シアターBRAVA!(シアターブラバ!)は、毎日放送(MBS)が大阪府大阪市中央区城見の大阪ビジネスパーク(OBP)内で所有・運営していた劇場。劇場名のBRAVA!は、「Bravo!」の女性形に当たる。

シアターBRAVA!
Theater BRAVA!
情報
正式名称 シアターBRAVA!
旧名称 大阪MBS劇場
開館 1999年4月18日
開館公演 劇団四季ライオンキング
閉館 2016年5月31日
最終公演 MBSアナウンサー室『ありがとうBRAVA!MBSアナウンサー大集合!』
客席数 1136席
用途 演劇ミュージカル
運営 株式会社毎日放送
所在地 540-0001
大阪府大阪市中央区城見1丁目3番2号
位置 北緯34度41分28.2秒 東経135度31分54.2秒 / 北緯34.691167度 東経135.531722度 / 34.691167; 135.531722 (シアターBRAVA!
Theater BRAVA!
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座標: 北緯34度41分28.2秒 東経135度31分54.2秒 / 北緯34.691167度 東経135.531722度 / 34.691167; 135.531722 (シアターBRAVA!
Theater BRAVA!
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アクセス 大阪メトロ長堀鶴見緑地線 大阪ビジネスパーク駅1番出口、徒歩ですぐ
JR大阪環状線 大阪城公園駅から徒歩で約5分
JR大阪環状線・東西線 京橋駅西口から大阪ビジネスパーク連絡通路で徒歩で約10分
京阪本線 京橋駅から徒歩で約10分。
外部リンク シアターBRAVA!
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当ページでは、MBSグループの運営による事実上の後継劇場として2024年3月27日から「JPタワー大阪」(大阪市北区梅田3丁目)内で営業しているSkyシアターMBS(スカイシアターエムビーエス)についても述べる[1]

「シアターBRAVA!」

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建設の背景

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毎日放送では、毎日大阪会館の南館(大阪市北区堂島)にあった毎日ホールを改装したうえで、1995年から1997年まで「堂島MBS劇場」を運営。毎日新聞大阪本社の社屋を西梅田(大阪市北区)へ移転することに伴う堂島地区の再開発によって、同会館の解体が決まったことから、竹中工務店が所有していた土地に「堂島MBS劇場」の代替施設として当劇場を建設した。建設に際しては、竹中工務店が設計から施工までを担当している。

竣工から閉館まで

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1999年4月18日に、「大阪MBS劇場」(おおさかエムビーエスげきじょう)として竣工。こけら落とし公演は劇団四季の『ライオンキング』で、同日から2001年1月14日まで上演された。同年秋にはグッドデザイン賞を受賞。

開館当初は、劇団四季が大阪で公演する際のメインシアターとして使用していた。大阪四季劇場の開館(2005年1月)を機に、劇団四季が「大阪MBS劇場」での公演をすべて大阪四季劇場へ移行したため、同年4月に「大阪MBS劇場」をシアターBRAVA!と改称。ミュージカルを中心に、幅広いジャンルの演劇公演に対応した劇場として再スタートを切った。2006年から2013年4月30日までは、イオン化粧品が毎日放送との契約で命名権を取得したため、劇場名をイオン化粧品シアターBRAVA!に変更している。

MBSテレビでは、シアターBRAVA!への改称を機に、毎週水曜日の深夜(木曜日の未明)に5分間のPR番組『BRAVA!』を編成。当番組で上演予定の作品を紹介したほか、放送中にチケットの先行予約を実施することもあった。しかし、毎日放送は2014年6月30日に、当劇場を2016年春で閉館すると発表。同年秋に満了する敷地の賃貸契約の延長をめぐって、土地所有者との合意に至らなかったことや、施設の老朽化が進んでいることなどを閉館の理由に挙げた。

正式には、2016年5月31日で閉館。毎日放送では、当劇場のファイナルイベントとして、同月29日(日曜日)に「ありがとうBRAVA! MBSアナウンサー大集合!」(かつてMBSテレビで放送されていた同局アナウンサー総出演の深夜番組『あどりぶランド』の復活イベント)を開催した[2]

シアターBRAVA!時代の総公演数は554公演で、延べ2263ステージを開催。改称からの11年1ヶ月間で、延べ200万人もの観客を動員した。

閉館後の主な動き

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「シアターBRAVA!」から北東約400メートルの場所に建つビル(第2代社屋)に本社と演奏所を置いていた讀賣テレビ放送(読売テレビ・ytv)が、およそ80メートルの高さを擁するビル(第3代社屋)を建設したうえで、第2代社屋にあった本社・演奏所の機能を移すべく敷地を取得。2016年10月から、第3代社屋の建設工事を進めた。当初は2019年の開局記念日(8月28日)に第3代社屋からの本放送を始めることを計画していた[3]が、実際には同年9月1日(日曜日)の5:59から本放送に使用している[4]

一方の毎日放送では、OBP内での「シアターBRAVA!」の営業を終了した後も、別の場所での劇場建設を検討。「シアターBRAVA!」で定期的に上演していた公演の一部は、既存・新設の他劇場を借りながら、当劇場の閉館後も継続している[5]。閉館の時点で代表取締役社長を務めていた河内一友は、2014年7月16日に臨んだ定例社長会見で、「(シアターBRAVA!は)一旦閉鎖するが、引き続き別の場所を探して劇場文化を支えていきたい」との意向を披露[6]。閉館時点での劇場公式サイトでは、「現在地でのシアターBRAVA!の営業を終了」「別場所での劇場再開への準備を進めている状況」「正式に再開が決まれば、改めて皆様に発表する」というメッセージを通じて、「シアターBRAVA!」を別の場所で再開する可能性に含みを残していた[7]

「SkyシアターMBS」

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2019年12月11日には、日本郵便西日本旅客鉄道大阪ターミナルビルJTBの4社が、大阪市北区の大阪駅西地区(かつて大阪中央郵便局などが建っていた地区)の再開発計画(仮称「梅田3丁目計画」)を発表。この計画に沿って新たに建設されるJPタワー大阪(地上39階・地下3階の高層ビル)のうち、5階から8階までのフロアに組み込まれる劇場(座席数約1,200席)の運営を、MBSメディアホールディングス(毎日放送グループの認定放送持株会社)に委託する予定も明らかにされた[8]

MBSメディアホールディングスでは、運営業務の正式な委託を受けて、2021年4月30日に「MBSライブエンターテインメント」という運営会社をグループ内に設立[9]。その一方で、「関西における舞台芸術活動を応援したい」というSky (ソフトウェア会社) が、MBSライブエンターテインメントとの契約によって劇場の命名権を取得した。Skyは大阪市内発祥の企業で、命名権を取得した時点でも本社機能の一部を市内(淀川区)に残している[1]ほか、2020年10月から2022年3月まで『情熱大陸』(毎日放送の東京支社がTBSテレビ系列向けに制作している全国ネット番組)のスポンサーに名を連ねていた。

2023年4月5日には、JPタワー大阪のグランドオープン(2024年7月)に先駆けて上記の劇場を「SkyシアターMBS」という名称で同年3月に開館することや、『舞台 中村仲蔵』(Skyのイメージキャラクターを務める藤原竜也の主演作品)を「こけら落とし公演」(「オープニングシリーズ」の第1弾)として3月の下旬に上演することが発表された[10]。正式な開館日は3月27日水曜日)、初代の支配人は村田元で、開館後は毎日放送主催のイベント(落語会など)でも随時使用している[11]

なお、MBSラジオでは2023年11月6日から、『空飛ぶ劇場ラヂオ』(そらとぶげきだんラヂオ)という事前収録番組を毎週月曜日の21:45 - 22:00に放送。毎日放送の現職アナウンサーから若干名(主に福島暢啓前田春香)と村田が、SkyシアターMBSのPRを兼ねながら、同局が関西地方で主催しているライブパフォーマンス作品(演劇など)にちなんだトークを展開している。その一方で、紹介する作品の関係者(SkyシアターMBSで上演中や上演予定の作品の出演者など)や、関西のライブパフォーマンスシーンに詳しい人物(小劇団に所属する俳優など)も収録に随時招いている。

ギャラリー

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脚注

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  1. ^ a b Sky株式会社が、MBS新劇場のネーミングライツ契約を締結しました(Sky株式会社2023年4月5日付プレスリリース)
  2. ^ 5月閉館のシアターBRAVA!でMBS 「あどりぶランド」復活(『THE PAGE』2016年3月1日付記事)
  3. ^ OBPで本社ビルを移転建て替え/16年秋に着工/読売テレビ(『建設ニュース』2014年8月28日付記事)
  4. ^ 読売テレビ新社屋 放送開始について』(プレスリリース)讀賣テレビ放送、2019年8月28日https://www.ytv.co.jp/fromytv/news/number/page_2002338.html2019年9月1日閲覧 
  5. ^ シアターBRAVA!、2016年春に閉館 大阪(『朝日新聞』2014年7月1日付記事)
  6. ^ シアターBRAVA!「いったん閉鎖」毎日放送社長定例会見(『スポーツニッポン』 2014年7月17日付記事)
  7. ^ 三村景一・毎日放送社長定例記者会見(毎日放送2017年8月30日付プレスリリース)
  8. ^ 大阪駅西地区の開発計画について~大阪駅直結の大型複合開発が始動します~(西日本旅客鉄道株式会社2019年12月11日付ニュースリリース)
  9. ^ 「MBSライブエンターテインメント」が30日に設立 梅田に誕生の新劇場運営業務を担う(『スポーツニッポン』2021年4月22日付記事)
  10. ^ JR大阪駅直結の新劇場は「SkyシアターMBS」 どの席からも見やすい(『Impress Watch』 2023年4月5日付記事)
  11. ^ SkyシアターMBS オープニングシリーズ 第1次ラインナップ発表(『SkyシアターMBS』公式サイト2023年4月5日付「お知らせ」)

関連項目

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  • TBS赤坂ACTシアター - TBSテレビ(毎日放送が1975年3月31日から加盟しているJNNの基幹局)が運営する劇場で、当劇場と同じく、劇団四季専用の「赤坂ミュージカル劇場」としてオープン。劇団四季との契約満了による改称、東京放送旧社屋などと合わせての解体などを経て、跡地の赤坂サカスで営業を再開している。
  • マイナビBLITZ赤坂 - TBSテレビが1996年から2020年9月22日まで運営していたライブハウスで、「赤坂ACTシアター」と同様の経緯をたどっていた。閉館後は、赤坂サカス全体の再開発計画に沿って、一般客の観覧に対応した番組の制作スタジオとして運用。

外部リンク

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