今里駅 (近鉄)

大阪府大阪市生野区にある近畿日本鉄道の駅

今里駅(いまざとえき)は、大阪府大阪市生野区新今里四丁目にある、近畿日本鉄道(近鉄)大阪線

今里駅
駅舎
いまざと
Imazato
D04 / A04 鶴橋 (1.7 km)
(1.3 km) 布施 D06 / A06
地図
所在地 大阪市生野区新今里四丁目1-17
北緯34度39分53.09秒 東経135度32分59.72秒 / 北緯34.6647472度 東経135.5499222度 / 34.6647472; 135.5499222 (今里駅)座標: 北緯34度39分53.09秒 東経135度32分59.72秒 / 北緯34.6647472度 東経135.5499222度 / 34.6647472; 135.5499222 (今里駅)
駅番号  D05  /  A05 
所属事業者 近畿日本鉄道(近鉄)
所属路線 D 大阪線
A 奈良線難波線直通含む**)
キロ程 2.8km(大阪上本町起点)
大阪難波から4.8 km
電報略号 イマサ
駅構造 高架駅
ホーム 3面4線
乗降人員
-統計年度-
10,901人/日
-2018年-
開業年月日 1914年大正3年)4月30日
備考 奈良線の起点は布施
駅名改称経歴
- 1922年 片江駅→今里片江駅
- 1929年 今里片江駅→今里駅
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今里駅
配線図

鶴橋駅

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布施駅

利用可能な鉄道路線

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Osaka Metro千日前線にも同名の今里駅があるが、約900m離れているため、乗り換えには適さない。同線に乗り換える場合は、鶴橋駅を利用することになる。

歴史

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開業時は西ノ川橋梁付近から当駅東端まで併用軌道であった。当駅は併用軌道上にあり、市道生野区第1204号線をはさんで運転士が向い合う千鳥式配置であった。1922年9月末までに専用軌道(新設軌道)になり、併用軌道であった西ノ川橋梁を鉄道橋・道路橋に分離している[1]

1924年10月31日の布施八尾間開業により大阪線列車が乗り入れるようになり、1937年3月15日に市道中道桑津線(上新庄生野線)東側から八尾街道架道橋東側までが複線高架になり、当駅も高架駅になった[2]

当駅を含む上本町(現在の大阪上本町)-布施間は多くの列車が乗り入れる過密線区であり、高頻度の運行を維持するために戦時中から大阪線の全列車は当駅を通過する措置を採っていた[3]が、それでも同区間は架線電圧の異なる2路線が乗り入れていたことから[注 1]混雑はさほど解消されていなかった[4]。そこで戦後同区間では複々線化工事が行われ大阪線と奈良線の線路が完全に分離、当駅の南側には高架橋が造られ大阪線上りホームが設置された[4]。この両路線の分離により架線電圧の違いによる問題が解消され、列車の輻輳が抑えられた結果、大阪線の列車の当駅への停車が可能となっている[4]

年表

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駅構造

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相対式ホームの間に島式ホームが配置された3面4線の高架駅である。有効長は全面6両編成分。改札・コンコースは1階、ホームは2階にある。改札口は南側の1か所のみ。

1956年複々線化までは2面の相対式ホームで、奈良線の普通列車のみが停車していた。複々線化後は、2番ホームが奈良線上り、3番線ホームが大阪線下りの扱いとなっていたが、1975年に現行のホームに変更された。

鶴橋駅管理の有人駅で、PiTaPaICOCA対応の自動改札機および自動精算機回数券カードおよびICカードのチャージに対応)が設置されている。

のりば

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のりば 路線 方向 行先
1 A 奈良線 下り 近鉄奈良方面[10]
2 D 大阪線 河内国分方面[10]
3 A 奈良線 上り 大阪難波尼崎方面[10]
4 D 大阪線 大阪上本町方面[10]

利用状況

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2021年11月9日における1日乗降人員9,844人である。

近年における1日乗降・乗車人員は以下の通り。

年度別1日乗降・乗車人員
年度 特定日 1日平均
乗車人員[11]
出典
調査日 乗降人員 乗車人員
1990年(平成02年) 11月06日 19,740 9,902 9,668 [12]
1991年(平成03年) - 10,291
1992年(平成04年) 11月10日 18,183 9,063 9,437 [13]
1993年(平成05年) - 9,206
1994年(平成06年) - 9,004
1995年(平成07年) 12月05日 17,439 8,728 8,956 [14]
1996年(平成08年) - 8,605
1997年(平成09年) - 8,187
1998年(平成10年) 11月10日 15,920 7,943 7,880 [15]
1999年(平成11年) - 7,507
2000年(平成12年) 11月07日 15,391 7,581 7,333 [16]
2001年(平成13年) - 7,142
2002年(平成14年) - 6,765
2003年(平成15年) 11月11日 13,726 6,650 6,407 [17]
2004年(平成16年) - 6,143
2005年(平成17年) 11月08日 12,705 5,941 5,979 [18]
2006年(平成18年) - 5,874
2007年(平成19年) - 5,652
2008年(平成20年) 11月18日 11,079 5,468 5,520 [19]
2009年(平成21年) - 5,385
2010年(平成22年) 11月09日 10,405 5,100 5,200 [20]
2011年(平成23年) - 5,123
2012年(平成24年) 11月13日 10,047 4,937 5,045 [21]
2013年(平成25年) - 5,111
2014年(平成26年) - 5,089
2015年(平成27年) 11月10日 10,671 5,350 5,358 [22]
2016年(平成28年) - 5,414
2017年(平成29年) - 5,507
2018年(平成30年) 11月13日 10,901 5,436 5,651 [23]
2019年(令和元年) - 5,805
2020年(令和2年) - 4,528
2021年(令和3年) 11月09日 9,844 - - [24]
2022年(令和4年) 11月08日 10,007 - - [25]
2023年(令和5年) 11月07日 10,201 - - [26]

駅周辺

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バス路線

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駅前にバスは乗り入れていない。駅から約400メートル南側の新今里停留所が最も近いバス停となる。

新今里
大阪シティバス

隣の駅

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近畿日本鉄道
A 奈良線・D 大阪線
快速急行・急行・準急・区間準急
通過
普通
鶴橋駅 (A04/D04) - 今里駅 (A05/D05) - 布施駅 (A06/D06)
  • 括弧内は駅番号を示す。

脚注

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注釈

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  1. ^ 当時同区間の架線電圧は奈良線に合わせた600Vで、1930年に布施駅以東の架線電圧を1500Vに昇圧した大阪線の列車は複電圧対応でない車両で600Vの区間を走行させていたため、本来必要な電圧が不足し、走行の際に出力が不足したため減速運転せざるを得なかった。このため、減速分を相殺する目的で通過していた。かつての阪急電鉄中津駅も同じような扱いをしていた(架線電圧1500V仕様の京都線の列車を600Vの宝塚線区間で走らせていた)。なお奈良線の架線電圧は1969年に大阪線と同じ1500Vに昇圧している。

出典

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  1. ^ 1921年2月5日付甲第203号申請・10月7日付監第1578号認可、中山嘉彦「近畿日本鉄道奈良線 -軌道位置・電車線路のあゆみ-」『近畿の産業遺産』16号、2022年9月、近畿産業考古学会、ISSN 1881-2481、5・6・14頁。
  2. ^ 1935年11月26日付大技甲第854号申請・1936年10月28日付監第3798号認可、中山嘉彦「近畿日本鉄道奈良線 -軌道位置・電車線路のあゆみ-」、6・15頁。
  3. ^ a b c 近畿日本鉄道株式会社『近畿日本鉄道 100年のあゆみ』近畿日本鉄道、2010年12月、678頁。全国書誌番号:21906373 
  4. ^ a b c d e 近畿日本鉄道株式会社『近畿日本鉄道 100年のあゆみ』近畿日本鉄道、2010年12月、239-241頁。全国書誌番号:21906373 
  5. ^ a b c 曽根悟(監修)『週刊 歴史でめぐる鉄道全路線 大手私鉄』 2号 近畿日本鉄道 1、朝日新聞出版〈週刊朝日百科〉、2010年8月22日、18-23頁。ISBN 978-4-02-340132-7 
  6. ^ 中山嘉彦「近畿日本鉄道奈良線 -軌道位置・電車線路のあゆみ-」は、1922年3月1日に今里駅に改称し、今里片江駅に改称していないことを大阪電気軌道届出資料にしたがって証明している。今里片江駅は社内資料に現れるため、通称であったのでないかと推測している(2月27日付運第254号、5・8・16頁)。
  7. ^ 近畿日本鉄道株式会社『近畿日本鉄道 100年のあゆみ』近畿日本鉄道、2010年12月、854頁。全国書誌番号:21906373 
  8. ^ 「きょう19駅で使用開始 近鉄定期券自動改札機」『交通新聞』交通協力会、1971年4月1日、2面。
  9. ^ 平成19年4月1日から、近鉄主要路線でICカードの利用が可能になります』(pdf)(プレスリリース)近畿日本鉄道、2007年1月30日http://www.kintetsu.jp/news/files/iccard20070130.pdf2016年2月29日閲覧 
  10. ^ a b c d 駅の情報|今里”. 近畿日本鉄道. 2021年4月16日閲覧。
  11. ^ 大阪市統計書
  12. ^ 大阪府統計年鑑(平成3年) (PDF)
  13. ^ 大阪府統計年鑑(平成5年) (PDF)
  14. ^ 大阪府統計年鑑(平成8年) (PDF)
  15. ^ 大阪府統計年鑑(平成11年) (PDF)
  16. ^ 大阪府統計年鑑(平成13年) (PDF)
  17. ^ 大阪府統計年鑑(平成16年) (PDF)
  18. ^ 大阪府統計年鑑(平成18年) (PDF)
  19. ^ 大阪府統計年鑑(平成21年) (PDF)
  20. ^ 大阪府統計年鑑(平成23年) (PDF)
  21. ^ 大阪府統計年鑑(平成25年) (PDF)
  22. ^ 大阪府統計年鑑(平成28年) (PDF)
  23. ^ 大阪府統計年鑑(令和元年) (PDF)
  24. ^ 近鉄線駅別乗降人員データ【調査日:令和3年11月9日(火)】 (PDF)
  25. ^ 近畿日本鉄道 駅別一日乗降人員(調査日:令和4年11月8日(火))
  26. ^ 近畿日本鉄道 駅別一日乗降人員(調査日:令和5年11月7日(火))

関連項目

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外部リンク

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