東京電力福島第一原子力発電所の事故の影響で広がった放射性物質。 これを取り除くために、福島県内では除染が続けられています。 この除染に一体、いくらの費用がかかるのか、国は見通しを示していません。 除染の在り方を研究している専門家のグループが試算したところ、これまでに計上された予算の4倍を超える5兆円に上ることが分かりました。 なぜ、これほどの費用がかかるのか。 避難生活を続ける住民が除染をどのように考えているのか。 社会部の土井健太郎記者と福島局の大井俊宏記者が解説します。 除染とは 除染は、原発事故で広がった放射性物質を水で洗い流したり、土を剥ぎ取ったりして取り除く作業で、福島県など合わせて8つの県で行われています。 除染にかかる費用は、国が一時的に立て替えて、最終的には、事故を起こした東京電力が負担することになっています。 では、一体除染にどれくらいの費用がかかるのか。