「スターダストクルセイダース」の版間の差分
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: 名前の由来は映画音楽に関わりの深い[[ダニー・エルフマン]]が率いていたアメリカのバンド「''オインゴ・ボインゴ''」<ref name="JUMP REMIX6"/>。 |
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:; クヌム神 |
:; クヌム神 |
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:: 本体の姿を自在に変化させるスタンド。帽子なども髪を変形させれば再現可能だが、中身はオインゴのままなので、他人に成り済ますには本体の努力が必要。服なども変化させることはできない。スタンド名の由来はエジプト神話に登場する創造の神「''[[クヌム]]''」。 |
:: 本体の姿を自在に変化させるスタンド、戦う片手間で変装が出来るイエローテンパランスやエンプレスと違って変身以外の使い道はないのだが、身長体重や匂いを自在に変化させることが出来るなど、上記二つのスタンドに比べればその精度は高い。帽子なども髪を変形させれば再現可能だが、中身はオインゴのままなので、他人に成り済ますには本体の努力が必要。服なども変化させることはできない。スタンド名の由来はエジプト神話に登場する創造の神「''[[クヌム]]''」。 |
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; ボインゴ |
; ボインゴ |
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: 声 - 高木早苗(Part3対戦型格闘ゲーム版) |
: 声 - 高木早苗(Part3対戦型格闘ゲーム版) |
2013年4月29日 (月) 04:50時点における版
スターダストクルセイダース | |
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ジャンル | アクション・アドベンチャー |
漫画:ジョジョの奇妙な冒険 Part3 スターダストクルセイダース | |
作者 | 荒木飛呂彦 |
出版社 | 集英社 |
掲載誌 | 週刊少年ジャンプ |
レーベル | ジャンプ・コミックス |
発表期間 | 1989年16号 - 1992年19号 |
巻数 | 単行本 全16巻(12 - 28巻) 文庫版 全10巻(8 - 17巻) |
話数 | 152話 |
テンプレート - ノート |
Template:漫画 は 廃止されました |
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『スターダストクルセイダース』(JOJO'S BIZARRE ADVENTURE Part3 Stardust Crusaders)は、荒木飛呂彦の漫画作品『ジョジョの奇妙な冒険』のPart3(第3部)。今シリーズから「幽波紋(スタンド)」という設定が加えられ、以後、主な登場人物はスタンド使いとしてストーリーに関わってくるようになる。
単行本12巻 - 28巻に収録されている。
『スターダストクルセイダース』は後につけられた副題で、週刊少年ジャンプ連載当時の副題は「第三部 空条承太郎 ―未来への遺産―」。なお、画集『JOJO A-GO!GO!』にて発表された当初は「スターダスト トラベラーズ」という副題であったが、廉価版発行の際に現在のものに訂正されている。
あらすじ
ジョセフ・ジョースターの孫である空条承太郎が、精神エネルギーの一種である「スタンド」を駆使して、100年の眠りから甦った吸血鬼DIOと戦うロードムービー活劇。
Part2『戦闘潮流』から50年後、1988年の日本から物語は始まる。ある日突然スタンド能力が目覚め、困惑している承太郎のもとに、祖父ジョセフとその友人アヴドゥルが訪れる。その直後、復活したジョースター家の宿命の敵DIOの邪悪な波動の影響により、承太郎の母親ホリィは危篤状態に陥ってしまう。母親を救うためには約50日以内にエジプトに潜んでいるDIOを見つけ出し倒すしか手段はない。承太郎は仲間達とともにエジプトを目指す。
注意:以降の記述には物語・作品・登場人物に関するネタバレが含まれます。免責事項もお読みください。
エピソード
収録状況はジャンプ・コミックスのもの。
巻数 | タイトル | 話名 |
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12 | 超生物の誕生!!の巻 | 悪霊にとりつかれた男の巻 |
13 | DIOの呪縛の巻 | 炎の魔術師の巻 悪霊 その正体!の巻 星のアザをもつ男の巻 戦慄の侵入者の巻 裁くのは誰だ!?の巻 DIOの呪縛の巻 幽波紋の戦士たちの巻 機中にひそむ魔の巻 奇虫襲撃!の巻 |
14 | 無人船と猿の巻 | 銀の戦車 その1〜3 暗青の月 その1〜3 力 その1〜3 |
15 | 銃は剣よりも強しの巻 | 悪魔 その1〜3 黄の節制 その1〜4 皇帝と吊られた男 その1〜3 |
16 | 戦いの年季!の巻 | 皇帝と吊られた男 その4〜6 女帝 その1〜4 運命の車輪 その1〜3 |
17 | 恐ろしき恋人の巻 | 運命の車輪 その4 正義 その1〜6 恋人 その1〜3 |
18 | 夢のDEATH13の巻 | 恋人 その4〜6 太陽 その1〜2 死神13 その1〜4 |
19 | 魔法のランプの巻 | 死神13 その5〜6 審判 その1〜5 女教皇 その1〜3 |
20 | 爆弾仕かけのオレンジの巻 | 女教皇 その4 「愚者」のイギーと「ゲブ神」のンドゥール その1〜6 「クヌム神」のオインゴ 「トト神」のボインゴ その1〜3 |
21 | 脚がグンバツの女の巻 | 「クヌム神」のオインゴ 「トト神」のボインゴ その4 「アヌビス神」 その1〜6 「バステト女神」のマライア その1〜3 |
22 | 密室で消失の巻 | 「バステト女神」のマライア その4〜6 「セト神」のアレッシー その1〜5 DIOを撃つ!?の巻 |
23 | ダービーズコレクションの巻 | ダービー・ザ・ギャンブラー その1〜6 ホル・ホースとボインゴ その1〜3 |
24 | 地獄の門番 ペット・ショップの巻 | ホル・ホースとボインゴ その4〜5 地獄の門番 ペット・ショップ その1〜5 ダービー・ザ・プレイヤー その1〜2 |
25 | ダービー・ザ・プレイヤーの巻 | ダービー・ザ・プレイヤー その3〜11 |
26 | 亜空の瘴気 ヴァニラ・アイスの巻 | 亜空の瘴気 ヴァニラ・アイス その1〜8 スージー・Q・ジョースター 娘に会いにくる |
27 | DIOの世界の巻 | DIOの世界 その1〜10 |
28 | 遥かなる旅路 さらば友よの巻 | DIOの世界 その11〜18 遥かなる旅路 さらば友よの巻 |
登場人物
ジョースター一行
- 空条承太郎(くうじょう じょうたろう)
- 声 - 梁田清之(ドラマCD版・Part3対戦型格闘ゲーム版) / 小杉十郎太(OVA版) / 小野大輔(オールスターバトル版)
- 第3部のJOJO。ジョセフの孫である高校生。DIOが復活したことにより生命の危機に陥った母・ホリィを救うため、幽波紋(スタンド)「スタープラチナ」を駆使してジョセフらと共にエジプトへ向かう。みずがめ座。
- ジョセフ・ジョースター
- 声 - 内海賢二(ドラマCD版1巻・3巻) / 納谷悟朗(ドラマCD版2巻) / 大塚周夫(OVA版) / 大川透(Part3対戦型格闘ゲーム版)
- 承太郎の祖父。DIOが復活した影響で念写能力を持つスタンド「ハーミットパープル」が覚醒する。その能力によりDIOの復活を知り、DIOの野望を阻止するため、また娘のホリィを救うために承太郎達と旅に出る。
- モハメド・アヴドゥル
- 声 - 大塚明夫(ドラマCD版) / 小林清志(OVA版) / 江川央生(Part3対戦型格闘ゲーム版) / 江原正士(オールスターバトル版)
- ジョセフが旅に出る3年前に知り合った友人で職業は占星術師。生まれつきのスタンド使い。承太郎と出会う4か月前にDIOと遭遇しており、危うく「肉の芽」を植え付けられそうになったが、ジョセフから事前にDIOのことを聞いていたこともあって難を逃れた。真面目な性格で揺るぎない意志をもつ一方、短気かつ頑固で、「結構熱くなるタイプでギャンブルには向いていない」と自らを評価しており、柔軟なジョセフとは名コンビである。
- 旅の途中、インドでホル・ホースに眉間を打ち抜かれて死亡したと思われたが、実は生存しており、別行動をとって潜水艦を購入し紅海の小島で合流した。その際は自らの父親に変装し、「マイケル」「プリンス」「ライオネル」という名前の鶏を飼っていた。初期の頃は大人びたキャラクターだったが、復活以降は豪快で乗りのいい一面を見せるようになり、ポルナレフを地中の敵に向けての連れ小便に誘ったり、トイレの災難でポルナレフのお株を奪ったりと迷活躍を披露したが、ジョセフとの連携プレーの冴えは衰えていなかった。
- DIOの館でヴァニラ・アイスの奇襲からポルナレフとイギーをかばい、クリームの亜空間に飲み込まれ、両腕を残して死亡する。OVA版でも同様に一時戦列を離れるが、再会した場所が原作と異なる。またDIOの館に突入後のエピソードも(原作の敵キャラクターが一部登場しないため)変更されており、彼がDIOの棺桶を開けたことでDIOの攻撃を受けてしまい、その後駆け寄ってきたポルナレフをかばって単身クリームの亜空間に飲み込まれた。
- 正式には「アヴドゥル」だが、「アブドゥル」と表記されている場面もある。
- 名前の由来はアメリカのアーティスト兼振付師の「ポーラ・アブドゥル」[1]。飼い鶏達の名前の由来はそれぞれ「マイケル・ジャクソン」、「プリンス」、「ライオネル・リッチー」[2]。
- 花京院典明(かきょういん のりあき)
- 声 - 速水奨(ドラマCD版) / 鈴置洋孝(OVA版) / 真殿光昭(Part3対戦型格闘ゲーム版) / 遊佐浩二(オールスターバトル版)
- 承太郎の通っている高校に転校してきた高校生。アヴドゥルやポルナレフ同様に生まれつきのスタンド使い。家族とのエジプト旅行の途中でDIOに出会い「肉の芽」を植え付けられ、承太郎を襲撃する最初の刺客として登場する。しかし返り討ちにあい、承太郎に「肉の芽」を取り除かれ仲間になる。
- スタンド使いにしか見えないスタンドを持つ自分を誰も理解できるはずがないと考えていたため、承太郎達に出会うまで友人は全くいなかった。冷静沈着な性格であり、デス・サーティーンの策略やDIOのスタンド能力の正体をただ一人看破するなど洞察力にも長けている。比較的控えめで礼儀正しいが、ポルナレフとともに冗談を言ったり、下ネタ話を知っているといった一面もある。チェリーが好物で、食べる時に舌の上で「レロレロ」と転がす。テレビゲームに詳しく、特にレースゲーム「F-MEGA」はかなりやり込んでおり腕前はプロ級。登場して間もない頃は一人称が「私」だったが、途中から「僕」が混在し、最終的に「僕」で統一された。
- 旅の途中でンドゥールのゲブ神によって両目を負傷、エジプトの病院に一時入院した。DIOの館突入時に退院し、サングラスを着用して戦線に復帰する。DIOとの決戦ではDIOの能力を探るため先陣を切り、致命傷を負いながらもザ・ワールドの「時を止める能力」を見抜いてジョセフに伝え死亡した。家族に黙ってエジプトに行った為に実家では大騒ぎになっているはずと本編では語られている。
- 名前の由来は宮城県仙台市の地名「花京院」[3]。作中エンヤ婆のホテルに宿泊した際、承太郎と共にエンヤ婆を欺く為に、宿帳には「Tenmei Kakyouin」と名前を音読みで署名していた。
- ハイエロファントグリーン(法皇の緑)
- 体を人型から紐状(実際は帯状に近い)に分解して活動できる遠隔操作型のスタンド。スタンド自体が長大に伸びるため射程距離は広く、100m以上離れられる。単純なパワーは高くはないが、宝石型のエネルギー弾を発射する技「エメラルドスプラッシュ」を持ち、その破壊力は絶大である。紐状になった状態では人間の体内に潜り込んだり、射程を生かして至る所に張り巡らし、触れると「エメラルドスプラッシュ」を発射する「結界」を造ることができる。
- 体中に網目状の模様があるため、承太郎からは「光ったメロン」と形容されていた。
- スタンド名の由来はタロット大アルカナ5番目のカード「教皇」。当初のスタンド名は「ハイエロファントエメラルド」だったが、洗脳が解けた後は「ハイエロファントグリーン」になっている。文庫版では「ハイエロファントグリーン」に統一されている。
- ジャン=ピエール・ポルナレフ
- 声 - 山口健(ドラマCD版) / 森功至(OVA版) / 垂木勉(Part3対戦型格闘ゲーム版) / 平田広明(オールスターバトル版)
- 香港で承太郎一行の前に現れたDIOの刺客。アヴドゥルと対戦するも敗れ、肉の芽を取り除かれて洗脳が解けた後は仲間として承太郎達と行動を共にする。
- イギー
- 声 - サンプリングボイス、真殿光昭(Part3対戦型格闘ゲーム版)
- 体高33.3cm 趣味/靴集め
- 血統書付きのボストン・テリア。とある大金持ちの家で飼われていたが、非常に高い知性を持っていた為、次第に飼い主を含めた人間全般を見下すようになり家出した。その後、ニューヨークで野良犬のボス格として君臨していた所をアヴドゥルが見つけて、やっとの思いで捕まえたらしい。ジョースター一行がエジプトに上陸した直後に、スピードワゴン財団によって助っ人として強引に連れて来られる。
- 人の髪の毛を口でむしることと、その最中に屁をする趣味がある。人の言うことを全く聞かない捻くれた性格だが、最初は見捨てようとした犬好きの子供を助けたことからそれなりに正義感がある。コーヒー味のチューインガムが大好物で、他にもケーキの盗み食いや棒付キャンディーの拾い食いをしている。登場当初は実物のようなリアルな顔をしていたが、対ペット・ショップ戦からは表情豊かな漫画的な描写で描かれた顔になった(OVA版では最後までリアルな顔のまま)。この戦いでは彼の視点で描かれる事から言葉を発しているが、人間とは会話出来ない。ペット・ショップの仕草を見てブルース・リーを連想するような発言をしている。
- 自身の立場からすれば、ニューヨークで自由気ままに生きていたのを、無理矢理エジプトまで連れて来られた挙句、ジョースターたちの都合で仲間扱いされて心底迷惑している。また人間同士の争いとして、次々と来るエジプト9栄神との戦いに対しても無関心な態度で接してきた。DIOの館を護る番鳥ペット・ショップに対しても、当初は同様の姿勢を貫いていたが、犬好きの少年を助けたことでペット・ショップとの戦闘に突入する。ペット・ショップの猟犬顔負けの追跡と猛攻の前に次第に追い詰められ、遂には片足を失ってしまい絶体絶命まで追い詰められるが、犬ならではの反撃でペット・ショップを噛み砕いて勝利する。このようにDIO一味に散々痛めつけられたことから激怒し、DIOに無関心だった態度を一変、ジョースター一行をDIOの館まで案内した。
- DIOの館ではケニーGを一倒し、アヴドゥルの死後はポルナレフの相棒として活躍をしたが、ヴァニラ・アイスにDIOの姿を模した砂人形で攻撃した事で彼の逆鱗に触れてしまい、常軌を逸する暴行を受けてしまう。折れた骨が肺に食い込む程の瀕死の重傷を負わされながらも、ヴァニラ・アイスに追い詰められ絶体絶命だったポルナレフを間一髪助けたが、力尽きて死亡した。OVA版でもポルナレフのピンチを救ったが、ヴァニラ・アイスのスタンドによって下半身を飲み込まれ死亡。
- 名前の由来はアメリカのアーティスト「イギー・ポップ」[4]。
- ザ・フール(愚者)
- 砂と同化、砂を操る変幻自在のスタンド。その性質上、物理的な攻撃でダメージを被ることがない。羽を形作り、空中を滑空することもできる。四足歩行の大柄なデザインで、ネイティブアメリカンを思わせる羽飾りやマスクが特徴。また後足は車輪になっている。物質同化型で砂を主成分とする能力上、防御力にきわめて秀でる反面、スピードの面では遥かに劣る。またパワーはさほど強くなく、滑空は承太郎をぶら下げて長時間高度を維持するのは無理だった。
- スタンド名の由来はタロット大アルカナ0番目(番号無し)のカード「愚者」。
タロットカードに暗示された敵スタンド使い
この内、グレーフライ、フォーエバー、ラバーソール、ズィー・ズィー、アラビア・ファッツ、マニッシュ・ボーイは、劇中に名前が登場しない。
- グレーフライ
- 声 - 真殿光昭(Part3対戦型格闘ゲーム版)
- DIOの部下の老人。以前から飛行機を事故に見せかけて墜落させ、金品を巻き上げていた根っからの悪党。エジプト行きの飛行機の中でジョースター一行を襲うが、花京院のスタンドを甘く見過ぎた故にスタンドをバラバラに千切られて敗北、スタンドのダメージが本体に跳ね返り死亡した。しかし事前に機長らを殺害していたため、飛行機を不時着させジョースター一行を足止めするという役割を果たしてしまう。舌にはスタンド型の窪みがある。最初は飛行機内に付着していた血痕に混乱する一般人を演じていた。
- 名前の由来は、アメリカのアーティスト「グレン・フライ」[5]。
- キャプテン・テニール(偽名)
- 声 - 岸祐二(Part3対戦型格闘ゲーム版)
- DIOの部下。香港で、スピードワゴン財団の派遣した本物のテニール船長を殺害して彼になりすます。常人の三倍の肺活量を持ち、潜水の自己ベスト6分12秒の記録を持つ。スタンド使いの識別法についての嘘に引っかかって承太郎に正体を見破られるが、密航していた家出少女を人質にして、得意の海中へ承太郎を引きずり込む。しかし、スタープラチナの「流星指刺(スターフィンガー)」により敗北して死亡。
- なお、本物のテニール船長が乗っていた船の乗組員は、船長と共に皆10年以上同じ船に乗っているベテランであったが、事前に紹介を受けていたジョセフを含め誰一人彼が偽物だということに気づいていなかった。
- 名前の由来は、アメリカのポップ・グループ「キャプテン&テニール」[5]。
- フォーエバー
- 声 - 真殿光昭(Part3対戦型格闘ゲーム版)
- DIOの部下で、エンヤ婆が送り込んだ7人の刺客の1人(1頭)。オランウータンでありながらスタンド使い。人間並みの高度な知性を持っている。南シナ海を漂流するジョースター一行の前にスタンドと一体化した船と共に現れ、乗り込んだ彼らを攻撃するが承太郎に敗北する。オランウータンでありながら人間の女性のピンナップを眺めたり、家出少女が居るシャワールームに侵入するなど、かなりのスケベ。
- OVA版ではポルナレフを倒したジョースター一行を急襲し、承太郎を押し潰そうとするが、背後からポルナレフに真っ二つに斬られた。
- 名前の由来は、ウータン・クランのアルバム「ウータン・フォーエバー」[5]。スタンド使いのオランウータンという設定もこれに基づく。
- ストレングス(力)
- 巨大な貨物船型のスタンドで、船の部品を操って攻撃する。船の中を自由に移動したり、相手を壁の中に引きずり込んだりすることが出来る。本体は小さな船だが、エネルギーがあまりにも巨大なため大型化している。物質と同化しているのでスタンドでありながら普通の人間にも視認できる。OVA版ではさらに、船の部品をナイフやパイプに変えるといった能力も見せた。
- スタンド名の由来はタロット大アルカナ8番目のカード「力」。
- 呪いのデーボ
- 声 - 岸祐二(Part3対戦型格闘ゲーム版)
- DIOの部下で、エンヤ婆が送り込んだ7人の刺客の1人。相手を恨むことによって強くなるスタンドを操ることから、体中には自らが相手を恨む為にわざと受けた無数の傷跡がある。「アメリカインディアンの呪術師」というふれこみで商売をする殺し屋(スタンドで殺した場合、被害者は呪いで殺されたようにしか見えない)。ポルナレフを襲うが彼の機転の前に敗北し、切り刻まれて死亡する。
- 名前の由来は、アメリカのロックバンド「ディーヴォ」[6]。
- エボニーデビル
- 遠隔操作型。ナイフを持つ人型のスタンドで、人形にとりつき、人形を操って標的を攻撃する。相手への恨みをエネルギー源としており、恨みが強ければパワーも増し、遠隔操作でありながら近距離パワー型並の戦闘能力を発揮可能。
- スタンド名の由来はタロット大アルカナ15番目のカード「悪魔」。
- ラバーソール
- 声 - 【本体】岸祐二(Part3対戦型格闘ゲーム版) / 【花京院変装時】真殿光昭(Part3対戦型格闘ゲーム版)
- DIOに金で雇われた男で、エンヤ婆が送り込んだ7人の刺客の1人。端正な顔立ちだが、口調はかなり下品。花京院に化けて承太郎に近づき、その高い防御力と承太郎に喰らいつかせたスタンドで追い詰める。しかし、水中に引きずり込まれて、呼吸のため顔を出したところを殴られ、最後は悪あがきをしたため承太郎にさらに念入りに追撃を受けた。
- 名前の由来は、The Beatlesのアルバム「ラバー・ソウル」[5]。
- イエローテンパランス(黄の節制)
- スライム状のスタンド。接触した生物の肉を溶かし、捕食することで強さ・大きさが増す。柔軟なスタンドで、どんな衝撃も分散・吸収するため、本体が纏えば物理攻撃にはほぼ無敵の「攻撃する防御壁」となる。取り込んだ肉と一体化しているためスタンド使い以外の人間にも見ることが可能で、身に纏った上で精巧に外見を装って他人そっくりに変装することも可能。また、その肉片の一部が相手に喰い込めば相手を食い尽くすまで離れない。熱せられれば飛び散って広がり、冷やされれば針状に尖る等、いかなる攻撃も無効になるため、取り除くには本体を倒すか食い込んだ部位を切断する他ない。
- スタンド名の由来はタロット大アルカナ14番目のカード「節制」。
- ホル・ホース
- 声 - 難波圭一(ドラマCD版) / 若本規夫(OVA版) / 安原義人(Part3対戦型格闘ゲーム版) / 大塚芳忠(オールスターバトル版)
- DIOの部下で、エンヤ婆が送り込んだ7人の刺客の1人。テンガロンハットを愛用しており、容姿はまさしく西部のガンマン。暗殺者としては度胸も据わっており、自分の能力もわきまえた実力者である。「パートナーを得て、初めて実力を発揮するタイプ」と自認しており、それはNo.1よりNO.2を目指す彼の人生哲学となっている。そのため他の刺客と違いDIOに心酔しているわけではなく、後述のようにDIOの命を狙ったこともある。パートナー選びに関しては高い才能を持ち、その点はポルナレフにも認められているほど。そのため、J・ガイルが倒されたと知ったときは一目散に逃走した。「容姿に関わらず、女性は尊敬している」「世界で最も女性にやさしい」と自称しており、世界中にガールフレンドがいるとのこと。原作では初登場時に象や馬などの動物に乗っていたが、OVA版ではバイクに乗っていた。
- 当初はJ・ガイルとコンビを組んでアヴドゥルを倒すが、後にJ・ガイルが敗北した為逃走した。その件でエンヤ婆の怨みを買い、ジョースター一行もろとも始末されそうになるが、彼らに一時協力することで切り抜けている。エジプトでDIOにジョースター一行の始末を催促された際にはDIOの暗殺を試みているが、DIOのスタンドの片鱗を味わい改めて忠誠を誓う。その後ボインゴとコンビを組み、予言通りの行動でジョセフ、アヴドゥル、ポルナレフを倒すが、最終的にはトト神の予言が裏目に出て自らのスタンドの弾丸を喰らい自滅。一命は取り留めたものの重傷を負い病院送りとなってしまう。
- 作中では敵キャラクターでありながら4度も登場し、2度もジョースター一行と戦った末に生き残っているため、密かなファンも多い。西尾維新は自身の著書『OVER HEAVEN』の中で、DIOは彼を『ジョースター一行と2度も交戦しながら生き延びたという強運を持つ、面白い男』『美しき「覚悟」を持つ者』として、さまざまな意味で一目置いていたらしいという見方をしている。
- 名前の由来は、アメリカのポップス・デュオ「ダリル・ホール&ジョン・オーツ」[6]。
- OVA版ではエンヤ婆に重傷を負わされたまま戦闘に参加できず、再起不能になっている。
- J・ガイル
- 声 - 千葉繁(ドラマCD版) / 麦人(OVA版) / 安原義人(Part3対戦型格闘ゲーム版)
- DIOの部下で、エンヤ婆が送り込んだ7人の刺客の1人。エンヤ婆の息子で「両右手の男」。己の欲望のために犯罪を重ねる醜悪な風貌をした卑劣漢。ポルナレフにとっては妹の仇。
- ホル・ホースと組み、アヴドゥルを背後から刺してホル・ホースに倒させ、自身はポルナレフと花京院を追い詰めたが、最期は花京院の機転によりスタンドの移動軌跡を読まれ敗北。最後はポルナレフに「針串刺しの刑」に処せられ、ふっ飛ばされて道端の瓦礫に逆さまに引っかかり(OVA版では鉄条網に絡まり)、自らのスタンド名通り「吊られた男」の姿となって死亡。
- 名前の由来は、アメリカのロックグループ「J・ガイルズ・バンド」[6]。
- ハングドマン(吊られた男)
- 光の中に存在する、光に似た性質を持ったスタンド。鏡のように光を写す物体の反射光に潜み、物体に写った映像に干渉することで実際の対象に攻撃や干渉ができる。鏡の中で物を動かしたりしても現実側では動いたりはしないため、反射光を媒介にある種の固有領域を形成する能力といえる。包帯を身にまとったミイラの様な外見をしており、手首に装着した刃が武器。物体を破壊してもスタンドにダメージはないため、中に潜んでいる状態では無敵だが、物体から物体へ移動する一瞬は現実世界に出なければならず、またその移動軌跡は一直線であるため、軌道を読んで攻撃することは可能。写っている物体が何らかの理由でブラックアウトした場合(例えば目に写っている場合であれば、その目が閉じられた場合など)は、強制的にその先にある物体に移動させられる。しかし、反射するものが多い場所で戦うことにより、その弱点はカバーできる。当初は「鏡のスタンド」と認識されていたが、花京院のいう通り「光のスタンド」といった方が実情に則している。
- スタンド名の由来は、タロット大アルカナ12番目のカード「吊られた男」。
- ネーナ
- 声 - 豊口めぐみ(OVA版) / 竹内順子(Part3対戦型格闘ゲーム版)
- DIOの部下で、エンヤ婆が送り込んだ7人の刺客の1人。最初はホル・ホースの恋人として登場。正体は醜女だが、美女になりすましていた。ジョセフの腕にスタンドを取り憑かせて攻撃するが、コールタールでスタンドを固められ、その後ハーミットパープルによって引き剥がされてバラバラにされる。同時に、本体にもそのダメージがはね返りリタイヤ。OVA版ではクレジットに「ホル・ホースの女」と表記され、敵として登場しない。
- 名前の由来は、西ドイツ(連載時)のロックグループ(あるいはそのボーカル)「ネーナ」[7]。
- エンプレス(女帝)
- 本体の血液を付着させた箇所に、人面疽となって取り憑くスタンド。最初は口部分だけだが、徐々に成長して次第にパワーも上昇し、取り付いた相手の頚動脈に攻撃を仕掛けるなどする。本体に肉を纏わせ外見を美女に偽装することもできる。取り付いた対象の肉と同化している一体化型のスタンドなので、スタンド使い以外の人間の目にも見え、スタンドが発する声を聞かせることも可能。一体化型スタンドには珍しく本体にダメージがフィードバックする。「チュミミ〜ン」という特徴的な口癖がある。
- スタンド名の由来は、タロット大アルカナ3番目のカード「女帝」。
- ズィー・ズィー
- DIOに金で雇われた男で、エンヤ婆が送り込んだ7人の刺客の1人。スタンドと一体化した車を運転してジョースター一行を襲う。車の窓からたくましい腕を見せ口汚く罵るが、実際は腕だけ筋肉質で他は貧相という奇妙な体格をしていて、車から引きずり出された途端弱気になった。承太郎を火だるまにしようとするが、危機を脱した承太郎に敗北し、鎖で岩に縛りつけられたまま「修行僧なので邪魔をしないように」と書かれた看板と共に放置された。
- 作中で承太郎に勝利したと思った際は「勝った! 第三部完!!」と宣言し、承太郎に「それで誰がこの空条承太郎のかわりをつとめるんだ?」と問い返されるというメタフィクション的なやり取りをした。
- 名前の由来は、アメリカのロックグループ「ZZトップ」[7]。
- ホイール・オブ・フォーチュン(運命の車輪)
- 普通の車を、強力な武装車に変えるスタンド。物体と同化しているため一般人にも見える。崖から落とされて爆発しても即座に再生し、ガソリンを超高圧で弾丸のように飛ばすなど、車の常識を外れた動きで相手を攻撃することも可能。
- スタンド名の由来は、タロット大アルカナ10番目のカード「運命の輪」。
- エンヤ婆(エンヤ・ガイル)
- 声 - 深見梨加(OVA版) / 高木早苗(Part3対戦型格闘ゲーム版)
- DIOにスタンドの存在と能力の発現のさせ方を教えた張本人。J・ガイルの母親で、息子と同じく両右手。息子に対し溺愛が過ぎているようで、J・ガイルの死を感じ取った際、「心の清いお前がやられるなんて、さぞ卑怯な真似をされたんだろうね」と言っている。
- 宿屋の女主人に扮してジョースター一行を攻撃したが、偽名を使っていた承太郎に対し本名で呼んでしまったために追っ手である事がバレ、スタンドの頭部をスタープラチナに吸引されて窒息し敗北。ジョースター一行に捕らえられるが、スティーリー・ダンに口封じのため肉の芽を植えつけられ殺される。しかし最期までDIOへの忠誠は変わらず、DIOの秘密を守り通した。ポルナレフに「ジョイナー以上」と評される脚力等、老婆とは思えないほどの驚異的な体力を誇る。また、初登場時は普通の背丈だったが、回を追ってデフォルメされ、頭身が低くなっている。
- 作中では「エンヤ婆」としか呼ばれておらず、画集『JoJo6251 [荒木飛呂彦の世界]』でフルネームが明かされ、OVA版でも使われた。名前の由来は、アイルランド出身の女性歌手「エンヤ」[5]。
- Part4や5等でも「魔女エンヤ婆」などと言われ、物語の、特に「スタンド」や「矢」の設定において存在感を示した。
- OVA版では、スタンド能力により若い女性の姿と老婆の姿を使い分けてジョースター一行を欺いたが、承太郎が原作でテニールに使った方法により追っ手だと見破られた。また、死後は太陽の光を浴びて灰になる描写が描かれた。
- ジャスティス(正義)
- 王冠をかぶった骸骨のような姿の霧状のスタンド。傷口から身体に侵入することで血液を蒸発させてコイン大の穴を作り、そこに霧の糸を通して相手(生死を問わず)の身体を操ることができる。この能力の真価は、一つのスタンドで百人でも千人でも人間を操れることにある。霧なので物理攻撃は一切通用しないが、承太郎のスタープラチナによって頭から吸い込まれ、本体が呼吸困難になり先にダウンしてしまった。また、幻覚によって墓場を一つの町に見せかけていた。
- スタンド名の由来は、タロット大アルカナ11番目のカード「正義」。
- スティーリー・ダン(鋼入りのダン)
- 声 - 真殿光昭(Part3対戦型格闘ゲーム版)
- DIOに金で雇われた男。最初はドネルケバブ売りに化けて登場し、エンヤ婆を殺害した後、ジョセフに「恋人」を仕掛け人質に取る。承太郎に次々と無理難題を押し付け下僕としてコキ使うが、花京院の策とスタープラチナの能力の前にスタンドが捕らえられ、承太郎の怒りのオラオララッシュの末にふっ飛ばされ再起不能となった。自らのスタンドの実力と性能は熟知していたが、敵の能力をほとんど知らなかったことが敗因となった。
- 初登場時は典雅な態度だったが、スタンドがジョセフの体内にいた時は強気一辺倒になり、追い出されると一転して卑屈になり靴を舐めて許しを請う様を見せた。それでも隙を狙ってスタンドを承太郎や無関係な女の子の体内に潜り込ませようとするなど、性格は卑劣そのもので金にも汚い。
- 名前の由来は、アメリカのバンド「スティーリー・ダン」[7]。
- ラバーズ(恋人)
- とても小さい最小クラスのスタンド。人型の昆虫のような姿をしている。相手の体内に入り込み、対象の脳内に巣食う。直接的なパワーは髪の毛一本すら動かせないほどだが、その分射程は数百キロにも及ぶ。脳や神経を直接刺激することで、本体が受けた感覚を数倍にして巣食った相手に与える能力を持つ。また、脳内の細胞を捏ねて自分の分身を作るといったことも可能。作中ではDIOの「肉の芽」を持ち込むことで標的を殺害する手段をとった。「マギーッ!」が口癖。
- スタンド名の由来は、タロット大アルカナ6番目のカード「恋人」。
- アラビア・ファッツ
- 声 - 高木渉(Part3対戦型格闘ゲーム版)
- DIOの部下。太陽がデザインされた服を着た小男。砂漠をラクダで渡るジョースター一行を、鏡とエアコン付きの車によって風景に隠れて追跡。彼らを攻撃するが、鏡に岩が映ったために隠れ潜んでいる場所を見破られてしまい、承太郎のスタープラチナに石をぶつけられて気絶し敗北する。本人の台詞はスタープラチナの投石を食らった際の悲鳴以外に一切なく、わずか2話、本体に至ってはひとコマだけの登場だった。
- 名前の由来は、アメリカのアーティスト「ファッツ・ドミノ」[2]。
- (ザ・)サン(太陽)
- 太陽そのものの姿をしたスタンド。本体の直上に顕現し、猛烈な熱エネルギーで攻撃する。周辺の温度は80℃以上にもなる上、近づくものは高出力のレーザーで迎撃する。上空100mというスタンドの射程距離としてはかなり遠距離で操作するタイプでありながらも極めて高い攻撃力を持つ。
- スタンド名の由来は、タロット大アルカナ19番目のカード「太陽」。
- マニッシュ・ボーイ
- 声 - 長沢美樹(Part3対戦型格闘ゲーム版)
- DIOの部下。生後11か月の赤ん坊。牙のような歯が生えている。生まれついての天才で、赤ん坊とは思えないほどの高度で狡猾な知能を持つ。夢の中でならスタンドを通じて会話も可能であり、基本的には幼児言葉などは使わずまるで大人のような話し方をする。優れているのは頭脳ばかりでなく、顔面間近に迫ったサソリを一瞬で安全ピンで串刺しにするなど、赤ん坊らしからぬ身体能力の高さも兼ね備えている。喫煙の習慣もあり、ジョースター一行が寝ている間に一服している。
- ヤプリーン村でジョースター一行と接触し、スタンドが作り出す夢の世界の中で彼らを攻撃する。唯一彼がスタンド使いだと見破った花京院を気絶させ、一行をまとめて始末しようとするが、花京院が機転により夢の中にスタンドを持ち込んだ事で敗北。とどめに自分の大便入りの離乳食を無理矢理食わされリタイヤ。
- 名前の由来は、アメリカのミュージシャンマディ・ウォーターズの楽曲「マニッシュ・ボーイ」[7]。
- デス・サーティーン(死神13)
- 眠りという無防備の精神の中に入り込むスタンド。悪夢世界(夢の中)だけで活動し、相手が眠っている時に精神のみを支配下に置いて攻撃する。機械的な外見で、大鎌を持ったピエロの様な姿をしているが、実体があるのは頭と両手だけで胴体は空洞。「ラリホー」が口癖。
- スタンド名の由来は、タロット大アルカナ13番目のカード「死神」。
- 悪夢世界(ナイトメア・ワールド)
- デス・サーティーンの力で作り出された夢の世界。本体の思いのままになり、物理法則などの常識が通用しない。一度引き込まれてしまった対象は現実で誰かに起こされない限り、目覚めることはない。目覚めると悪夢世界での記憶は消えてしまい、再び訪れれば思い出す。ダメージを受けると現実にも反映され、致命傷を負えば現実の肉体も死亡する。取り込まれた相手はスタンドを出す事ができないが、起きている時にスタンドを出現させたまま眠れば持ち込む事ができ、同時に死神世界の記憶を維持したまま目覚めることもできる。
- カメオ
- 声 - 高木渉(Part3対戦型格闘ゲーム版)
- DIOの部下。厳つい体格の男で、スタンドの能力によりシェリーとアヴドゥルの土人形を作ってポルナレフを襲うが、突如現れた本物のアヴドゥルに敗北。近距離パワー型であったことが災いし、土中に隠れていたところを見つかり口に咥えていた呼吸用の竹筒に虫やゴミを詰め込まれた上に小便を容れられ、たまりかねて飛び出した所をアヴドゥルのマジシャンズレッドで全身をこんがりと焼かれてしまう。
- 名前の由来は、アメリカのR&Bバンド「キャメオ」[2]。
- ジャッジメント(審判)
- ロボットのような姿を持ち、人間の「心からの願い」を土に投影し実体化させる三本指のスタンド。実体化した願いは、生物ならカメオの意のままに操ることが可能。登場時は「アラジンと魔法のランプ」さながらにランプの中に潜んでいた。近距離パワー型であるため、単純なパワーやスピードにも優れている。アヴドゥルとの戦闘の際はボディや両眼が破壊されるほどのダメージを負ったが、本体のカメオには影響は無かった模様。
- スタンド名の由来は、タロット大アルカナ20番目のカード「審判」。
- ミドラー
- 声 - 長沢美樹(Part3対戦型格闘ゲーム版)
- DIOの部下。アヴドゥルも名前を知っていた事から、その世界ではかなり有名なスタンド使いらしい。潜水艦で移動中の一行を襲撃し、承太郎に一杯食わせるなど苦戦させる。その後、潜水艦から脱出した一行を海底の地面に偽装させたスタンドで待ち受け、その巨大なダイヤモンド並の硬度を誇る歯で押し潰そうとするが、スタープラチナにスタンドごと歯をへし折られ再起不能となった。本人曰く、承太郎が好みのタイプらしい。
- 名前の由来は、アメリカの女性歌手「ベット・ミドラー」[2]。本編で本体の姿が描かれていたのは小さな1コマだけで、しかも歯を全部承太郎に折られたためか顔は出なかった(顔を見たのもポルナレフのみで、「見ないほうがいい、歯が全部フッ飛んでるから見ても無駄」と叫んでいた)。
- RPG版ゲームではスチュワーデスとして本体の姿が出ている。対戦型格闘ゲームでは作者描き下ろしによる露出度の高いジプシー姿の美女として登場した。
エジプト9栄神
タロットカードの暗示によるスタンド使いが全て出尽くした後、新たに登場したDIOの部下達。作中では「タロットカードの起源である神々のスタンド」とされているが、実際にはタロットの起源については諸説あり、明確になってはいない。また実際のエジプト神話には「9柱神」は存在するものの「9栄神」という区分は存在せず、実際の9柱神とも構成は一致していない。これらは全てこの作品オリジナルの設定である。作中で一度だけ「9柱神」と誤植されていたこともあった。
- ンドゥール
- 声 - 中田浩二(OVA版) / 岸祐二(Part3対戦型格闘ゲーム版)
- エジプト9栄神最初の刺客。幼い頃からスタンド能力に目覚めていたため、全盲でありながら何一つ怖いもの知らずに育った。貧民の生まれであり、犯罪も殺人も平気で行なって生きてきたが、ある時出会ったDIOから生まれて初めて自分の価値を認められ、彼に強い恐怖を抱くとともに絶対の忠誠を誓う。全盲であるため音や感覚で相手の位置を探り、聴覚補助用の杖を使うことで、遠くの相手の動きを地面の振動から正確に探知できる。
- ジョースター一行がイギーを仲間に加えた直後にスピードワゴン財団のヘリを撃墜させ、駆け付けたジョースター一行を襲撃する。最初に花京院に失明寸前の重傷を負わせ、前述の聴覚と非常に高い洞察力でアヴドゥルのトリックを見破り、逆にカウンターでアヴドゥルを負傷させる。嗅覚で自分の位置を探り当てたイギーに対しては非常に警戒していたものの、ジョースター達に懐いていない事から脅威にならないと判断、放置していた。しかし、その事に気付いた承太郎にスタープラチナの射程距離までの接近を許してしまい、最後はスタープラチナの一撃に敗北した。死なない程度の重傷を負ったが、ジョセフの念写でDIOの情報を探られるのを恐れ、自らのスタンドで頭を打ち抜き自決。死に際には自分を倒した承太郎に対する礼儀として「自らのスタンドの由来と9栄神の存在」を告げ、「悪には悪の救世主が必要なんだよ」と言い残して死亡。遺体は承太郎に埋葬され、彼にDIOの強大さを再認識させた。
- 名前の由来はセネガル出身のアーティスト「ユッスー・ンドゥール」[4]。
- ゲブ神
- 遠距離操作(作中では4km先から操作)が可能な、自在に形の変化する水のスタンドで、基本は鋭い爪を持つ腕のような姿をしている。一体化型であるため一般人にも見える。炎には弱いが、砂の様な水分を吸収する物の中は自在に潜り移動することができる。なお投擲された物体を後から追尾し、追いつくことが出来るほど移動スピードが非常に速い。狙う人間の体内に入り込み窒息させたり、散弾のように分散したり、高速機動によりかまいたち的な効果を与えることができる。遠隔操作型だが、本体が視覚を持たず音に反応して攻撃を行う(特定の条件に反応して攻撃を行う)ため、自動操縦型に近い挙動を取る。
- 名の由来はエジプト九柱の神々の1人で大地の神「ゲブ」。
- オインゴ
- 声 - 高木渉(Part3対戦型格闘ゲーム版)
- DIOの部下でボインゴの兄。弟とコンビを組み弟の予知能力を頼りに行動する。
- 承太郎が爆弾の爆発に巻き込まれるという予知を実現させようとするが、ジョセフとポルナレフが来たため咄嗟に承太郎に化けてしまい、予言に巻き込まれる形で自爆。存在さえ気づかれないまま敗北してしまう。更にはジョースター一行を追跡中に殴って金品を奪った男(声 - 垂木勉(Part3格闘ゲーム版))が仲間を連れて逆襲に現れ、弟共々袋叩きにされ、入院した。
- 名前の由来は映画音楽に関わりの深いダニー・エルフマンが率いていたアメリカのバンド「オインゴ・ボインゴ」[4]。
- クヌム神
- 本体の姿を自在に変化させるスタンド、戦う片手間で変装が出来るイエローテンパランスやエンプレスと違って変身以外の使い道はないのだが、身長体重や匂いを自在に変化させることが出来るなど、上記二つのスタンドに比べればその精度は高い。帽子なども髪を変形させれば再現可能だが、中身はオインゴのままなので、他人に成り済ますには本体の努力が必要。服なども変化させることはできない。スタンド名の由来はエジプト神話に登場する創造の神「クヌム」。
- ボインゴ
- 声 - 高木早苗(Part3対戦型格闘ゲーム版)
- DIOの部下でオインゴの弟。兄以外の人間とは口を利けないほどの内気な性格だが、予言が的中すると不気味な笑い声を立てる。
- 兄と組んでジョースター一行に一度敗れた後は、ホル・ホースに半ば誘拐に近い形でコンビを組まされた。後にホル・ホースの自滅を見て改心し、復讐よりも自分や周りの人間の幸せのために能力を使う方がよほど価値がある、と自分のスタンドの真の使い道を悟り、隠れるのに使っていた木箱を蹴飛ばして胸を張って帰ろうとするが、その木箱が偶然そこにいたイギーに当たってしまい、怒ったイギーに噛まれて結局前以上に暗い性格になって入院してしまう。エピソードのオチでトト神に「人がそんな簡単に変われて成長出来るなら誰も苦労しない」というツッコミを受けた。
- 名前の由来はオインゴに同じ。
- トト神
- 本に描かれた漫画を通してごく近い未来を予知するスタンド。漫画は一般人にも見え、たとえ穴が空いたりしても本体にダメージはない。「本」に時間経過とともに浮き出る漫画には、シュールな絵と内容で予知が描かれており、漫画上で描かれた内容は絶対に覆せないが、予知の解釈を間違えたり予知どおりに動くことに失敗すると別の結果が訪れる。また、行為と結果しか描かれず何故そうなったかという経緯が省かれて描かれるため、「女性の首筋を蹴り飛ばす→お礼に宝石をもらう」という非現実的な予知が出る場合もある(実際には「蹴った女性の首筋に偶然猛毒のサソリが居た為、それを蹴り潰したことでお礼をもらう」という結果)。あくまで中立な立場にあるスタンドで、ボインゴにとって有利な予知ばかりが起こるとは限らない。
- スタンド名の由来は古代エジプトの書物の神「トート」。
- アヌビス神
- 声 - 長嶝高士(Part3対戦型格闘ゲーム版)
- 自我を備えたスタンド。スタンドでありながらDIOの部下。本体は500年前のエジプトの刀鍛冶キャラバン・サライで、既に死亡している。現在は自我を備えた三日月刀として、スタンドだけが剣に宿り独立して残っている。スタンドの像は半人半獣のアヌビス神そのものの姿をしており、DIOに博物館の倉庫から持ち出された事に恩義を感じ、またDIOの圧倒的な強さを認め忠誠を誓う。
- 刀を鞘から抜いた者、または刀身に触れた者を「新しい本体」として操る能力を持ち、自分の宿る刀を扱わせる。また、相手との間に障害物があっても物体(生物)を透過して斬りつける事ができる能力を持ち、透過するかどうかは任意で切り替えが可能。更に一度受けた攻撃の性質を憶えて完璧に見切る事が出来る。闘えば闘うほど相手の動きを記憶し、避けることが出来ない速度と攻撃に強化されていく成長性の高いスタンド。
- 操られた人物は誰であろうと剣の達人になる。宿主が変わってもアヌビス神が覚えた技量やパワー・スピードは引き継がれ、さらに宿主がスタンド使いであれば、その能力も引き出し使いこなすことも可能。承太郎をして「こんなに疲れたのは初めてだ」と言わしめたほどの実力者。「絶対に」を「絶っ……~~~対に」と、伸ばして喋る傾向がある。その性質上不死に近いスタンドだが、二、三日水に浸かるとサビてしまい再起不能となる。
- 劇中では牛飼いの青年チャカや、床屋の店主カーンに憑依してポルナレフを襲い、更には次に取り憑いたポルナレフのシルバーチャリオッツとの二刀流を披露し、承太郎を何度も窮地に追いやった。承太郎を真っ二つにしようと刃を胴体にめり込ませた所をスタープラチナに砕かれるが、残った切っ先だけでなおも少年を操り、背後から急襲しようとする。しかし偶然その場にいたイギーにつまづき、手元が狂ってあらぬ方向へ飛んでいき、最終的にはナイル川の川底に沈む結果となった。
- スタンド名の由来はエジプト神話に登場する冥界の神「アヌビス」。
- 関連する人物の名前の由来は、キャラバン・サライがアメリカのバンドサンタナのアルバム「キャラバンサライ」、チャカとカーンがアメリカの女性歌手「チャカ・カーン」[4]。キャラバン・サライとカーンの名前は劇中に登場しない。
- マライヤ
- 声 - 長沢美樹(Part3対戦型格闘ゲーム版)
- DIOの部下。一見すると美女だが、激昂すると顔が崩れ「ビチグソがッ!」などと口汚く罵る。任意の相手に磁力を帯びさせるというスタンド能力で、自分は逃げつつ相手を磁石化させ不利な状況に追い込み自滅させるという「付かず離れず」の戦法を取る。ジョセフが好みのタイプだという。
- ジョセフとアヴドゥルをスタンドで磁化し、行動しづらく追跡もままならない状況に追い込むが、磁化の影響で大量の金属製品を身に纏った二人にはさみうちされた状態で両側から押しつぶされ敗北、全身骨折で入院した。
- 名前の由来はアメリカのアーティスト「マライア・キャリー」[4]。
- バステト女神
- コンセントの形をしたスタンド。岩でも鉄でもどこにでも張り付くことが可能で、触れた相手を磁石化させる。磁力は時間が経つとともに強くなっていくが、本体と相手との距離が離れすぎてしまうと弱まってしまう。
- スタンド名の由来はエジプト神話に登場する女神「バステト」。
- アレッシー
- 声 - 垂木勉(Part3対戦型格闘ゲーム版)
- DIOの部下。38歳で独身。子供など弱い者をいじめるとスカっとする陰湿な性格で、近くに大人がいるとすぐ逃げてしまう。口癖は「えらいねェ〜」。格闘能力は高くは無いが、スタンドで相手を若返らせ幼児化させることで相対的に有利となる。服には斧と拳銃が仕込まれている。
- ポルナレフを最終的に2歳の子供にして追いつめるが、その機転で逆に追いつめられる。そこに現われた承太郎を、スタンド能力が発現していなかった7歳頃の子供に変えたが、スタンド能力は無いものの当時からやる時はやる性格だった承太郎に殴られて気絶する。意識を取り戻したところを、元に戻った承太郎とポルナレフによるオラオララッシュではるか彼方に吹っ飛ばされて再起不能になった。
- 名前の由来はアメリカの兄弟ポップ・デュオ「アレッシ・ブラザーズ」[4]。
- セト神
- アレッシー本人の影と一体化し、影に触れた相手を無制限に若返らせるスタンド。影は伸縮自在に操ることが出来、若返らせる程度は影に接触している時間による。一見、トンガリ頭に目玉が浮き出ただけのシンプルなデザインに見えるが、実際は横を向くと鳥のような凶悪な顔をしている。若返りは産まれる前の胎児レベルまで戻すことが可能で、記憶力や知性、スタンド能力も当時の状態に戻る(若返った時代にスタンド能力を持っていなかったならスタンドは使えなくなる)。胎児まで戻された場合、生存できる環境がないため短時間で死亡する。またアレッシーが武器を持つ事でセト神も武器を持ち、直接敵を攻撃することも可能。
- スタンド名の由来はエジプト九柱の神々の1人で嵐と暴力の邪神「セト」。
- ダニエル・J・ダービー
- 声 - 内海賢二(OVA版) / 岸祐二(Part3対戦型格闘ゲーム版)
- DIOの部下。後に登場するテレンス・T・ダービーの兄。30歳。会話上の返答代わりに「グッド」と言う癖がある。根っからのギャンブラーで、敗者をスタンド能力で魂を搾取、コインに変えてコレクションとしている。
- DIOの館の情報を聞き込みしていたジョースター一行とカフェで偶然出会った様に装い、言葉巧みに自身が得意とするギャンブルによる対決へ持ち込んだ。「バレなければイカサマではない」と口はばからず公言するようにトリックの達人でもあり、事前に仕組んでおいた数々の仕込みを以ってポルナレフとジョセフの魂を奪った。そして承太郎とのポーカー対決でも事前の仕込みにより、必勝の手札(キングのフォーカード)で絶対的優位に立つ。しかし相手のどんな細かい動作も見逃さない鋭い観察眼と神経質な性格が災いし、スタープラチナの小細工を深読みしすぎた上、この場に居ない花京院や本来無関係な母親の魂を平然と賭けの対象にする承太郎の胆力に自信と余裕を失っていく。更に母親の魂と引き換えに自身が知っている「DIOのスタンドの秘密」を賭けの対象にされた事で精神が恐慌状態に陥ってしまう。それでも勝負に出ようとするが、緊張と恐怖が頂点に達した末、立ったまま気絶。心の中で賭けを降りたため、ポルナレフとジョセフの魂が肉体に戻り、自身は極度の緊張状態から発狂し、再起不能となった。
- 承太郎からは「暴力こそ使わないが、コイツは今まで出会ったどんなスタンド使いより危険」「大した奴」と評された。また、ギャンブラーとしての実力に関しても「いくらスタープラチナの動きが速くても、この男の目を欺くことは不可能だった」と述べている。
- 登場時はダービーとしか名乗っておらず、フルネームは弟テレンスのプロフィールにて判明した。OVA版では初登場時に自らフルネームを名乗る。普段は冷静な性格だが、前述の通り神経質なところがあり、2回続けて故意に名前を間違えて呼んだジョセフに対し激昂し、「二度と間違えるな」と恫喝している。
- 名前の由来はアーティストのサナンダ・マイトレイヤのかつての活動名「テレンス・トレント・ダービー」[8]。
- オシリス神
- 人型のスタンド。勝負前に対戦相手に「魂を賭ける」という宣言を(言葉でも文書でも、例え冗談や誘導されたものであっても対戦相手が明確な意思表示を示せばいい)をさせる事で、敗北を認めた相手の魂を無条件で奪う能力を持つ。対戦相手本人ではなくても、友人や肉親の魂も賭けの対象にでき、証明文を一筆書かせることでその場にいない人物にもスタンドを発動できると語るが、承太郎への挑発目的の言葉であるため実際に可能かどうかは不明。奪った魂はコインとして実体化され、更にそのコインを分割することもできる。当然、その分割したコインは全て揃って一つの魂として扱われる。スタンド自身に攻撃力は無く、また勝負にも全く干渉しない中立の立場に位置しており、本体であるダービーが敗北を認めれば、搾取した魂は自動的に肉体に戻ることになる。
- スタンド名の由来はエジプト九柱の神々の1人で冥界の神「オシリス」。
- ペット・ショップ
- 声 - 真殿光昭(Part3対戦型格闘ゲーム版)
- DIOの館の番犬ならぬ番鳥で、館への侵入者や探る者を襲い掛かるスタンド使いのハヤブサ。非常に命令に忠実で館に近寄る者は容赦なく殺す残虐性を持つ。劇中ではくちばしを歪めて笑みを浮かべたり、胸部の傷を翼で触り、翼についた血を舐めてブルース・リーの様な仕草を見せるなど鳥らしからぬ行動を見せた。イギーからは「鳥公」と呼ばれる。基本的に襲い掛かるのは前述の対象のみだが、一度敵と判断した者には殺すまで追跡し続ける執念深い面を見せる。
- 犬好きの子供を庇ったイギーとの戦いでは、前足を捨てざるを得ない状態にまで追い込み、それでも追跡の手を緩めることはなく、遂には川底に逃げ込んだイギーを追って潜水するという荒業まで見せた。最後はイギーに発射寸前の氷のミサイルをクチバシごと噛み砕かれ、ミサイルが口内で暴発して死亡した。
- 名前の由来はイギリスのバンド「ペット・ショップ・ボーイズ」[8]。
- ホルス神
- 冷気と氷を操るスタンド。自分の周囲を氷付けにしたり、ツララ状の氷をミサイルとして打ち出すことが可能。怪我を負っても傷口を凍らせ止血することが出来る。スタンドのビジョンは翼竜の骨格のような姿で、六本の腕から氷柱を発射する。
- 名の由来はエジプト神話に登場する天空の神「ホルス」。
- テレンス・T・ダービー
- 声 - 真殿光昭(Part3対戦型格闘ゲーム版) / 諏訪部順一(オールスターバトル版)
- DIOの館の執事。21歳のアメリカ人で、ダニエル・J・ダービーの10歳年下の弟。1月5日生まれであり、レースゲームの車のナンバーや野球ゲームの投手の背番号に15を選んでいる。兄と同じく敗者の魂を搾取するスタンド能力者だが、兄と違って搾取した魂をあらかじめ用意していた対戦相手に似せた人形の中に閉じ込めてコレクションとしている。その慇懃無礼な態度と嬉々としてコレクションを語る様は、承太郎からは「最低のゲス」、ジョセフからは「兄の方がマシ」、温厚な花京院からも「最低のサイコ野郎」として怒りと嫌悪感を顕わにされた。特技はテレビゲーム。
- 承太郎とジョセフと花京院を地下室に誘い込み、レースゲーム勝負で奪った花京院の魂を賭けて承太郎に野球ゲーム対決を挑む。自身のゲームの技術とスタンド能力による読心術で点差をつけ優位に立つが、承太郎とジョセフが仕掛けた初歩のイカサマで読心術が無力化、完全に優位と自信を失ってしまう。そのショックから花京院の魂を離してしまい、敗北が確定した。最後は紳士的な態度をかなぐり捨てた悪あがきで背後から襲いかかろうとするが失敗に終わり、許しを請うが当然受け入れられずにオラオララッシュを叩き込まれて再起不能(リタイヤ)した。
- それなりに兄を尊敬しギャンブルとイカサマの天才だったと認めているが、一方で兄が使うようなイカサマを「古い、小狡い手」と言い、「兄とは世代が違う」「兄は古いタイプの人間で同じ古い人間か素人にしか勝てない」と見下したような発言もしている。戦う理由も兄の仇討ちではないときっぱり言い切り、また兄は自分に絶対に敵わないと考えていた。昔、自分の彼女にちょっかいを出されたとき、アバラを折りヘドを吐くまでぶちのめしてやったとも語っている(兄の方は弟に頭が上がらなかったらしい)。
- しかし自らのスタンド能力に依存している故、また承太郎に集中して読心する余りにジョセフの動きに気付けず、承太郎いわく「兄ならば苦もなく見破っただろう」という初歩のイカサマすら見破れないなど、観察力や洞察力といった面では兄に遥かに劣るようである。
- 名前の由来は兄と同じ。
- アトゥム神
- 兄のスタンド同様の、「賭け」で勝つことを条件に相手の魂を奪い取る能力を持つスタンド。人型でボディの至る所にハートマークがある。心の隙を突くことで、手首のみを相手に取り憑かせることもできる。さらなる能力として、質問をすることで「YES・NO」などの二択形式で相手の心を読むことができる。この能力はサーモグラフィーのように魂の変化を直接見るため、質問に対する答えを言葉で聞く必要はなく、読心に嘘や誤りはない。しかしあくまでも二択形式であるため、詳細な内容までは読み取れない(読み取ろうとすると何一つ表示されなくなる)。具体的な例として、劇中、承太郎がイカサマをしていることは「I DO(している)」で表示されたものの、どんなイカサマかという問いには一切表示されなかった。兄と同様、本体が敗北を認めれば魂は解放される。
- スタンド名の由来はエジプト九柱の神々の最高神で天地創造の神「アトゥム」。
DIOの館の住人
- DIO(ディオ)
- 声 - 若本規夫(ドラマCD版) / 田中信夫(OVA版) / 塩沢兼人(Part3コンピュータRPGゲーム版) / 千葉一伸(Part3対戦型格闘ゲーム版) / 子安武人(オールスターバトル版)
- ジョースター家の宿敵。Part1でジョナサン・ジョースターと相打ちになるがジョナサンの肉体を乗っ取って海底で生き延び、約100年後にトレジャーハンターにより海底からそのシェルターが引き上げられた事で長き眠りから目覚め、再び世界を支配するために活動を始める。高いパワーとスピードを有し、時を止めるスタンド「世界(ザ・ワールド)」を持つ。
- ヴァニラ・アイス
- 声 - 青野武(OVA版) / 岸祐二(Part3対戦型格闘ゲーム版) / 速水奨(ゲーム版『未来への遺産』、ただし一部の技を使用したときのみ岸祐二の声になっている)
- DIOの側近。DIOのためなら死ぬこともいとわない程忠誠心が強く、特にDIOを貶めた者には異常な怒りを見せる。事実、DIOに化けた愚者を見破った際には、「偽物とはいえ自分にDIOを攻撃させた」という理由で、イギーをクリームで殺さずリンチ攻撃により致命傷を負わせている。その性格はポルナレフに「こいつの精神が暗黒空間」「どす黒い暗黒のクレバス」と評されている。
- 「血が欲しい」というDIOの頼みを即座に承知し、自ら首を切り落とし捧げようとしたが、DIOがそれを惜しんだため吸血鬼として復活する。アヴドゥルを奇襲でスタンドの暗黒空間に引き込み殺害し、ポルナレフをかばったイギーを死に至らしめる。ポルナレフにも重傷を負わせるが捨て身の攻撃により敗北し、吸血鬼の弱点である太陽光を浴びて塵になり消滅する。本人は自分が吸血鬼になりかけていたことに気付いていなかった。
- OVA版では多少経緯は異なるが、原作同様アヴドゥルとイギーを殺害する。日光が当たる中庭での戦闘ではクリームの口外に出ていない。最期はイギーの死に激昂したポルナレフの猛攻を受け、頭部を切断され絶命する。
- 名前の由来はアメリカのラッパー「ヴァニラ・アイス」[9]。
- クリーム
- 大きな口と2本の角を持つ、骸骨のような顔の人型スタンド。口の中が暗黒空間となっている。暗黒空間に飲み込まれると本体とスタンドを除いてあらゆる物はバラバラにされて消滅する。スタンド自身が本体ともども自分の口の中に隠れると、本体とスタンドはこの世界から完全に消え、不可視の暗黒空間の入り口が球体状に残される。この暗黒空間の入り口はスタンド使いにも見えず、空気を動かすこともない。この状態で移動することで、攻撃を喰らうことなく一方的に触れた物体を暗黒空間に飲み込み削ることが出来るが、軌道上に障害物があった場合(触れたものは無差別に破壊するため)軌道を読まれてしまい、この状態では本体やスタンドにも外の情報が分からないという欠点もある。そのため、ヴァニラ・アイス本体が攻撃の一瞬だけ暗黒空間から顔を出す。
- スタンド名の由来はイギリスのバンド「クリーム」[9]。「ジョジョ」シリーズの中で初めて洋楽関連の名称がつけられたスタンドである。カプコンのゲーム版では原作には無い暗示カードが登場している。また、どうやらポルナレフ同様幼少時から発現していた模様。
- ケニーG
- 声 - 高木渉(Part3対戦型格闘ゲーム版)
- DIOの部下。自身のスタンドでDIOの館に巨大迷路を張り巡らせ、地下には南国風の風景を作り上げていた。アヴドゥルの炎とイギーの鼻で居場所を見破られて、ザ・フールの突進を喰らい戦いもせずリタイアしてしまった。名前の由来はジャズミュージシャン「ケニー・G」[8]。雑誌掲載時は「ダニーK」という名前であった。
- ヌケサク
- DIOの部下で吸血鬼。ヌケサクはあだ名であり、本名は不明。スタンド使いではなく、後頭部に女の顔を出す「能力」を持つ。女の顔で近寄りジョースター一行を欺こうとするが、背中を向けた状態では右手と左手が逆だったためすぐ見破られる。承太郎に捕らえられてDIOのもとに案内させられた挙句、DIOの眠る棺桶を暴く事を強要され、DIOによって輪切りにされてしまった。承太郎が前述のミスを指して彼を「ヌケサク」と呼んだとき、「なぜ自分のあだ名を知っているのか」と質問し、承太郎を呆れさせていた。
- OVA版には登場せず、アヴドゥルがDIOの眠る棺桶を開けた途端にDIOによって攻撃されるシーンに変更されている。
その他の登場人物
- 空条ホリィ(くうじょう ホリィ)
- 声 - 深見梨加(ドラマCD版) / 佐久間レイ(OVA版前半) / 安藤ありさ(OVA版後半)
- 旧姓ジョースター。ジョセフとスージーQの娘で承太郎の母親。45歳。アメリカ人(イギリス系とイタリア系のハーフ)で、日本人のミュージシャン、空条貞夫と結婚した。
- 母に似て非常に明るい性格。底抜けの親馬鹿であり、承太郎を溺愛している(承太郎も母親に対する愛情はあるのだが、普段は鬱陶しがっている)。DIOの呪縛によってシダ植物型のスタンドが発現するが、闘争心をもたない優しい性格であったためにスタンドを制御できず、スタンド発現の悪影響による高熱で倒れ、余命50日を宣告される。呪縛を解くためにはDIOを倒すしかないと判断したジョセフ達は、彼女の命が保つと診断された50日以内にエジプトへ向かうこととなった。スタンド名、詳しい能力は不明。
- 「『ホリィ』は日本語では『聖なる』という意味」とジョセフに説明し、自らを「聖子(聖子ちゃん)」と呼ばせようとした。
- テレビアニメ版Part2第26話ではエピローグにて幼少期の彼女が描かれている。
- 空条邸の表札は旧字体で「空條」と書かれている。
- 空条貞夫(くうじょう さだお)
- 本作の冒頭と家系図に名前のみ登場。ホリィの夫で承太郎の父親。職業はジャズミュージシャン。演奏旅行中で劇中には一切登場しない。
- スージーQ・ジョースター
- 声 - 斉藤庄子(ドラマCD版) / 来宮良子(OVA版)
- Part2に登場したジョセフの妻。ホリィの母で承太郎の母方の祖母。ペットにカメを飼っている。
- 立ち食いソバを食べるなど、高齢を感じさせない好奇心と行動力に溢れており、執事のローゼスにはしばしば注意されている。しかし家族に迫った危機を察し、ジョセフを信じつづける芯の強い女性でもある。Part4の頃も登場はしないものの健在である。
- ローゼス
- ジョースター家に30年間仕えている執事。ホリィが小学校に通っていた頃から仕えている。スタンドについての知識は無いが、立ち食いそばの客層やコンドームが自販機で売っている事を知っているなど日本通。護衛も兼ねているらしく、ヤクザを蹴り一発で倒す格闘能力を持っている。
- 家出少女
- 声 - 吉田古奈美(ドラマCD版) / 竹内順子(Part3対戦型格闘ゲーム版)
- 香港でジョースター一行が乗った船に密航しようとしていた少女。本名は不明。初登場時は男装していた。値切りが上手。船が爆破された後は、シンガポールまでジョースター一行の旅に同行した。シンガポール到着後、一旦別れた後も承太郎を慕ってインドまで追いかけてきたが、足手まといという理由(彼女の安全を考えての事だが)で結局香港に送り返された。
- シェリー
- 声 - 根谷美智子(ドラマCD版) / 久保さゆり(OVA版) / 石井直子(Part3対戦型格闘ゲーム版)
- ポルナレフの妹。3年前にJ・ガイルに惨殺された。名前の由来はフランスのミュージシャン「ミッシェル・ポルナレフ」の代表曲「シェリーに口づけ」。
- ウィルソン・フィリップス
- 声 - 滝口順平(OVA版)
- DIOが乗り込んだ車に乗っていたエジプト滞在中のアメリカ合衆国の上院議員。最初はDIOの暴挙にも笑顔で穏やかに諭す紳士だったが、前歯を折られると激怒して高圧的な態度に出た。DIOに鼻を折られて運転をさせられ、歩道の民衆たちを轢かせるなどの強要をさせられた挙げ句に殺害され(OVA版では強要させられたショックで精神が崩壊した)、ジョセフらのトラックに死体を放り投げられた。本誌掲載時と単行本では初登場時の顔とセリフが変更されている。名前の由来はアメリカの女性コーラスグループ「ウィルソン・フィリップス」[9]。
小説版オリジナルの登場人物
- アブサロム
- ヌビア砂漠に突然現れた機関車“凶悪連結器(サタニックカプラー)号”の運転手をしている、白い民族衣装をまとった褐色の肌の青年。その正体はDIOの放った刺客である。かつては幼少の頃より文明、特に列車に憧れ、「文明社会の中でしか人間は幸せになれない」とまで考え砂漠での未開の生活を恥じていたが、四年前に家族でカイロに旅行に行った際に列車事故に遭い、両親と妹の声を失った事から文明にも失望と憎悪を抱く様になった。その後、DIOにより妹共々スタンドの才能を見いだされ、妹の声を取り戻し、DIOの創る砂漠とも文明社会とも違う第三の世界を安住の地とすべく忠誠を誓う。一度は砂漠で疲弊しきったジョースター一行を救うが、彼らを自らのスタンドに閉じこめ、妹のミカルと共に希望から絶望に突き落とした上で殺そうとする。しかしとっさの機転で承太郎、ポルナレフ、イギーにスタンドから脱出され、取り逃がしてしまう。その後、彼の故郷であるオアシスの村で一命を取り留めたジョースター一行と再び対峙するが、その村の少年を攻撃の巻き添えにしたことから承太郎の怒りを買い、救出されたジョセフの策によって動きを封じられた隙に弱点の底部にスタープラチナのラッシュを叩き込まれスタンドを破壊される。それでも超小型化したスタンドをアヴドゥルの体内に忍び込ませて最後の抵抗を試みるが、同じく小型化したスタープラチナとハイエロファントグリーンの前に敗れ、再起不能となる。その後はジョースター一行を悪人と勘違いした村人達に救助され、村で生活することを決意する。
- サタニック・カプラー(凶悪連結器)
- スクラップなどの物質と合体して実体化する列車型のスタンド。登場初期はEMD社のDP35に似たディーゼル機関車のような姿をしていたが、内部に取り込んだジョースター一行の列車に関する情報、及びイギーが列車に抱く怪物じみたイメージを吸収した事で、フランス国鉄のTGV-Aに似たフォルムに無数のトゲとクワガタムシの顎が付いた様な姿に変貌する。外壁はスタープラチナとシルバーチャリオッツの攻撃にも傷一つ付かない程固く、内壁はいかなる衝撃も吸収し受け流す。ただし、構造自体は列車と同様のため、破壊はできなくても分解することは可能。スピードについてもバイク並みの加速性能と時速500kmを超えるトップスピード、自転車並の小回りを併せ持つ。また、ラバーズのように小型化して人体に潜り込む事もでき、その際に本体が攻撃を受けるなどして意識を失うと自爆する(と、本体が語っているが真偽は不明)。
- ミカル
- アブサロムの妹。四年前の事故の後遺症で声を出すことが出来ない。アブサロムに付き従い、スタンドのダークミラージュで蜃気楼の街を造り出し彼を援護する。アブサロムの様にDIOの思想に染まっているわけではなく、どこか戦う事に躊躇している。それでもジョースター一行との再戦の時には実体化した蜃気楼の街に潜み、小型に実体化した石油タンクをミサイルのようにぶつける事でポルナレフを火だるまにするが、ポルナレフに隠れ場所を見破られてシルバーチャリオッツの一撃で戦闘不能となった。その後はアブサロム同様、村人に救助された模様。シルバーチャリオッツによる一撃は峰打ちだったので、ミカル自身は気絶しただけで無傷である(ポルナレフは女性に弱いので、たとえ敵であっても傷つけることは彼のポリシーが許さなかったため)。
- ダーク・ミラージュ(闇の蜃気楼)
- 蜃気楼を実体化できるスタンド。透明なクリスタル状の身体で胸には七色の光が揺れる大きな集光レンズがはめ込まれている。実体化した蜃気楼は現実の法則や常識にとらわれない形で存在できるため、見る者の感覚を狂わせ、次第に精神を崩壊させる。また、実体化した蜃気楼で攻撃もできる。夜や砂嵐の時など、蜃気楼が存在しえない状況では発動できない。
- 書記アニ
- カイロにてジョースター一行の命を狙うDIOの刺客。ミイラのような老人で自らを古代エジプトのバァ(魂)転生の秘法によって新王国時代より生き続けてきた存在であると語り、同じく永遠の命を持つDIOと共にエジプトを拠点とし、世界の覇者となるべく忠誠を誓う。古代エジプトの創造の神「プタハ神」の啓示を受けたスタンド「創世の書」を操り、ジョセフ、ポルナレフを窮地に追い込む。後から駆けつけた承太郎をも古代エジプト最強の神獣アメミットにて圧倒するが、ジョセフとポルナレフの策によってアメミットを消され、承太郎のオラオララッシュによって身体が砕け散り、スタンドもろとも消滅した。結局、その正体は謎のまま。
CDドラマ版オリジナルの登場人物
- スタンド使いの老人
- 声 - 永井一郎
- 第1巻第2章に登場。本名は不明。DIOとは無関係のスタンド使いで89歳。スタンド使いを操って互いに争わせてそれを見物することを楽しみとしている。インドにやって来たジョースター一行の面々をスタンド能力で次々と操り、その目論見は達成されたかに見えたが、機転を利かせたジョセフの策によって敗北。生き甲斐を失ったことで老人ボケを発症しリタイアした。
- ストレンジ・リレイション
- 本体の奏でる手回しオルガンの音色を聞いた者を操る。また、超低周波を発して物体を破壊することもできる。
関連用語
- スタンド(幽波紋)
- 詳しくはスタンド (ジョジョの奇妙な冒険)を参照。
- 肉の芽
- 詳しくはディオ・ブランドー#技・能力を参照。
- 吸血鬼
- Part1では石仮面の力を得た人間を「吸血鬼」と呼称したが、Part3では吸血鬼であるDIOの血液(その中に含まれる吸血鬼のエキス)を体内に注入された人間(ヴァニラ・アイスやヌケサク)も吸血鬼と呼ばれている。
- 再起不能(リタイア、リタイヤ)
- 死んではいないが敗北し戦闘不能となったスタンド使いが物語から退場する際に用いられる表現。
- TO BE CONTINUED
- 話の区切りに登場する「TO BE CONTINUED」と書かれた左矢印。ザ・サン戦から初登場し、後のシリーズやゲームにも登場することがある。
派生作品
- 1993年にはコブラチームから、Part3を再現したスーパーファミコン用RPGゲーム『ジョジョの奇妙な冒険』が発売。また1998年と1999年にもカプコンから対戦型格闘ゲームとしてPart3を再現した『ジョジョの奇妙な冒険』がアーケードゲーム、プレイステーション、ドリームキャスト用に発売された。
- ゲームにはこれ以外にも、『ファミコンジャンプII 最強の7人』や『ジャンプスーパースターズ』、『ジャンプアルティメットスターズ』に主要メンバーが出演している。
- 外伝として小説『ジョジョの奇妙な冒険』もあり、こちらは原作にはないオリジナルストーリーとなっている。
- 文庫化された際に、劇中に登場した「トト神」の能力で発現した漫画が、『オインゴとボインゴ兄弟 大冒険』のタイトルで漫画文庫化されている。
OVA
OVAとして一部ストーリーを改変した『ジョジョの奇妙な冒険』(1993年)、『ジョジョの奇妙な冒険 ADVENTURE』(2000年)が販売された。
サブタイトル
- ジョジョの奇妙な冒険
- 愚者のイギーと ゲブ神のンドゥール 前編
- 愚者のイギーと ゲブ神のンドゥール 後編
- ダービー・ザ・ギャンブラー
- ―DIOの世界 亜空の瘴気ヴァニラ・アイス―
- ―DIOの世界 花京院 結界の死闘―
- ―DIOの世界 さらば友よ―
- ジョジョの奇妙な冒険 ADVENTURE
- ADVENTURE1 悪霊
- ADVENTURE2 法皇の緑
- ADVENTURE3 銀の戦車&力
- ADVENTURE4 皇帝と吊られた男
- ADVENTURE5 裁き
- ADVENTURE6 報復の霧
- ADVENTURE7 正義
スタッフ
- 監督:北久保弘之(1〜6)、仁村秀樹、古瀬登、菊地康仁、小林孝志、山中英治
- 脚本:高島健一、川口高朗
- 絵コンテ:佐々木洋、森川定美、ますなりこうじ、富永恒雄、今敏、北久保弘之、古瀬登、羽山淳一、仁村秀樹、金剛寺弾、田中雄一、小林孝志、山中英治、長濱博史
- 演出:ますなりこうじ、阿部雅司、今敏、北久保弘之、小寺勝之、菊地康仁、浦田保則、土屋日、小林孝志、山中英治、小林孝志
- キャラクターデザイン・総作画監督:羽山淳一
- 作画監督:羽山淳一、岸田隆宏、菊地康仁、栗尾昌宏、田中雄一、寺沢伸介、山沢実、岡本健一郎、金剛寺弾、植田洋一
- メカニックデザイン:宍戸聡(1〜6)
- メカ・エフェクト作画監督:宍戸聡、江面久
- 美術監督:南郷洋一(1〜6)、桑原悟(ADVENTURE1〜ADVENTURE7)
- 撮影監督:岡崎英夫
- ビジュアルワークス:仁村秀樹(ADVENTURE1〜ADVENTURE7)
- アニメーション制作:A.P.P.P
- 販売:クロック・ワークス
その他
- 承太郎は物語初期には「ジョジョ」と呼ばれていたが、次第に「承太郎」で統一されるようになった。以降の作品でも、ごく初期を除いて「ジョジョ」の呼称は使われなくなっていく。また、ジョースター家の血筋を引いた者には首のつけ根に星型のアザがあると設定されている。
- 時代設定はPart6『ストーンオーシャン』では1989年とされているが、『JoJo6251[荒木飛呂彦の世界]』の年表および集英社による公式サイトでは1987年となっている[10]。
- 登場人物の名称は他のPart同様、主に洋楽のアーティスト名やバンド名などをアレンジしたものが多い。
- 作中のタロットカードのデザインが、連載時ならびに初期の単行本刊行時と、重版後の単行本刊行時ならびに文庫版刊行時とでは大幅に変わっている。これは連載時のタロットカードのデザインが著作権侵害とみなされ、変更せざるを得なくなったためである。重版後のタロットカードのデザインは、劇中に登場した「トト神」の漫画風キャラクターデザインに変更されている。荒木は自身および当時の担当編集者の似顔絵も「トト神」の漫画風に描いた。
- Part1開始以来、グレーフライの「なんか騒騒しいのォ」というセリフまで畳語の表記に踊り字「々」が使われていなかったが(例 「正正堂堂」「我我」)、これ以降は使われるようになった。
- ボインゴの漫画(作中では「絶対に外れない未来予言」の漫画)内で、旅行客の男性が死亡するシーンがあるが、これがアメリカ同時多発テロを予言するかのような描写だとして一部で話題となった。事故死した男性の着ていた服に「911」と書かれており、サメのような顔をした飛行機がそばを飛び、イスラム教のシンボルである三日月も描かれている。さらに、死亡する直前に男性が「おっ、十時半だ」と呟いているが、これは貿易センタービルが崩落した時刻であった。荒木はこの噂に対し「考えずに描いてたな〜」と述べている[11]。当該の場面はアメリカ同時多発テロより以前の1990年に描かれたものであり、事件より11年前のことであった。作者がこの噂を知ったのは2007年5月ごろと、噂が出始めた時期と比べるとかなり遅かったようである[11]。
- OVA版においてコーランが登場人物によって不適切に扱われた場面があるとされ、指摘を受けた製作元の集英社とA.P.P.Pはこれに謝罪。OVAおよび原作の一部、画集の出荷を一時的に停止する措置がとられたが[12]、その後の2009年2月より原作の該当箇所を訂正した改訂版が販売再開されている[13] 。
- 作者の荒木飛呂彦は、好きなキャラクターとして承太郎やDIO、ダービー、ンドゥールを挙げ、それなりに美学を持ったキャラクターが好きだと語り、嫌いなキャラクターとして嫌な奴を描こうと思って描いたヴァニラ・アイスを挙げている[14]。
- 本作の旅のルートはジュール・ヴェルヌの小説『八十日間世界一周』の逆コース[15]。承太郎が学生服を着たまま砂漠を旅するというのは横山光輝の漫画『バビル2世』の影響を受けてのもの[14][15]。
- 荒木によるとPart1連載開始時から主人公に敗れた敵が復活して子孫を襲うというPart3までの構想が考えられていたという。Part3からスタンドが誕生したことについては担当編集に「もう波紋は古いよな」と言われたことがきっかけで、色々と考えた末に守護霊をイメージしたスタンドが生まれた[15]。スタンドとタロットカードを結びつけたのはスタンドの個性を作っていきたかったからだと説明している[14]。
脚注
- ^ 『集英社ジャンプリミックス スターダストクルセイダーズvol.1 星の白金-スタープラチナ-編』 P152 The Secret of JOJO Characters
- ^ a b c d 『集英社ジャンプリミックス スターダストクルセイダーズvol.5 死神13-デス・サーティーン-編』 P152 The Secret of JOJO Characters
- ^ 画集『JoJo6251 [荒木飛呂彦の世界]』P168 荒木飛呂彦インタビュー
『集英社ジャンプリミックス スターダストクルセイダーズvol.1 星の白金-スタープラチナ-編』 P152 The Secret of JOJO Characters - ^ a b c d e f 『集英社ジャンプリミックス スターダストクルセイダーズvol.6 「ゲブ神」のンドゥール編』 P132 The Secret of JOJO Characters
- ^ a b c d e 『集英社ジャンプリミックス スターダストクルセイダーズvol.3 正義-ジャスティス-編』 P70・71 The Secret of JOJO Characters
- ^ a b c 『集英社ジャンプリミックス スターダストクルセイダーズvol.2 銀の戦車-シルバーチャリオッツ-編』 P66 The Secret of JOJO Characters
- ^ a b c d 『集英社ジャンプリミックス スターダストクルセイダーズvol.4 恋人-ラバーズ-編』 P124 The Secret of JOJO Characters
- ^ a b c d 『集英社ジャンプリミックス スターダストクルセイダーズvol.8 「ホルス神」のペット・ショップ編』 P84 The Secret of JOJO Characters
- ^ a b c 『集英社ジャンプリミックス スターダストクルセイダーズvol.9 亜空の瘴気ヴァニラ・アイス編』P170 The Secret of JOJO Characters
- ^ JOJOスペシャルサイト THE WORLD OF JoJo(集英社 S-MANGA.NET)
- ^ a b 「溜池Now」 (GyaO)
- ^ A.P.P.P公式サイト アニメーション「ジョジョの奇妙な冒険」における表現について
- ^ 「ジョジョの奇妙な冒険」第3部販売開始のお知らせ
- ^ a b c 画集『JoJo6251 [荒木飛呂彦の世界]』より。
- ^ a b c SPURムック『JOJOmenon』より。
外部リンク
- ジョジョの奇妙な冒険(AC)(カプコン) - 公式サイト
- ジョジョの奇妙な冒険 未来への遺産(AC)(カプコン) - 公式サイト
- ジョジョの奇妙な冒険(PS・カプコレ)(カプコン) - 公式サイト
- ジョジョの奇妙な冒険 未来への遺産(DC)(カプコン) - 公式サイト