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六郷満山

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六郷満山(ろくごうまんざん)とは、大分県国東半島一帯にある寺院群の総称である。

歴史

伝説によれば、仁聞(にんもん)菩薩が、養老2年(718年)頃に、国東半島の各地に28の寺院を開創し、6万9千体の仏像を造ったといわれている。

実際には、古来から国東半島にあった山岳信仰の場が、奈良時代末期から平安時代にかけて天台宗の寺院の形態を取るようになり、近隣の宇佐神宮を中心とする八幡信仰と融合した結果、神仏習合の独特な山岳仏教文化が形成されたと言われる。今日でも、33の寺院と番外に宇佐神宮を加えた「国東六郷満山霊場」(国東半島三十三箇所)が構成されている。

名前の由来

国東半島には、中央にそびえる両子山(ふたごさん)から放射状に伸びる谷筋に沿って、武蔵(むさし)、来縄(くなわ)、国東(くにさき)、田染(たしぶ)、安岐(あき)、伊美(いみ)の6つの郷が開け、六郷と呼ばれていた。また、国東半島の寺院群は、学問をするため本山(もとやま)、修行をするための中山(なかやま)、布教をするための末山(すえやま)の3つの群に分けられ、これらは合わせて満山と呼ばれていた。このことから、国東半島の寺院を総称して六郷満山と呼ぶようになった。

修正鬼会

修正鬼会(しゅじょうおにえ)は、旧正月(1~2月)に六郷満山の寺院で行われていた火祭り。この行事に登場する鬼は、悪鬼ではなく、祖先が姿を変えたものとされる。現在では、天念寺豊後高田市、毎年)、成仏寺国東市、西暦偶数年)、岩戸寺(国東市、西暦奇数年)の3つの寺で行われている。国指定重要無形民俗文化財

六郷満山の本寺一覧

六郷満山には盛時には65の寺院があったとされ、本山、中山、末山の3群に分けられるとともに、さらに本寺(28寺)と末寺(37寺)に分けられる。以下に挙げていない末寺の中で著名なものとしては、本山本寺の西叡山高山寺の末寺とされる富貴寺がある。なお、以下に挙げる本寺の中には現存しないものもある。

本山本寺

  • 後山金剛寺
  • 吉水山霊亀寺
  • 大折山報恩寺
  • 鞍懸山神宮寺
  • 津波戸山水月寺
  • 西叡山高山寺
  • 良薬山智恩寺
  • 馬城山伝乗寺 - 真木大堂はこの寺の堂宇であったとされる
全8寺

中山本寺

全10寺

末山本寺

全10寺

外部リンク