野良猫ロック

日本の映画シリーズ

野良猫ロック』(のらねこロック)は、日活配給で全5作品が公開された日本映画シリーズである。

春日太一が「文春オンライン」に寄せた記事によると、本シリーズが制作された1970年代前後は、カウンターカルチャーが盛り上がっていた関係で、反体制的もしくは前衛的な表現が目立っていたという[1]。そこに映画界の凋落も加わったことで本シリーズをはじめとするエネルギッシュな作品が作られており、とりわけ『野良猫ロック セックス・ハンター』は強烈だという[1]

女番長 野良猫ロック

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女番長 野良猫ロック
監督 長谷部安春
脚本 永原秀一
製作 笹井英男
飯島亘
出演者 和田アキ子
梶芽衣子
音楽 鈴木邦彦
撮影 上田宗男
編集 鈴木晄
製作会社 ホリ企画
配給 日活
公開 1970年5月2日
上映時間 80分
製作国   日本
言語 日本語
次作 ワイルド・ジャンボ
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キャスト

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スタッフ

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野良猫ロック ワイルド・ジャンボ

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野良猫ロック ワイルド・ジャンボ
監督 藤田敏八
脚本 永原秀一
藤田敏八
製作 笹井英男
岩沢道夫
出演者 范文雀
地井武男
藤竜也
梶芽衣子
撮影 安藤庄平
編集 丹治睦夫
製作会社 日活
配給 ダイニチ映配
公開 1970年8月1日
上映時間 84分
製作国   日本
言語 日本語
前作 女番長 野良猫ロック
次作 セックス・ハンター
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あらすじ(ワイルド・ジャンボ)

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タキ率いる不良集団「ペリカン・クラブ」は、「西部会」との主導権を争っていた。ある日、新興宗教団体・正教学会の幹部・藤森信介の愛人・アサ子が白馬に乗ってタキの前に現れる。

後日、「ペリカン・クラブ」のメンバー・デボが軽機関銃を見つける。また、アサ子は教団のイベントに乗じて信者からの寄付金を強奪する計画をタキに話す。当初彼はほかのメンバーに黙って計画を進めるつもりだったが、強化合宿の際にメンバーから不満が出たため、全員で計画人参加することにした。メンバーのガニ新が西部会の香取に襲われる事件が起きたものの、計画は決行された。

キャスト(ワイルド・ジャンボ)

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スタッフ(ワイルド・ジャンボ)

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野良猫ロック セックス・ハンター

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野良猫ロック セックス・ハンター
監督 長谷部安春
脚本 大和屋竺
藤井鷹史
製作 高木雅行
出演者 梶芽衣子
安岡力也
音楽 鏑木創
撮影 上田宗男
編集 鈴木晄
製作会社 日活
配給 ダイニチ映配
公開 1970年9月1日
上映時間 85分
製作国   日本
言語 日本語
前作 ワイルド・ジャンボ
次作 マシン・アニマル
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あらすじ(セックス・ハンター)

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立川のとある不良少女グループでは、マコがリーダーをめぐる決闘でミキを打ち負かした。仲間を傷付けたことで浮かない気分でいたマコは、数馬というハーフの男に出会った。彼は生き別れの妹のメグミの手がかりを探すため、この町にやって来たのだった。

マコの仲間の情報でメグミが「ママブルース」にいると知った数馬は店を訪ねるものの、メグミはもういないと言われる。さらに非行少年グループ「イーグルス」とハーフのけんかに巻き込まれ、後者に助太刀したことから「イーグルス」に狙われる。その後、メグミと会うものの、自分は妹ではないと言われる。それでも数馬は地元の自動車修理工場に勤めながら事態の打開を待っていた。

ある日、仲間の女がハーフから強姦されたことを知った「イーグルス」のボス・バロンは自分の姉も米兵に強姦されたことを打ち明け、「追い出すんだ。やつらを一人残らずこっから追い出してちまうんだ」と仲間を扇動する。一方で対立関係にあった不良少女グループを白人に売り渡すべく、やくざを介して乱交パーティーを開く。ただし、マコには思いを寄せていたため彼女だけはホテルに連れ出す。ところが、バロンは性的不能者だった。それを誰にも口外しないよう釘を刺した彼はさらに今頃お前の仲間は白人らにやられている頃だとうそぶく。バロンの策略を知ったマコは「わたしはあんたと違うのよ。立派な一人前の女だからね」と言い放ってその場を去る。そして、火炎瓶を持ってパーティ会場に駆け付け、仲間たちを助ける。

翌朝、会場として貸していたマンションを焼かれたやくざは、バロンに落とし前をつけるよう命じる。バロンは仲間たちと数馬をリンチにした上、仲間らにメグミを強姦させる。怒った数馬はマコとともに銃砲店を襲って猟銃を手に入れ、バロンらを米軍の基地跡に呼び出す。そして、マコの見ている前で、遂に両者は対決する……。

キャスト(セックス・ハンター)

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スタッフ(セックス・ハンター)

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評価(セックス・ハンター)

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春日は主演の梶芽衣子の西部劇のようなしゃれたいでたちが目を引くとしている[1]。また、彼女のクールで挑発的なまなざしは何事にも動ぜぬ超然とした雰囲気が放たれているという[1]。同時に、梶のまなざしは、性的不能へのコンプレックスを差別的な暴力で解消しているバロンのみじめさを際立たせていると春日は分析している[1]

野良猫ロック マシン・アニマル

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野良猫ロック マシン・アニマル
監督 長谷部安春
脚本 中西隆三
出演者 梶芽衣子
高野沙理
音楽 たかしまあきひこ
撮影 山崎善弘
編集 丹治睦夫
製作会社 日活
配給 ダイニチ映配
公開 1970年11月22日
上映時間 82分
製作国   日本
言語 日本語
前作 セックス・ハンター
次作 暴走集団'71
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あらすじ(マシン・アニマル)

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ある日、ノボとサブは、岩国にある米軍基地から脱走してきた兵士チャーリーをスウェーデンに逃がすため、横浜に来る。 地元の不良少女たちを束ねていたマヤは、3人が資金調達のために持ってきた大量のLSDを強奪する。事情を知ったマヤはLSDの返却を約束したうえで、薬の密売に協力し、「ドラゴン」という別の不良集団の頭目である佐倉に相談する。

一方、マヤの仲間のエマはゴーゴーバーのバーテン清水と共謀してチャーリーからLSDを奪うが、佐倉に取られてしまう。それを知ったマヤは「ドラゴン」と対決してでもLSDを取り返そうと決心し、元仲間のミキから佐倉の背後にユリという女がいることを突き止める。ところがこの時点で佐倉がLSDを売り出しに行ってしまったため、マヤはユリをおとりに売上金500万円をせしめる。

逃走の手筈が整ったチャーリーはマヤたちとともに隠れ家でパーティーをしていたところ、佐倉の通報でやってきたMPに逮捕される。さらにマヤのもとには佐倉から果たし状が届く。そして、マヤたちはノボとサブに黙って指定された場所へ向かう。

キャスト(マシン・アニマル)

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スタッフ(マシン・アニマル)

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野良猫ロック 暴走集団'71

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野良猫ロック 暴走集団'71
監督 藤田敏八
脚本 永原秀一
浅井達也
製作 笹井英男
岩沢道夫
真下武雄
出演者 原田芳雄
藤竜也
梶芽衣子
音楽 玉木宏樹
撮影 萩原憲治
編集 丹治睦夫
製作会社 ホリ企画
日活
配給 ダイニチ映配
公開 1971年1月3日
上映時間 87分
製作国   日本
言語 日本語
前作 マシン・アニマル
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あらすじ(暴走集団'71)

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地方の町の顔役・荒木義太郎の息子である隆明は、故郷を離れてフーテン集団に加わり、新宿の公園で寝泊まりをしていた。ある日、義太郎は黒い親衛隊ブラックSSを隆明のもとへ送り込む。隆明はブラックSSの構成員を一人死なせてしまうも、その場から連行される。隆明の仲間の一人である振り子は身代わりで逮捕されるも、仲間たちとともに鑑別所から脱走して隆明のいる町へ向かう。ところが振り子はSSにつかまり、荒木家の屋敷の地下に閉じ込められる。その後、振り子は隆明に助けられ、ピラニアたちと合流しようとする。

そして、フーテン集団と義太郎たち町民の間で殺し合いに発展する。

キャスト(暴走集団'71)

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スタッフ(暴走集団'71)

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脚注

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  1. ^ a b c d e 春日太一 (2018年7月3日). “不良少女のボスを演じる梶芽衣子の靡かぬ魅力!――春日太一の木曜邦画劇場”. 文春オンライン. 2023年5月4日閲覧。

外部リンク

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