄道、2022年12月2日閲覧
  5. ^ サンポート高松 鉄道2駅の連携は(四国新聞1998年(平成10年)2月2日付)
  6. ^ a b c 佐藤信之・下村仁士、2001、「◎鉄道・軌道整備に対する助成制度の概要◎事例紹介25 北九州高速鉄道 北九州モノレール小倉線について」、『鉄道ジャーナル』(通巻411号)、鉄道ジャーナル社、2001年1月 pp. 156-159
  7. ^ a b 認定事業再構築計画の内容の公表 - 国土交通省
  8. ^ “都市モノレール小倉線のJR乗り入れ 覚書の調印式 JR九州北九州市”. 交通新聞 (交通新聞社): p. 1. (1993年1月18日) 
  9. ^ 『JTBの運賃表』第17号、JTB、1998年、p.252
  10. ^ 消費税率引き上げに伴う運賃改定について - 北九州高速鉄道、2013年12月20日
  11. ^ 運賃改定のお知らせ - 北九州高速鉄道、2014年3月10日
  12. ^ 北九州モノレール「mono SUGOCA」のサービス開始日について』(PDF)(プレスリリース)九州旅客鉄道/北九州高速鉄道、2015年6月24日。オリジナルの2017年10月13日時点におけるアーカイブhttps://web.archive.org/web/20171013033129/http://www.jrkyushu.co.jp/sugoca/pressrelease/__icsFiles/afieldfile/2017/04/11/150624_press.pdf2020年2月6日閲覧 
  13. ^ a b c 北九州モノレールの平成27年10月1日からの営業施策について』(PDF)(プレスリリース)北九州高速鉄道、2015年6月24日。オリジナルの2015年6月26日時点におけるアーカイブhttps://web.archive.org/web/20150626112508/http://www2.kitakyushu-monorail.co.jp/output/file.php?no=1&id=2042020年1月31日閲覧 
  14. ^ a b c 北九州モノレールの運賃改定について (PDF) - 北九州高速鉄道、2019年9月6日
  15. ^ SUGOCAがご利用いただけるエリアを拡大いたします〜北九州モノレールでSUGOCAがご利用可能に〜』(PDF)(プレスリリース)九州旅客鉄道、北九州高速鉄道、2013年7月19日http://www.jrkyushu.co.jp/sugoca/pressrelease/pdf/130719_kakudai_press.pdf2013年7月22日閲覧 
  16. ^ a b 北九州モノレール発行予定のICカード乗車券「SUGOCA」の愛称及びデザイン決定について - 北九州高速鉄道、2014年11月26日
  17. ^ 定期券を財布代わりに ICカード2月まで実験 北九州モノレールなど モニター募集(西日本新聞2008年01月16日付朝刊) (Internet Archive)
  18. ^ 「北九州モノレール交通連携タイムリーサービス実証実験」のお知らせ(九州大学2007年12月5日付ニュースリリース) (PDF)
  19. ^ 石田宗久 (2013年7月25日). “ICカード:スゴカ、北九州モノレールに導入 15年秋”. 毎日新聞. http://mainichi.jp/select/news/20130725k0000e020180000c.html 2013年7月25日閲覧。 
  20. ^ “北九州モノレール、SUGOCA導入へ”. 読売新聞. (2013年7月20日). オリジナルの2013年7月24日時点におけるアーカイブ。. https://web.archive.org/web/20130724053115/http://kyushu.yomiuri.co.jp/news/national/20130720-OYS1T00249.htm 2021年4月7日閲覧。 

関連項目

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  • アニうた KITAKYUSHU - 北九州高速鉄道が特別協力しているアニメソングコンサート。開催当日にはラッピング広告された車両を走らせている。
  • 北九州市交通局 - 当社の主要株主である北九州市が運営する地方公営企業。

外部リンク

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