子どもの知能や将来性、病気のリスクなどを調べる「遺伝子検査」が静かに広がっている。専門家は科学的根拠に疑義を示すが、検査を申し込む親たちの本音は? ブログに体験談をつづった母親2人が取材に応じた。 「遺伝子検査やってみませんか」 神奈川県に住む子育てブロガーの女性(34)に、国内の検査会社からメッセージが送られてきたのは2023年秋のことだ。 関連記事 東京の保育園、子どもの遺伝子検査を推奨・仲介 保護者3割が応じる 「子育ては情報戦」子どもの遺伝子検査を推奨、保育園側の見解は 遺伝子検査ビジネスに法規制論 「健康不安あおる」経産省は消極的 ブログで体験談を書けば、無料で子どもの遺伝子検査を受けられるという。女性は興味を引かれた。4歳の長女が最近、赤ちゃん返りをして怒りっぽくなり、育児に悩んでいたからだ。 赤ちゃん返りはなぜ? 遺伝子検査でヒントを得られるかもしれないと期待し、「怒りやすさ