浅間大菩薩の御在所とされた人穴の上部にある石碑(人穴富士講遺跡) 富士信仰(ふじしんこう)は、富士山の神に対する神祇信仰。山岳信仰の1つ。 富士山本宮浅間大社 冨士山下宮小室浅間神社。富士山を拝する形態がみられる。 富士信仰は、富士山そのものを神と見立てるなど、何らかの形で富士山を信仰・崇拝の対象とすることであり、代表的なものとして、浅間信仰(せんげんしんこう。富士浅間信仰とも)がある。その他、著名なものに村山修験や富士講などがある。 富士信仰史の流れを大まかに分けると、富士の山神(『常陸国風土記』では「福慈神」、『万葉集』では「霊母屋神香聞」、都良香の『富士山記』では「浅間大神」)を祀り拝むための社殿が営まれ始めた原初的山岳信仰の時代、仏教が流入し従来の神祀思想と習合した山林仏教として発達し、富士山登拝を目的とした富士道者と言われる山岳修行者が現れる霊山信仰的性格の時代、平安末期から組織