国道249号
石川県を通る一般国道
国道249号(こくどう249ごう)は、石川県七尾市から輪島市を経由して、金沢市に至る一般国道である。
一般国道 | |
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国道249号 | |
地図 | |
総延長 | 253.8 km |
実延長 | 224.1 km |
現道 | 219.1 km |
制定年 | 1956年(昭和31年) |
起点 | 石川県七尾市 川原町交差点(北緯37度2分31.03秒 東経136度58分11.17秒 / 北緯37.0419528度 東経136.9697694度) |
主な 経由都市 |
石川県珠洲市、輪島市、羽咋市 羽咋郡宝達志水町 |
終点 | 石川県金沢市 武蔵交差点(北緯36度34分19.72秒 東経136度39分21.32秒 / 北緯36.5721444度 東経136.6559222度) |
接続する 主な道路 (記法) |
国道159号 国道160号 国道415号 国道471号 国道8号 |
■テンプレート(■ノート ■使い方) ■PJ道路 |
概要
編集国道159号とは起終点が同一地点に設定されているが、総延長では国道159号の68.5 kmに対して、国道249号は能登半島を一周し、4倍以上の253.8 kmを有する[1][注釈 1]。
路線データ
編集一般国道の路線を指定する政令[2][注釈 2]に基づく起終点および重要な経過地は次のとおり。
- 起点:七尾市(川原町交差点 = 国道159号・国道160号起点)
- 終点:金沢市(武蔵交差点 = 国道157号・国道304号・国道305号起点、国道159号・国道359号終点)
- 重要な経過地:石川県鳳至郡穴水町[注釈 3]、珠洲市、輪島市、羽咋市(中央町)、同県羽咋郡押水町[注釈 4]、同県河北郡津幡町
- 総延長 : 253.8 km(重用延長を含む。)[1][注釈 1]
- 重用延長 : 29.7 km[1][注釈 1]
- 未供用延長 : なし[1][注釈 1]
- 実延長 : 224.1 km[1][注釈 1]
- 指定区間:国道159号と重複する区間(七尾市・川原町交差点(起点) - 藤野町北交差点、羽咋郡宝達志水町免田 - 金沢市・武蔵交差点(終点))[3]
歴史
編集- 1956年(昭和31年)7月10日 - 二級国道249号七尾珠洲金沢線(七尾市 - 金沢市)として指定施行[4]。
- 1965年(昭和40年)4月1日 - 道路法改正により一級・二級区分が廃止されて一般国道249号として指定施行[2]。
- 2014年(平成26年)
- 2015年(平成27年)3月31日 - 川原町交差点 - 小島西部交差点の旧道2.3075 kmが道路区域から除外[7]し、一部は石川県道1号七尾輪島線と石川県道2号七尾羽咋線の区域に編入。
- 2018年(平成30年)
- 2024年(令和6年)
- 1月1日 - 能登半島地震が発生。輪島市から珠洲市まで約100 kmの区間では、各地で土砂災害により道路が埋没したほか隆起や亀裂が発生。全線を通した通行が不能となった[10][11]。
- 1月5日 - 石川県は輪島市門前町道下地先から珠洲市上戸町北方地先までの区間110.6 kmを道路開啓区間(救援ルートを確保するために最低限の瓦礫処理、段差修正を行う区間)とすることを発表[12]。
- 5月2日 - 輪島市野田町の山腹崩壊による通行止区間で迂回路が応急復旧。地震で隆起した海岸に設置する異例の工事となった[13]。
- 9月25日-中屋トンネルが、片側交互通行で工事関係や物資輸送の緊急用車両、並びに地元住民向けに限定した仮復旧を実施。工事を並行して通行できるようにするため、防護壁「プロテクター」を囲むような形での仮復旧を行う[14][15]。しかし仮復旧4日前の9月21日に能登半島豪雨による土砂崩落が再度発生し仮復旧が困難な状況となり、工事関係車両以外の通行止めが延長される(仮復旧開通時期延期。新たな仮復旧日未定)[16][17]。
路線状況
編集羽咋市を境に交通量は大きく変わり、羽咋 - 金沢間と比べ、七尾 - 輪島 - 羽咋間の能登半島の海岸線を周回するルートの交通量はかなり少ない[18]。
通称
編集バイパス
編集重複区間
編集- 国道159号(七尾市・川原町交差点(起点) - 七尾市・藤野町北交差点)
- 国道159号(宝達志水町免田 - 金沢市・武蔵交差点(終点))
- 国道471号(石川県羽咋市中央町・中央町南交差点 - 羽咋郡宝達志水町宿)
道路施設
編集トンネル
編集- 新宇出津トンネル(鳳珠郡能登町藤波 - 能登町宇出津)
- 鵜島トンネル(珠洲市宝立町宗玄)
- 大谷トンネル(大谷峠、珠洲市若山町宇都山 - 大谷町)
- 逢坂トンネル(珠洲市真浦町)
- 八世乃洞門新トンネル(輪島市町野町曽々木)
- 中屋トンネル(輪島市門前町西円山 - 門前町浦上)
- 荒木トンネル(羽咋郡志賀町富来地頭町)
道の駅
編集地理
編集通過する自治体
編集交差する道路
編集- 国道159号(七尾市川原町交差点 - 同市藤野町北交差点、宝達志水町免田交差点 - 金沢市武蔵交差点)
- 国道160号(七尾市川原町交差点)
- 能越自動車道(七尾市田鶴浜IC)
- のと里山海道(羽咋市柳田IC)
- 国道8号(河北郡津幡町舟橋舟橋JCT、金沢市今町今町JCT)
- 国道157号(金沢市むさし交差点)
- 国道304号(金沢市森本IC口交差点)
- 国道359号(金沢市橋場交差点、森本IC口交差点)
- 国道415号(羽咋市兵庫町交差点)
- 国道471号(羽咋郡宝達志水町宿)
沿線
編集ギャラリー
編集-
国道470号との分岐
石川県七尾市垣吉町 -
石川県七尾市田鶴浜町
-
石川県鳳珠郡穴水町
曽福 -
石川県鳳珠郡能登町
波並 -
奥能登揚げ浜塩田付近
石川県輪島市渋田町 -
石川県輪島市名舟町
-
石川県輪島市河井町
-
石川県羽咋郡志賀町
大福寺
脚注
編集注釈
編集出典
編集- ^ a b c d e f g h “表26 一般国道の路線別、都道府県別道路現況” (XLS). 道路統計年報2023. 国土交通省道路局. 2024年4月14日閲覧。
- ^ a b “一般国道の路線を指定する政令(昭和40年3月29日政令第58号)”. e-Gov法令検索. 総務省行政管理局. 2015年10月17日閲覧。
- ^ “一般国道の指定区間を指定する政令(昭和33年6月2日政令第164号)”. e-Gov法令検索. 総務省行政管理局. 2015年10月17日閲覧。
- ^ ウィキソースには、二級国道の路線を指定する政令(昭和31年7月10日政令第231号)の原文があります。
- ^ 「平成26年石川県告示第548号「一般国道の区域の変更」」(PDF)『石川県公報』平成26年12月12日第12757号、石川県、2014年12月12日、2頁、2015年10月17日閲覧。
- ^ “一般国道249号藤橋バイパス(七尾市国分町 - 小島町間)開通式” (PDF). 石川県土木部道路建設課 (2014年12月12日). 2014年12月14日閲覧。
- ^ 「平成27年石川県告示第147号「一般国道の区域の変更」」(PDF)『石川県公報』平成27年3月31日第12786号、石川県、2015年3月31日、4頁、2015年10月17日閲覧。
- ^ 「平成30年石川県告示第88号「一般国道の区域の変更」」(PDF)『石川県公報』平成30年3月13日第13087号、石川県、2018年3月13日、2頁、2018年4月19日閲覧。
- ^ 「平成30年石川県告示第151号「一般国道の区域の変更」」(PDF)『石川県公報』平成30年4月3日第13093号、石川県、2018年4月3日、10頁、2018年4月19日閲覧。
- ^ “能登半島沿岸通る国道249号 地震後乗り捨て車両を県や国撤去へ”. NHK (2024年1月6日). 2024年1月12日閲覧。
- ^ “珠洲市0280”. 朝日航洋ホームページ (2024年). 2024年1月12日閲覧。
- ^ “道路啓開区間図面(R6.1.5(国)249号)”. 石川県. 2024年1月12日閲覧。
- ^ “隆起した海岸に迂回路開通 異例の工法用い 復興への足掛かりに”. 日テレニュース (2024年5月2日). 2024年5月2日閲覧。
- ^ 9月25日(水)12時 緊急車両等の通行を確保
- ^ 輪島ー門前「まるでワープ」 中屋トンネル、本社記者ルポ 〈1.1大震災〉北國新聞
- ^ 「中屋トンネル」周辺の土砂崩れで2人死亡の経緯など調べる
- ^ 国道249号中屋トンネル緊急車両等の通行開始時期の延期について
- ^ a b 佐々木・石野・伊藤 2015, p. 85.
参考文献
編集- 佐々木節、石野哲也、伊藤もずく 著、松井謙介編 編『絶景ドライブ100選[新装版]』学研パブリッシング〈GAKKEN MOOK〉、2015年9月30日。ISBN 978-4-05-610907-8。
関連項目
編集外部リンク
編集- 国土交通省北陸地方整備局
- 金沢河川国道事務所:七尾市(国道159号重用区間)、羽咋郡宝達志水町 - 金沢市(国道8号・国道159号重用区間)の各指定区間を管理
- 石川県
- 中能登土木総合事務所:七尾市、羽咋郡志賀町 - 羽咋郡宝達志水町の各指定区間外を管理
- 奥能登土木総合事務所:鳳珠郡穴水町 - 輪島市の区間を管理