頼朝も最初もぉ嫌がってたんや。今さらそんな兵挙げてね、攻めて勝てる や負けるや分らん、面倒くさい。ところが、文覚上人、切り札としてお父さ まの源義朝の頭蓋骨をそれへズボッと出して「さぞ、お父上は無念でござい ましたでしょ〜」 それ見るなり頼朝が「ん、骨のあるやつ」洒落ておりますな「髑髏(しゃ れこぉべ)」どこまでいくねん。でも、なんか見たらお父っつぁんのより小 (ち)っこかったらしぃ、疑問に思った頼朝「どぉも父上のにしたらちょっと 小っさいのんとちゃう?」すると文覚上人答えていわく「それはお父上さま の子どもの頃のもの」 ⇒【上方落語メモ第5集】その224 / 袈裟御前 元になった話は『平家物語』にある源義朝の髑髏。 『平家物語』巻5「福原院宣」 伊豆に流された文覚が、源頼朝に平家討伐の挙兵を勧め、懐から髑髏を取り出して見せる。文覚は「これこそ父君義朝公の頭。平治の乱の後、苔の下に埋もれ