Miyu (ダンサー)
Miyu(みゆ、1997年12月3日 - )は、ワールドチャンピオンのタイトルを持つ世界的ストリートダンサー[1]。YouTuber、TikTokerとしても活動中。
特にハウスダンスを得意とし[2]、即興で戦うバトルを好むアスリート指向の高いダンサーでもある。細かく速いステップワークは「#高速ステップ」としてSNSでも反響を呼んでいる。「TikTok Awards Japan 2022」でスキルフルなダンスで人々を圧倒したクリエイターとして「Dance Creator of the Year」を受賞。
自らの可能性を広げ、職業としての「ダンサー」の社会的な地位向上を目指すため、単独公演の開催や映像作品の発表、ミュージックビデオ出演やアーティストのライブサポート、教育現場・公共イベントでのワークショップや講演、ファッションモデルや企業の広告出演など、様々な分野で活動を展開している。
前澤友作氏の月周回ミッション「dearMoon」プロジェクトで、全世界約100万人の応募者の中から、日本人唯一の「バックアップクルー」に選出された。2024年6月、残念ながらスペースX社のロケット開発の明確な見通しが立たないことから、前澤氏から同プロジェクトの中止が発表されたが、プロジェクトを通じて様々な経験を得たMiyuは更なる次の目標に向けて挑戦を続けることを宣言した。
「不可能を可能に」がモットー。
来歴
編集- 「よさこい祭り」でのダンス体験をきっかけに、8歳からダンススクールに通い、本格的にダンスを始める。
- キッズダンサー時代には、数々のコンテストの優勝を総なめにしたチーム「ONPARADE」のメンバーとしてメディアでも活動。その後、主要なジャンルのダンスを一通り学びつつも、ハウスダンスを極めることを選択。体の大きな海外の男性ダンサーが多いハウスダンスシーンにおいて、女性らしいしなやかな独自のスタイルを確立していく。
- ストイックに練習とバトルでの実践を積み重ね、2017年に19歳の時にパリで開かれた世界最高峰のバトル大会「JUSTE DEBOUT 2017 WORLD FINAL」で師匠のHIROと共に優勝、ワールドチャンピオンに輝く。
- 念願のタイトルを獲得したものの、帰国後の一般社会では反響がほとんどなく衝撃を受ける。この体験から、他のスポーツと同じようにダンスがもっと社会的に評価されるように変えていきたいという想いを強くし、以降ストリートダンスシーンを超えて活動の幅を広げていく転機となった。
- 2017年より、それぞれが海外の世界大会で優勝経験を持つ 若手ダンスチームとして、SANTA, JUMPEIとともに「Alaventa」として活動。初挑戦となるZERO CONTEST東京予選で初優勝をし、結成8ヶ月で世界最高峰のダンスコンテスト“JAPAN DANCE DELIGHT”3位を受賞し注目を集めた。現在はチーム活動は行なっておらず、各自のフィールドで活動。
- 2020年7月、コロナ禍でもダンスの灯火を消さないためにオンラインコミュニティ「Miyu but All」を開設。全国各地や海外からも、コミュニティを通じたオンラインレッスンを受講するダンサーが多数参加している。[3]
- 2021年3月-5月、コロナ禍で海外でワークショップが行えない環境下で世界のファンからの要望を受け、世界のダンサーに向けた初のオンラインダンスクラス「Miyu World Tour2021-online house dance class-」を開催。台湾・日本・中国・シンガポール・アメリカ・ヨーロッパといった国や地域の現地時間に合わせ開催し、17ヶ国約200人が参加した。
- 2021年6月、インタビュー動画企画「Pro-files」がスタート[4]。Miyuが様々な職業のゲストを迎え、仕事観を通じて「プロとは何か?」という考えを深めていく番組。これまでに、パントビスコ[5]、mabanua[6]、瑛人[7]、NOBUKIYO[8]、宮川純[9]をゲストに迎えている。
- 2021年8月、世界初の試みとなる「ダンスドローイング作品」をNFTで販売[10]。コロナ禍で活動に大きな制限を受けているダンサーにとっての新たなマネタイズの可能性に貢献するため、株式会社ODORIBAと株式会社ギークピクチュアズと共にプロジェクトを実施。
- 2021年9月、「Dance Dance Dance@YOKOHAMA 2021」に神奈川県立市ケ尾高校ダンス部と共にコラボステージを披露[11][12]。同イベントの次世代育成事業の一環として、コロナ禍で思うように部活ができないダンス部に新たな挑戦の場を提供しようと企画し、学生たちに向けて対面やオンラインでのパフォーマンス指導を行う。
- 2021年11月、放送技術全般にわたる日本で唯一の研究所「NHK放送技術研究所」が開発した「自由視点ARコンテンツのリアルタイム伝送技術」の最新デモンストレーション映像に出演し、「SOCIAL INNOVATION WEEK SHIBUYA 2021」で初公開された。[13][14]
- 2022年4月、ジャズの名門コットンクラブで、ダンサーとしては異例となる自身初の単独公演を開催し、3公演を大盛況で成功させる。マルチ鍵盤奏者の宮川純が率いるミュージシャンやゲストボーカリストの「kiki vivi lily」らと対等に音楽を身体で表現し、「ダンスアーティスト」としての可能性を見せつけた。師匠のHIROとの師弟共演もダンス界で話題になった[15]。
- 2022年7月、様々な活動が評価され、日本を代表する数々のアスリートと並び、ダンサーとして初の「アミノバイタル」アンバサダーに就任。[16]
- イスに座ったまま得意のステップを披露した「足ダンス」が話題の、水曜日のカンパネラ「エジソン」のミュージックビデオがYouTube3200万回再生突破(2022年11月7日現在)。[17]
- 2022年11月、TikTok Awards Japan 2022 Dance Creator of the Yearにノミネート。[18]
- 2022年12月、「TikTok Awards Japan 2022」でスキルフルなダンスで人々を圧倒したクリエイターに贈られる”Dance Creator of the Year”を受賞。さらに「TikTok流行語大賞」ミュージック部門賞では、Miyuが出演し「足ダンス」が話題になった、水曜日のカンパネラ「エジソン」の「#踊る暇があったら発明してえ」が受賞した。[19]
- 2022年12月、前澤友作氏の民間人初の月周回ミッション「dearMoon」の同乗者が発表となり、全世界約100万人の応募者の中から、数々の試験を乗り越え、日本人唯一のバックアップクルーに選出されたことが発表された[20]。
- 2024年2月、第7回スニーカーベストドレッサー賞 atmos pink賞を受賞した[21]。
出演
編集公演
編集- LEADING ACTORS -Dance Experiment- Miyu Live Showcase“ON to ON”[22]
(2022年4月9日,10日/丸の内コットンクラブ)
ミュージックビデオ
編集- 松原みき「真夜中のドア〜Stay With Me」(2023)[23]
- imase「Night Dancer」(2022)[24]
- 水曜日のカンパネラ「エジソン」(2022)[17]
- SIRUP 「BE THE GROOVE」(2022)[25]
- 瑛人「ピース オブ ケイク」(2021)[26]
- MIREI 「IN THE NIGHT TIME」(2021)
- Klang Ruler feat.Rin音 「ビビデバビビ」(2021)[27]
- claquepot 「Choreo」(2019)[28]
アーティストライブサポート
編集- Superfly「15th Anniversary Live Get Back」(2022)
- MISIA「星空のライヴ ACROSS THE UNIVERSE」(2022)
- MISIA 「第70回 NHK紅白歌合戦」(2019)
- MISIA「平成武道館LIFE IS GOING ON AND ON」(2019)
- MISIA 中国大型番組「芒果TV国际」出演
広告
編集2024年
2022年
編集- 味の素株式会社「アミノバイタル®」アンバサダー就任
- ABCマート/New Balance「UA900」出演
- 成田空港第3ターミナル ブランドムービー「VIVID」出演
- 東京海上日動「防災道場」SNS動画出演
- On Waterproof campaign ビジュアル出演
- ビオレ「冷シリーズ」WEBドラマ出演
2021年
編集- Vook社「コーポレートサイトキービジュアル」出演
- Golden Goose「Game Edit」出演
- Sonos Roam WEBムービー、ローンチイベント出演
- GU「CURVE TUCK PANTS」WEBサイト出演
2020年
編集- BABY-G「2020 Spring Summer Campaign」出演
2019年
編集- New Balance 「Runs in the Family」出演
- UNIQLO「EZY Ankle Pants」CM出演
- 「K2B by kaneZ×WEGO コラボアイテム」出演
2018年
編集- 「ディズニーJCBカード」CM出演
2012年
編集- ソニーモバイル コミュニケーションズ 「Xperia」CM出演
イベント
編集- 「True Colors SPECIAL LIVE 2024」True Colors DANCE 2024 with 新しい学校のリーダーズ
- 「Dance Dance Dance@YOKOHAMA 2021」市ケ尾高校コラボステージ
- 「InterBEE 2021」TBSブース出演
- 「SOCIAL INNOVATION WEEK SHIBUYA 2021」登壇
- 「New Balance HARAJUKU 5th Anniversary×SIWスペシャルトークセッション」ゲスト出演
- 「SHIBUHARA USED FASHION SHOW produced by RYUCHELL」(シブハラフェス2020) 出演
振り付け
編集- 「+81 DANCE STUDIO」田原俊彦 - ジャングルJungle ft. Choreographers / Performed by Johnnys' Jr.
NTTドコモ「ahamo七変化」SNSキャンペーン振付[30]
バトル受賞歴
編集2021年
編集- Shiro fes house side 準優勝
- Nest House Lab 準優勝
2019年
編集- 世界大会 hipop session world final 準優勝
- HOUSE CITY WORLD FINAL アジア大会 準優勝
2018年
編集- World Of Dance 優勝
2017年
編集- Fish to fly battle 優勝
- Bigbang tokyo 優勝
- JUSTE DEBOUT FINAL House 世界大会 優勝(フランス)[31]
- Soul session HongKong 準優勝
- JAPAN DANCE DELIGHT FINAL 3位[32]
- house city tokyo 優勝[33]
- House dance forever japan ベスト6
- DANCE@PIECE 2017 Tokyo 優勝
- DANCE@LIVE 北海道 準優勝
- House city Final アジア大会 優勝
2016年
編集- HIGHSCHOOL DANCEFOMPETITION 3位
- BATTLEAP FINAL 優勝
- DANCE@LIVE FINAL HOUSE ベスト4
- SDK ASIA アジア大会優勝
- SDK EUROPE 世界大会 ベスト4 (チェコ)
- GRANDSOUL 優勝
- Summer dance forever japan ベスト6
- ZERO CONTEST 2016 tokyo 優勝
2015年
編集- NOTHING 2 LOOZ アジア大会 ベスト4
- MAXPARTY 準優勝 (台湾)
- One Love Freestyle Battle 準優勝
- SDK EUROPE 世界大会ベスト4 (チェコ)
- Teens dance@pice battle park house side 優勝
- Teens dance@pice crew battle 優勝
- DANCE@LIVE 東北 優勝
- DANCE@LIVE 北海道 優勝
2014年
編集- DANCE@LIVE 前日予選 BEST4
- SDK EUROPE 世界大会 ベスト16 (チェコ)
- Superfriday Crewbattle優勝
- DANCE@LIVE 関東 ベスト4
- APE 2on2 house side 優勝
- Funkin’ Stylez 世界大会 日本代表 ベスト8 (ドイツ)
- Funkin’ Stylez house 世界大会 ベスト8 (ドイツ)
2013年
編集- ALL JAPAN SUPERKIDS DANCE CONTEST FINAL 中学生部門3位
- BATTLEAP vol.2 優勝
- Soulm8小中学生ソロダンスバトル 準優勝
- BATTLEAP vol3 準優勝
- girs舞遊伝vol6 BATTLE準優勝
- DANCE@LIVE前日予選 HOUSE best4
- BATTLEAP vol4 優勝
- GIRLs舞遊伝4th FINAL 優勝
- WDC関東予選HOUSEside 優勝
- WDC JAPAN FAINAL BEST8
- TEENS DANCE@PIECE battle 優勝
- DANCE@LIVE北海道 HOUSE 優勝
- BATTLEAP FINAL Best4
2012年
編集- ALL JAPAN SUPER KIDS DANCE COTEST FINAL準優勝
- ICE CREAM DANCE CONTEST決勝大会 優勝
- 日テレ系列スタードラフト会議第一回最強ダンススターSP 準優勝
- GIRLS舞遊伝 FINAL優勝
- DANCE ATTACK!!2012 東日本大会 中学生の部 ファイナリスト
- DANCE ATTACK!!2012 FINAL 中学生の部 特別賞
- Shine vol14 FreeStyle BATTLE優勝
- SOUL TRAIN Vol.3 2on2準優勝
- E-fes.AWARD2012 BATTLE 優勝
2011年
編集- POPCORN KIDS DANCE CONTEST準優勝
- JAPAN DANCE DREAM CONTEST 優勝
- GIRLS舞遊伝vol.5 優勝
- ALL JAPAN SUPER KIDS DANCE CONTEST 2011 予選 優勝
- TEENS MASTER PIECE KIDS部門優勝
- ICE CREAM DANCE CONTEST最終予選優勝
- MASTER PIECE ZERO KIDS優勝
- MASTER PIECE FINAL優勝
出典
編集- ^ “DANSTREETがダンスバトルの世界大会「JUSTE DEBOUT」HOUSEサイドで優勝したMiyu にインタビュー! | | Dews (デュース)”. dews365.com (2017年3月23日). 2022年11月7日閲覧。
- ^ “インタビュー★翼を持ったハウスダンサー19歳Miyuが世界大会優勝の快挙!”. ダンストリート.jp (2017年3月22日). 2018年4月12日閲覧。
- ^ “Online Lesson / Community”. Miyu OFFICIAL WEBSITE (2021年1月25日). 2022年11月7日閲覧。
- ^ (日本語) Pro-files vol.0 -Miyu×美夢- 2022年11月7日閲覧。
- ^ (日本語) Pro-files vol.1 -Miyu×Pantovisco- 2022年11月7日閲覧。
- ^ (日本語) Pro-files vol.2 -Miyu×mabanua- 2022年11月7日閲覧。
- ^ (日本語) Pro-files vol.3 -Miyu×瑛人- 2022年11月7日閲覧。
- ^ (日本語) Pro-files vol.4 -Miyu×NOBUKIYO- 2022年11月7日閲覧。
- ^ (日本語) Pro-files vol.5 -Miyu×宮川純 Jun Miyakawa- 2022年11月7日閲覧。
- ^ Inc, mediagene (2021年8月25日). “NFTで「ダンス」は何が変わる? 世界初NFTダンスアート作品を発表したダンサー、Miyuさんに聞いてみた”. www.gizmodo.jp. 2022年11月7日閲覧。
- ^ (日本語) 地モトNEWS【Miyu ダンスワークショップ】2021/08/31放送 2022年11月7日閲覧。
- ^ (日本語) 横浜ダンスパラダイス 2022年11月7日閲覧。
- ^ (日本語) 多様化するメディア新時代 - 新たな視聴体験の創造へ|宇川直宏/河村侑輝/美濃一彦/Miyu/長田新子|SIW2021 2022年11月7日閲覧。
- ^ “NHK技研、テレビ放送とARコンテンツ配信がリアルタイムに同期する最新デモ映像を初公開|Screens|映像メディアの価値を映す”. www.screens-lab.jp. 2022年11月7日閲覧。
- ^ (日本語) Miyu Live Showcase "ON to ON" music directed by Jun Miyakawa「Abataka」:COTTON CLUB Live 2022 2022年11月7日閲覧。
- ^ “味の素株式会社のダンス競技への取り組み”. 共同通信PRワイヤー. 2022年11月7日閲覧。
- ^ a b (日本語) 水曜日のカンパネラ『エジソン』 2022年11月7日閲覧。
- ^ “TikTok Award Japan 2022 投票受付” (英語). activity.tiktok.com. 2022年11月7日閲覧。
- ^ “2022年、TikTokで活躍したクリエイターを表彰する「oo Creator of the Year」17部門の受賞者が決定! 2年連続”バヤシ”が Creator of the Year受賞!”. Newsroom | TikTok (2019年8月16日). 2022年12月12日閲覧。
- ^ “dearMoonクルー決定”. dearMoonクルー決定. 2022年12月12日閲覧。
- ^ “櫻坂46・山崎天「おばあちゃんになっても踊り続けたい」 『ViVi』先輩モデル・藤田ニコルに甘え顔も”. ORICON NEWS. oricon ME (2024年2月22日). 2024年2月22日閲覧。
- ^ “【ライブレポート】世界的ストリートダンサーMiyuによる「ダンサーのソロ公演」。一人のストリートダンサーがダンサーの未来を提示する。 | C.U.T TOKYO”. cultureuniversitytokyo.com (2022年4月14日). 2022年11月7日閲覧。
- ^ (日本語) Miki Matsubara -Mayonaka no Door -stay with me (Music Video) 2023 by Fridman Sisters 2022年11月29日閲覧。
- ^ (日本語) 【imase】NIGHT DANCER(MV) 2022年11月7日閲覧。
- ^ (日本語) SIRUP - BE THE GROOVE (Official Music Video) 2022年11月7日閲覧。
- ^ (日本語) 瑛人 / ピース オブ ケーク (Official Music Video) 2022年11月7日閲覧。
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- ^ (日本語) choreo / claquepot 2022年11月7日閲覧。
- ^ "ブルーノ・マーズからまさかの指名 ドンキCMで共演の日本人ダンサー「言葉で表し切れない程の感動」". ENCOUNT. 株式会社Creative2. 21 August 2024. 2024年8月21日閲覧。
- ^ (日本語) [+81 DANCE STUDIO 田原俊彦 - ジャングルJungle / Performed by Johnnys' Jr.] 2022年11月7日閲覧。
- ^ (英語) House Final 2022年11月7日閲覧。
- ^ “JAPAN DANCE DELIGHT VOL.24 FINAL JUDGE'S COMMENT”. DANCE DELIGHT. 2022年11月7日閲覧。
- ^ WEBザテレビジョン. “10代ダンサー・Miyu、“HOUSE CITY TOKYO”にて日本代表の座を勝ち取る”. WEBザテレビジョン. 2022年11月7日閲覧。
外部リンク
編集- Miyu Official website
- ASOBISYSTEM Official website
- Miyu (@miyudance_) - X(旧Twitter)
- Miyu (@miyudance_) - Instagram
- Miyu【ダンサー】 (@miyudance_) - TikTok
- Miyu channel - YouTubeチャンネル