国道245号
国道245号(こくどう245ごう)は、茨城県水戸市から日立市に至る一般国道である。
一般国道 | |
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国道245号 | |
地図 | |
総延長 | 42.3 km |
実延長 | 33.2 km |
現道 | 33.2 km |
制定年 | 1956年(昭和31年) |
起点 | 茨城県水戸市 水戸駅前交差点(北緯36度22分19.48秒 東経140度28分32.29秒 / 北緯36.3720778度 東経140.4756361度) |
主な 経由都市 |
茨城県ひたちなか市 |
終点 | 茨城県日立市 国道245号入口交差点(北緯36度35分36.58秒 東経140度38分57.42秒 / 北緯36.5934944度 東経140.6492833度) |
接続する 主な道路 (記法) |
国道50号 国道6号 E50 東水戸道路 国道51号 国道293号 |
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概要
編集水戸市を起点に太平洋岸沿いに北上してひたちなか市、那珂郡東海村を経て日立市に至る茨城県県北地域臨海部の幹線道路で、比較的距離が短い一般国道の路線のひとつ。JR東日本水戸駅北口から国道51号と重複するため、同市の塩崎(しおがさき)交差点で国道51号から分岐して実延長区間(見かけ上の区間)となる。水戸市とひたちなか市の間を流れる那珂川を湊大橋で渡河する。
周辺には、中核国際港湾・重要港湾である茨城港や日立製作所をはじめとする工場が集中している。
路線データ
編集歴史
編集- 1956年(昭和31年)7月10日 - 二級国道245号水戸日立線(水戸市 - 日立市)として指定施行[4]。
- 1964年(昭和39年)3月18日 - 那珂郡東海村大字村松 - 日立市久慈町の道路改良および、久慈大橋を架橋・供用開始[5]。
- 1965年(昭和40年)4月1日 - 道路法改正により一級・二級区分が廃止されて一般国道245号として指定施行[1]。
- 1966年(昭和41年)10月13日 - 日立市水木町 - 同市大沼町の狭隘路(最小幅員3.0 m、延長1.08 km)を拡幅改良、新道に付け替え供用開始[6]。
- 1967年(昭和42年)7月26日 - 那珂郡東海村大字村松字七里松原 - 同字白根の狭隘路(最小幅員3.0 m、延長1.1 km)を線形拡幅改良[7]。
- 1972年(昭和47年)12月28日 - 現在のルートとなる、那珂湊市大字関戸 - 那珂郡東海村大字照沼の新道(10.351 km)の道路区域を指定[8]。
- 1973年(昭和48年)11月8日 - 那珂郡東海村大字照沼(茨城東病院前) - 勝田市長砂字横道東の新道(約2.3 km)を供用開始[9]。
- 1974年(昭和49年)
- 1977年(昭和52年)
- 1978年(昭和53年)4月27日 - 那珂湊市関戸(湊大橋北詰) - 湊本町 - 勝田市大字馬渡(馬渡下宿交差点)の旧道(7.376 km)が指定解除され、県道那珂湊大洗線などへ降格[14]
- 1983年(昭和58年)3月31日 - 日立市久慈町1丁目 - 同町1丁目の旧道区間(1.506 km)が指定解除され、日立市道へ降格[15]。
- 1988年(昭和63年)8月22日 - 東茨城郡常澄村大字小泉地内を線形改良したバイパス道路(約1.0 km)が開通[16]。
- 1989年(平成元年)8月17日 - 常澄村大字小泉地内の旧道区間(1.509 km)が指定解除され常澄村道、県道[注釈 4]に降格[17]。
- 2000年(平成12年)4月1日 - ひたちなか市部田野 - 日立市鹿島町2丁目の区間を、通行する車両の最大重量限度25トンの道路に指定[18]。
- 2001年(平成13年)3月1日 - ひたちなか市田中後 - 同市部田野の区間を、通行する車両の最大重量限度25トンの道路に指定[19]。
- 2003年(平成15年)6月30日 - 水戸市塩崎町 - 同市小泉町(湊大橋)まで拡幅4車線化する区間(1.59 km)が決定する[20]。
- 2004年(平成16年)
- 2007年(平成19年)
- 2008年(平成20年)2月14日 - ひたちなか市大字長砂の一部区間(約0.4 km)を4車線化供用開始[29]。
- 2011年(平成23年)10月31日 - 日立市留町 - 同市みなと町の区間を4車線化供用開始[30]。
- 2012年(平成24年)
- 2013年(平成25年)12月10日 - ひたちなか市田中後 - 同市獅子前地内の湊陸橋を含む区間(約0.74 km)を4車線化拡幅供用開始[34][35]。
- 2014年(平成26年)
- 2016年(平成28年)3月22日 - ひたちなか市部田野地内の区間(約0.8 km)を4車線化拡幅供用開始[39]。
- 2019年(平成31年)2月25日 - 日立市久慈町一丁目 - 同市大みか町三丁目(1.88 km)を4車線化する道路区域指定[40]
- 2019年(令和元年)7月31日 - 水戸市塩崎町(塩崎交差点) - 水戸市小泉町(湊大橋)間および、ひたちなか市獅子前 - 日立市鹿島町二丁目(国道245号入口交差点)間を、国際コンテナ車[注釈 5]の重量・長さ上限を引き上げる道路に指定[41]。
- 2021年(令和3年)
- 2022年(令和4年)
- 2023年(令和5年)3月27日 - 那珂郡東海村村松地内における約0.8 km区間が4車線化[48][49]。
路線状況
編集東海村の原子力施設周辺や、開発が進む常陸那珂港や国営ひたち海浜公園が近接するひたちなか市で、たびたび交通渋滞が発生していることから、交通渋滞解消と災害関連の緊急避難道路確保を目的に、1992年(平成4年)度からひたちなか市・東海村区間で道路幅員13 mの4車線化工事が進められ[50]、2023年(令和5年)3月27日に那珂郡東海村村松地内における約0.8 km区間の4車線化により全線が4車線で供用された[48]。
国道245号那珂湊拡幅は、国道245号の安全で円滑な交通の確保を目的とした、水戸市小泉町地内からひたちなか市部田野地内までの延長4.8 km、道路幅25 m/車道部13 mの現道拡幅事業[35]。2022年(令和4年)3月24日、湊大橋の4車線化により全線が4車線で供用された。
その他にも、日立市・東海村においては、2015年(平成27年)度から、日立港区北拡幅(延長約1.9 km)、2019年(平成31年)度から、久慈大橋4車線化(延長1.0km)が進められている[51][52][53]。
重複区間
編集大型トレーラー通行のための通行止め
編集日立製作所より茨城港日立港区に送られる巨大物を、大型トレーラーにのせて夜間輸送が行われる際、245号の一部が通行止めとなる。沿道にある歩道橋(水木歩道橋・河原子歩道橋)は、トレーラーの高さまでけたを上げることができる。また、こうした巨大重量貨物の輸送に耐えるため、以前は当該区間はコンクリートの路面となっていたが、雨天時の安全確保等の目的から、現在では主にコンクリート路盤の上にアスファルト舗装を施した路面となっている。
道路施設
編集橋梁
編集- 湊大橋(那珂川、水戸市 - ひたちなか市、北緯36度20分40.0秒 東経140度34分37.1秒 / 北緯36.344444度 東経140.576972度)
- 那珂川に架かる水戸市小泉町とひたちなか市関戸を結ぶ、橋長401 mの4径間連続鋼床版箱桁構造の橋梁。現在供用中の橋は2代目で、平成14年度(2002年)より約100億円の予算で事業化され、2012年(平成24年)5月24日に暫定2車線にて開通した[32]。初代の湊大橋は1952年(昭和27年)8月2日に開通した4連ランガー橋で、遠くからでもよく目立つ赤いアーチ橋として長年親しまれてきたが、50年以上が経過し老朽化したために解体され、解体後は現橋を拡張して4車線化された。
- 初代
- 橋長 331 m
- 幅員 7.5 m (車道6.5 m(2車線)、歩道なし)
- 二代目
- 橋長 401 m
- 幅員 暫定:11 m (車道6.5 m(2車線)、片側歩道3.5 m) - 計画:25 m(車道13 m(4車線)、両側歩道3.5 m×2)
- 湊陸橋(ひたちなか海浜鉄道 湊線、ひたちなか市、北緯36度21分09.0秒 東経140度34分48.7秒)
- 橋長54 mの跨線橋で、橋のガード下に高田の鉄橋駅のホームがある。2013年12月10日に4車線化拡幅供用された。
- 久慈大橋(久慈川、東海村 - 日立市、北緯36度28分55.2秒 東経140度36分17.2秒)
- 新茂宮橋(茂宮川、日立市、北緯36度29分17.8秒 東経140度36分37.8秒)
道の駅
編集- 日立おさかなセンター(日立市) - 2014年9月21日供用開始
地理
編集通過する自治体
編集交差する道路
編集- 国道50号(水戸市・水戸駅前交差点)
- 国道6号(水戸市・渋井町交差点)
- E50 東水戸道路 - 水戸大洗IC(水戸市・水戸大洗インター交差点)
- E50 東水戸道路・常陸那珂有料道路 - ひたちなかIC
- 国道51号・国道124号(水戸市・水戸駅前交差点 - 同・塩崎交差点(重複))
- 国道293号(日立市・留町十字路)
- 国道6号 日立バイパス(日立市・旭町交差点)
- 国道6号(日立市・国道245号入口交差点)
沿線
編集- 国営ひたち海浜公園
- 茨城港常陸那珂港区
- 日本原子力研究開発機構東海研究所
- 茨城港日立港区
ギャラリー
編集-
茨城県ひたちなか市
田中後 -
茨城県那珂郡東海村
村松 -
国道293号との分岐
茨城県日立市留町
脚注
編集注釈
編集出典
編集- ^ a b “一般国道の路線を指定する政令(昭和40年3月29日政令第58号)”. e-Gov法令検索. 総務省行政管理局. 2013年9月17日閲覧。
- ^ a b c d e f g “表26 一般国道の路線別、都道府県別道路現況” (XLS). 道路統計年報2023. 国土交通省道路局. 2024年4月11日閲覧。
- ^ “一般国道の指定区間を指定する政令(昭和33年6月2日政令第164号)”. e-Gov法令検索. 総務省行政管理局. 2013年9月17日閲覧。
- ^ ウィキソースには、二級国道の路線を指定する政令(昭和31年7月10日政令第231号)の原文があります。
- ^ 「道路の区域変更・道路の供用開始(昭和39年3月18日 茨城県告示第399・400号) (PDF)」『茨城県報』第5124号、茨城県、3頁、1964年3月18日。
- ^ 「道路の区域変更・道路の供用開始(昭和41年10月13日 茨城県告示第1339・1342号) (PDF)」『茨城県報』第5434号、茨城県、5–6頁、1966年9月12日。
- ^ 「道路の区域変更・道路の供用開始(昭和42年7月26日 茨城県告示第840・844号) (PDF)」『茨城県報』第5517号、茨城県、7–8頁、1967年7月26日。
- ^ 「道路区域の変更(昭和47年12月28日 茨城県告示第1269号) (PDF)」『茨城県報』第6080号、茨城県、2頁、1972年12月28日。
- ^ 「道路の供用開始(昭和48年11月8日 茨城県告示第1082号) (PDF)」『茨城県報』第6169号、茨城県、5頁、1973年11月8日。
- ^ 「道路の供用廃止(昭和49年3月4日 茨城県告示第175号) (PDF)」『茨城県報』第6200号、茨城県、7頁、1974年3月4日。
- ^ 「道路の供用開始(昭和49年10月12日 茨城県告示第907号) (PDF)」『茨城県報』号外、茨城県、3頁、1974年10月12日。
- ^ 「道路の区域変更・供用廃止(昭和52年5月9日 茨城県告示第573・574号) (PDF)」『茨城県報』第6526号、茨城県、4–5頁、1977年5月9日。
- ^ 「道路の供用開始(昭和52年8月1日 茨城県告示第881号) (PDF)」『茨城県報』第6550号、茨城県、11頁、1977年8月1日。
- ^ 「道路の区域変更・道路の供用廃止(昭和53年4月27日 茨城県告示第555号・第558号) (PDF)」『茨城県報』第6625号、茨城県、7, 9頁、1978年4月27日。
- ^ 「道路の区域変更(昭和58年3月31日 茨城県告示第546号) (PDF)」『茨城県報』第7129号、茨城県、5頁、1983年3月31日。
- ^ 「道路の供用開始(昭和63年8月22日 茨城県告示第1180号) (PDF)」『茨城県報』第7683号、茨城県、12頁、1988年8月22日。
- ^ 「道路の区域変更(平成元年8月17日 茨城県告示第965号) (PDF)」『茨城県報』第64号、茨城県、6頁、1989年8月17日。
- ^ 「車両制限令の規定に基づく道路の指定(平成12年3月2日 茨城県告示第237号) (PDF)」『茨城県報』第1139号、茨城県、6頁、2000年3月2日。
- ^ 「車両制限令の規定に基づく道路の指定(平成13年3月1日 茨城県告示第198号) (PDF)」『茨城県報』第1241号、茨城県、10–14頁、2001年3月1日。
- ^ 「道路の区域の変更(平成15年6月30日 茨城県告示第1039号) (PDF)」『茨城県報』第1479号、茨城県、9頁、2003年6月30日。
- ^ 「車両制限令の規定の基づく道路の指定(平成16年3月15日 茨城県告示第371号) (PDF)」『茨城県報』第1551号、茨城県、9 - 14頁、2004年3月15日。
- ^ 「道路の区域の変更(平成16年4月5日 茨城県告示第542号) (PDF)」『茨城県報』第1557号、茨城県、15頁、2004年4月5日。
- ^ 「道路の供用の開始(平成16年4月5日 茨城県告示第547号) (PDF)」『茨城県報』第1557号、茨城県、17 - 18頁、2004年4月5日。
- ^ 「道路の区域の変更(平成16年9月16日 茨城県告示第1328号) (PDF)」『茨城県報』第1606号、茨城県、3頁、2004年9月27日。
- ^ 「道路の供用の開始(平成18年12月28日 茨城県告示第1462号) (PDF)」『茨城県報』第1837号、茨城県、22頁、2006年12月28日。
- ^ 「道路の供用の開始(平成19年3月22日 茨城県告示第361号) (PDF)」『茨城県報』第1860号、茨城県、34頁、2007年3月22日。
- ^ 「車両制限令に基づく道路の指定及び車両の通行方法の指定(平成19年3月29日 茨城県告示第416号) (PDF)」『茨城県報』第1862号、茨城県、22–23頁、2007年3月29日。
- ^ 「道路の供用の開始(平成19年4月5日 茨城県告示第468号) (PDF)」『茨城県報』第1864号、茨城県、16頁、2007年4月5日。
- ^ 「道路の供用の開始(平成20年2月14日 茨城県告示第189号) (PDF)」『茨城県報』第1951号、茨城県、23頁、2008年2月14日。
- ^ 「道路の供用開始(平成23年10月31日 茨城県告示第1152号) (PDF)」『茨城県報』第2331号、茨城県、17頁、2011年10月31日。
- ^ 「道路の供用の開始(平成24年5月21日 茨城県告示第611号) (PDF)」『茨城県報』第2386号、茨城県、6 - 7頁、2012年5月21日。
- ^ a b “那珂川に架かる湊大橋(国道245号)の新しい橋が5月24日に開通しました”. 土木部道路建設課橋梁. 茨城県 (2015年3月15日). 2015年4月5日閲覧。
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- ^ “国道245号ひたちなか市部田野地内の一部区間4車線化について” (PDF). 土木部常陸大宮土木事務所. 茨城県 (2014年5月23日). 2015年4月5日閲覧。
- ^ 「道路の供用の開始(平成28年3月17日 茨城県告示第311号) (PDF)」『茨城県報』第2776号、茨城県、13頁、2016年3月17日。
- ^ 「道路の区域の変更(平成31年2月25日 茨城県告示第176号) (PDF)」『茨城県報』第3074号、茨城県、7頁、2019年2月25日。
- ^ 「車両制限令の規定に基づく国際海上コンテナ車の重量及び長さの最高限度を引き上げる道路の指定(令和元年7月31日 茨城県告示第424号) (PDF)」『茨城県報』号外第16号、茨城県、3–8頁、2019年7月31日。
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- ^ 「車両制限令の規定に基づく道路の指定(令和3年3月11日 茨城県告示第239号) (PDF)」『茨城県報』第187号、茨城県、7頁、2021年3月11日。
- ^ 「道路の供用の開始・道路の占用を制限する区域の変更(令和3年12月23日 茨城県告示第1399・1402号) (PDF)」『茨城県報』第267号、茨城県、7–8頁、2021年12月23日。
- ^ “一般国道245号湊大橋の4車線供用開始について”. 茨城県 (2022年3月25日). 2022年3月27日閲覧。
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- ^ 「道路の供用の開始(令和4年4月25日 茨城県告示第492号)」『茨城県報』第300号、茨城県、6頁、2022年4月25日 。
- ^ a b “国道245号勝田拡幅の開通について” (PDF). 茨城県土木部道路建設課 (2023年3月14日). 2023年3月27日閲覧。
- ^ 「道路の供用の開始(令和5年3月23日 茨城県告示第378号)」『茨城県報』第394号、茨城県、4頁、2023年3月27日 。
- ^ 常陸大宮土木事務所 (2016年8月31日). “《道路改良事業》一般国道245号 ひたちなか市・東海村4車線拡幅”. 茨城県ホームページ. 茨城県. 2017年4月15日閲覧。
- ^ “日立市|一般国道245号久慈大橋の4車線化が新規事業化されました。”. 日立市. 2024年2月3日閲覧。
- ^ “再評価調書”. 茨城県土木部道路建設課. 2024年2月3日閲覧。
- ^ “再評価結果(令和4年度事業継続箇所)”. 国土交通省. 2024年2月3日閲覧。
関連項目
編集外部リンク
編集- 茨城県土木部 水戸土木事務所 : 水戸市管内を管理
- 茨城県土木部 常陸大宮土木事務所 : ひたちなか市、東海村管内を管理