2011年7月、私は、独裁者サダム・フセインが権力の座から引きずり下ろされて8年後のイラクを訪れ、復興の様子を目の当たりにしてきました。 その後、アラブではもう一人の独裁者が、長く居座ってきたその座を追われました。リビアのカダフィ大佐です。 2010年から2011年にかけて、チュニジア、エジプト、そしてリビアと、中東で革命が続いています。イエメン、シリアもこれに続くかも知れません。長期間にわたって思うがままに、権勢をふるってきた独裁者たちが次々と失脚しています。 なぜ今、中東圏で革命や政変が立て続けに起こっているのか?そして中東はどうなっていくのか?日本はそんな中東の発展に対してどう協力できるのか?一連の疑問をひもといていきましょう。 アラブで起きた一連の革命をおさらいしてみましょう。 発端はチュニジアです。2010年12月末、失業者の青年が市場で青果を売ろうとしたところ警官から暴行を受け