1953年の映画

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1953年の映画(1953ねんのえいが)では、1953年(昭和28年)の映画分野の動向についてまとめる。

1952年の映画 - 1953年の映画 - 1954年の映画

出来事

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世界

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日本

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周年

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日本の映画興行

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  • 入場料金(大人)
    • 125円(東京の邦画封切館)[37]
    • 124円(統計局『小売物価統計調査(動向編) 調査結果』[38] 銘柄符号 9341「映画観覧料」)[39]
  • 入場者数 7億6418万人[36]
1953年配給会社別年間配給収入
配給会社 年間配給収入 前年対比
しようちく松竹 36億7464万円
とうほう東宝 23億5702万円
たいえい大映 30億2955万円
しんとうほう新東宝 21億9819万円
とうえい東映 26億3878万円
につかつ日活
出典: 井上雅雄「映画産業の戦後「黄金期」の実態(下) : ポスト占領期の映画産業と大映の企業経営・補論」『立教經濟學研究』第71巻第2号、立教大学経済学研究会、2017年10月、102頁、doi:10.14992/00015468 

各国ランキング

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日本配給収入ランキング

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1953年邦画配給収入トップ10
(対象期間:1953年4月 - 1954年3月)
順位 題名 配給 配給収入
1 君の名は 第二部 松竹 3億0002万円
2 君の名は 第一部 松竹 2億5047万円
3 太平洋の鷲 東宝 1億6318万円
4 地獄門 大映 1億5176万円
5 金色夜叉 大映 1億4669万円
6 花の生涯 彦根篇 江戸篇 松竹 1億3990万円
7 戦艦大和 新東宝 1億3601万円
8 東京物語 松竹 1億3165万円
9 叛乱[40] 新東宝 1億2642万円
10 家族会議 松竹 1億2554万円
出典:『キネマ旬報ベスト・テン85回全史 1924-2011』キネマ旬報社〈キネマ旬報ムック〉、2012年5月、104頁。ISBN 978-4873767550 
1953年洋画配給収入トップ10
(対象期間:1953年4月 - 1954年3月)
順位 題名 製作国 配給 配給収入
1 地上最大のショウ   パラマウント映画 2億0270万円
2 シェーン   パラマウント映画 1億8175万円
3 クォ・ヴァディス   MGM 1億5251万円
4 グレン・ミラー物語   ユニバーサル・ピクチャーズ 1億3422万円
5 シンデレラ姫   RKO 1億2714万円
6 機動部隊[41]   ワーナー・ブラザース 1億2182万円
7 地上より永久に   コロンビア ピクチャーズ 1億1472万円
8 遠い太鼓[42]   ワーナー・ブラザース 1億0686万円
9 静かなる男   リパブリックNCC 1億0627万円
10 ライムライト   松竹 1億0540万円
出典:『キネマ旬報ベスト・テン85回全史 1924-2011』キネマ旬報社〈キネマ旬報ムック〉、2012年5月、105頁。ISBN 978-4873767550 

日本公開作品

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受賞

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生誕

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死去

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日付 名前 出身国 年齢 職業
3月 5日 ハーマン・J・マンキーウィッツ   アメリカ合衆国 55 脚本家
6月 20日 フセヴォロド・プドフキン   ロシア帝国 60 映画監督
10月 8日 ナイジェル・ブルース   イギリス 58 男優
11月 29日 サム・ド・グラッス   アメリカ合衆国 78 男優

脚注

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注釈

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  1. ^ 〔引用者註〕『映画賞・映画祭日本・外国受賞作品大全集』では、「1952年公開」となっているが、「1953年公開」に修正した。
  2. ^ 〔引用者註〕『映画年鑑 1955年版』では「9月17日」となっているが、IMDbオールムービーの「9月16日」を採用した。
  3. ^ 『年表・映画100年史』では「南街劇場」が「南街座」となっている[8]

出典

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  1. ^ a b c d 石原良太 1986, p. 88.
  2. ^ a b c d e f g h i j k l 松竹 1985, p. 680.
  3. ^ a b c d e f 筈見 1956, p. 97.
  4. ^ a b c d 時事通信社 1954a, p. 15.
  5. ^ 映画 煙突の見える場所 (1953)について”. allcinema. スティングレー. 2023年10月6日閲覧。 “ベルリン国際映画祭 1953年 ドイツ上院陪審賞 国際平和賞”
  6. ^ a b c d 東宝 1982b, p. 64.
  7. ^ 緑の魔境 (1953) - Release info -” (英語). IMDb. 2023年10月4日閲覧。 “Italy August 27, 1953”
  8. ^ a b c d e f g h i j k l 谷川 1993, p. 122.
  9. ^ a b c d e f g h i j 東宝 1982b, p. 65.
  10. ^ 時事通信社 1954b, p. 87.
  11. ^ 聖衣 - Release info -” (英語). IMDb. 2023年10月6日閲覧。 “United States September 16,1953(New York City, New York,premiere)”
  12. ^ a b c d e 松竹 1985, p. 679.
  13. ^ a b c 東映クロニクル”. 東映公式サイト. 東映. 2020年4月1日閲覧。
  14. ^ a b c d e f g 東映 1992, p. 16.
  15. ^ 斉藤 2009, p. 56.
  16. ^ a b c d e 東宝 1982b, p. 63.
  17. ^ a b c d 東宝 2010b, p. 207.
  18. ^ 大菩薩峠 甲源一刀流の巻(1953)”. allcinema. スティングレイ. 2023年3月15日閲覧。
  19. ^ a b c d e f g 山川 1987, p. 225.
  20. ^ 映画 三代の盃 (1942)について”. allcinema. スティングレー. 2023年10月6日閲覧。
  21. ^ 時事通信社 1954a, p. 12.
  22. ^ a b c 時事通信社 1954a, p. 13.
  23. ^ 日本の3D映画 : 第三の革命 立体3D映画の時代 (2)”. 映画.com. 2019年9月7日閲覧。 “大手映画会社の中で、秘密裏に3Dシステムの開発を進めていたのが東宝である。(中略)「トービジョン」という名称が与えられた(後略)”
  24. ^ a b c 時事通信社 1954a, p. 14.
  25. ^ 日活 2014, p. 60.
  26. ^ 故 阪東妻三郎 関西映画人葬実況”. 国立映画アーカイブ. 2023年10月8日閲覧。
  27. ^ 時事通信社 1954a, p. 16.
  28. ^ 第2章 観覧施設または観客に係る事故事例” (PDF). 東京消防庁公式サイト. 東京消防庁. p. 11. 2019年10月2日閲覧。
  29. ^ 花の中の娘たち”. キネノート. キネマ旬報社. 2020年1月7日閲覧。
  30. ^ 時事通信社 1954b, p. 10.
  31. ^ a b 東映 1992, p. 16-17.
  32. ^ 沿革”. 東映公式サイト. 東映. 2020年4月1日閲覧。
  33. ^ 日輪(1953)”. キネノート. キネマ旬報社. 2020年4月2日閲覧。
  34. ^ a b c 時事通信社 1954b, p. 11.
  35. ^ 東宝 1982b, p. 66.
  36. ^ a b c 東映 1992, p. 17.
  37. ^ 角川春樹藤岡和賀夫阿久悠『ザ・ブーム』角川書店、1982年1月25日、198頁。 
  38. ^ 小売物価統計調査(動向編) 調査結果”. 統計局. 2016年8月3日閲覧。
  39. ^ 主要品目の東京都区部小売価格:昭和25年(1950年)〜平成22年(2010年)” (Excel). 統計局. 2016年8月3日閲覧。
  40. ^ 叛乱(1954)”. KINENOTE(キネノート). 2018年9月29日閲覧。
  41. ^ 機動部隊”. allcinema. 2018年9月30日閲覧。
  42. ^ 遠い太鼓”. allcinema. 2018年9月30日閲覧。
  43. ^ 1953 Awards”. ニューヨーク映画批評家協会. 2012年3月19日閲覧。

参考文献

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外部リンク

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