今里駅 (近鉄)
今里駅(いまざとえき)は、大阪府大阪市生野区新今里四丁目にある、近畿日本鉄道(近鉄)大阪線の駅。
今里駅 | |
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駅舎 | |
いまざと Imazato | |
◄D04 / A04 鶴橋 (1.7 km) (1.3 km) 布施 D06 / A06► | |
所在地 | 大阪市生野区新今里四丁目1-17 |
駅番号 | D05 / A05 |
所属事業者 | 近畿日本鉄道(近鉄) |
所属路線 |
D 大阪線 (A 奈良線・難波線直通含む**) |
キロ程 |
2.8km(大阪上本町起点) 大阪難波から4.8 km |
電報略号 | イマサ |
駅構造 | 高架駅 |
ホーム | 3面4線 |
乗降人員 -統計年度- |
10,901人/日 -2018年- |
開業年月日 | 1914年(大正3年)4月30日 |
備考 | 奈良線の起点は布施 |
今里駅 配線図 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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利用可能な鉄道路線
編集Osaka Metro千日前線にも同名の今里駅があるが、約900m離れているため、乗り換えには適さない。同線に乗り換える場合は、鶴橋駅を利用することになる。
歴史
編集開業時は西ノ川橋梁付近から当駅東端まで併用軌道であった。当駅は併用軌道上にあり、市道生野区第1204号線をはさんで運転士が向い合う千鳥式配置であった。1922年9月末までに専用軌道(新設軌道)になり、併用軌道であった西ノ川橋梁を鉄道橋・道路橋に分離している[1]。
1924年10月31日の布施- 八尾間開業により大阪線列車が乗り入れるようになり、1937年3月15日に市道中道桑津線(上新庄生野線)東側から八尾街道架道橋東側までが複線高架になり、当駅も高架駅になった[2]。
当駅を含む上本町(現在の大阪上本町)-布施間は多くの列車が乗り入れる過密線区であり、高頻度の運行を維持するために戦時中から大阪線の全列車は当駅を通過する措置を採っていた[3]が、それでも同区間は架線電圧の異なる2路線が乗り入れていたことから[注 1]混雑はさほど解消されていなかった[4]。そこで戦後同区間では複々線化工事が行われ大阪線と奈良線の線路が完全に分離、当駅の南側には高架橋が造られ大阪線上りホームが設置された[4]。この両路線の分離により架線電圧の違いによる問題が解消され、列車の輻輳が抑えられた結果、大阪線の列車の当駅への停車が可能となっている[4]。
年表
編集- 1914年(大正3年)4月30日:大阪電気軌道開通時に片江駅として開業[5]。
- 1922年(大正11年):今里片江駅に改称[3][6]。
- 1929年(昭和4年):今里駅に改称[3]。
- 1937年(昭和12年)3月15日:複線で高架化される[7]。
- 1941年(昭和16年)3月15日:参宮急行電鉄との会社合併により、関西急行鉄道の駅となる[5]。
- 1944年(昭和19年)6月1日:会社合併により近畿日本鉄道の駅となる[5]。
- 1956年(昭和31年)12月8日:複々線化工事が完了し、大阪線上りホームが新設され[4]、21日のダイヤ変更から下り列車を含めて大阪線列車の停車が開始される[4]。
- 1971年(昭和46年)4月1日:定期券専用自動改札機を設置し、供用開始[8]。
- 2007年(平成19年)4月1日:PiTaPa使用開始[9]。
駅構造
編集相対式ホームの間に島式ホームが配置された3面4線の高架駅である。有効長は全面6両編成分。改札・コンコースは1階、ホームは2階にある。改札口は南側の1か所のみ。
1956年の複々線化までは2面の相対式ホームで、奈良線の普通列車のみが停車していた。複々線化後は、2番ホームが奈良線上り、3番線ホームが大阪線下りの扱いとなっていたが、1975年に現行のホームに変更された。
鶴橋駅管理の有人駅で、PiTaPa・ICOCA対応の自動改札機および自動精算機(回数券カードおよびICカードのチャージに対応)が設置されている。
のりば
編集のりば | 路線 | 方向 | 行先 |
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1 | A 奈良線 | 下り | 近鉄奈良方面[10] |
2 | D 大阪線 | 河内国分方面[10] | |
3 | A 奈良線 | 上り | 大阪難波・尼崎方面[10] |
4 | D 大阪線 | 大阪上本町方面[10] |
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プラットホーム
利用状況
編集2021年11月9日における1日乗降人員は9,844人である。
近年における1日乗降・乗車人員は以下の通り。
年度 | 特定日 | 1日平均 乗車人員[11] |
出典 | ||
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調査日 | 乗降人員 | 乗車人員 | |||
1990年(平成 | 2年)11月 | 6日19,740 | 9,902 | 9,668 | [12] |
1991年(平成 | 3年)- | 10,291 | |||
1992年(平成 | 4年)11月10日 | 18,183 | 9,063 | 9,437 | [13] |
1993年(平成 | 5年)- | 9,206 | |||
1994年(平成 | 6年)- | 9,004 | |||
1995年(平成 | 7年)12月 | 5日17,439 | 8,728 | 8,956 | [14] |
1996年(平成 | 8年)- | 8,605 | |||
1997年(平成 | 9年)- | 8,187 | |||
1998年(平成10年) | 11月10日 | 15,920 | 7,943 | 7,880 | [15] |
1999年(平成11年) | - | 7,507 | |||
2000年(平成12年) | 11月 | 7日15,391 | 7,581 | 7,333 | [16] |
2001年(平成13年) | - | 7,142 | |||
2002年(平成14年) | - | 6,765 | |||
2003年(平成15年) | 11月11日 | 13,726 | 6,650 | 6,407 | [17] |
2004年(平成16年) | - | 6,143 | |||
2005年(平成17年) | 11月 | 8日12,705 | 5,941 | 5,979 | [18] |
2006年(平成18年) | - | 5,874 | |||
2007年(平成19年) | - | 5,652 | |||
2008年(平成20年) | 11月18日 | 11,079 | 5,468 | 5,520 | [19] |
2009年(平成21年) | - | 5,385 | |||
2010年(平成22年) | 11月 | 9日10,405 | 5,100 | 5,200 | [20] |
2011年(平成23年) | - | 5,123 | |||
2012年(平成24年) | 11月13日 | 10,047 | 4,937 | 5,045 | [21] |
2013年(平成25年) | - | 5,111 | |||
2014年(平成26年) | - | 5,089 | |||
2015年(平成27年) | 11月10日 | 10,671 | 5,350 | 5,358 | [22] |
2016年(平成28年) | - | 5,414 | |||
2017年(平成29年) | - | 5,507 | |||
2018年(平成30年) | 11月13日 | 10,901 | 5,436 | 5,651 | [23] |
2019年(令和元年) | - | 5,805 | |||
2020年(令和2年) | - | 4,528 | |||
2021年(令和3年) | 11月 | 9日9,844 | - | - | [24] |
2022年(令和4年) | 11月 | 8日10,007 | - | - | [25] |
2023年(令和5年) | 11月 | 7日10,201 | - | - | [26] |
駅周辺
編集- 近鉄今里駅前通商店街
- いつみ商店街
- 今里新地
- 西敬(イカリボシ)本社
- ソニック 本社
- 大阪商工信用金庫 今里支店
- 生野新今里郵便局
- 今里診療所
- 生野中央病院
- 新今里公園
- 大阪市立片江小学校
- 大阪市立東生野中学校
- 北八尾街道
- 新深江駅 - Osaka Metro千日前線(徒歩約7分)
- 今里駅 - Osaka Metro千日前線・今里筋線(今里交差点地下、徒歩約10分)
バス路線
編集駅前にバスは乗り入れていない。駅から約400メートル南側の新今里停留所が最も近いバス停となる。
隣の駅
編集脚注
編集注釈
編集出典
編集- ^ 1921年2月5日付甲第203号申請・10月7日付監第1578号認可、中山嘉彦「近畿日本鉄道奈良線 -軌道位置・電車線路のあゆみ-」『近畿の産業遺産』16号、2022年9月、近畿産業考古学会、ISSN 1881-2481、5・6・14頁。
- ^ 1935年11月26日付大技甲第854号申請・1936年10月28日付監第3798号認可、中山嘉彦「近畿日本鉄道奈良線 -軌道位置・電車線路のあゆみ-」、6・15頁。
- ^ a b c 近畿日本鉄道株式会社『近畿日本鉄道 100年のあゆみ』近畿日本鉄道、2010年12月、678頁。全国書誌番号:21906373。
- ^ a b c d e 近畿日本鉄道株式会社『近畿日本鉄道 100年のあゆみ』近畿日本鉄道、2010年12月、239-241頁。全国書誌番号:21906373。
- ^ a b c 曽根悟(監修)『週刊 歴史でめぐる鉄道全路線 大手私鉄』 2号 近畿日本鉄道 1、朝日新聞出版〈週刊朝日百科〉、2010年8月22日、18-23頁。ISBN 978-4-02-340132-7。
- ^ 中山嘉彦「近畿日本鉄道奈良線 -軌道位置・電車線路のあゆみ-」は、1922年3月1日に今里駅に改称し、今里片江駅に改称していないことを大阪電気軌道届出資料にしたがって証明している。今里片江駅は社内資料に現れるため、通称であったのでないかと推測している(2月27日付運第254号、5・8・16頁)。
- ^ 近畿日本鉄道株式会社『近畿日本鉄道 100年のあゆみ』近畿日本鉄道、2010年12月、854頁。全国書誌番号:21906373。
- ^ 「きょう19駅で使用開始 近鉄定期券自動改札機」『交通新聞』交通協力会、1971年4月1日、2面。
- ^ 『平成19年4月1日から、近鉄主要路線でICカードの利用が可能になります』(pdf)(プレスリリース)近畿日本鉄道、2007年1月30日 。2016年2月29日閲覧。
- ^ a b c d “駅の情報|今里”. 近畿日本鉄道. 2021年4月16日閲覧。
- ^ 大阪市統計書
- ^ 大阪府統計年鑑(平成3年) (PDF)
- ^ 大阪府統計年鑑(平成5年) (PDF)
- ^ 大阪府統計年鑑(平成8年) (PDF)
- ^ 大阪府統計年鑑(平成11年) (PDF)
- ^ 大阪府統計年鑑(平成13年) (PDF)
- ^ 大阪府統計年鑑(平成16年) (PDF)
- ^ 大阪府統計年鑑(平成18年) (PDF)
- ^ 大阪府統計年鑑(平成21年) (PDF)
- ^ 大阪府統計年鑑(平成23年) (PDF)
- ^ 大阪府統計年鑑(平成25年) (PDF)
- ^ 大阪府統計年鑑(平成28年) (PDF)
- ^ 大阪府統計年鑑(令和元年) (PDF)
- ^ 近鉄線駅別乗降人員データ【調査日:令和3年11月9日(火)】 (PDF)
- ^ 近畿日本鉄道 駅別一日乗降人員(調査日:令和4年11月8日(火))
- ^ 近畿日本鉄道 駅別一日乗降人員(調査日:令和5年11月7日(火))
関連項目
編集外部リンク
編集- 駅の情報|今里 - 近畿日本鉄道