先日発表された3列シートミニバン『ホンダ・ジェイド』の試乗レポートがネットや雑誌で出回り始めた。読んでみたらウナるばかり。最近、新型車に甘い記事は増えている傾向ながら、ここまで私と異なる評価を見たのは初めてかもしれない。以下、極めて客観的なレポートをお届けしたいと思う。 まず3列目の居住性。3列目の乗員部分の屋根を凹ませた上、ガラスルーフにして狭さと暗さ対策している、という表記が多い。確かにハッチドアの天井部分に“えぐり”を入れているけれど、身長170cm以上の人なら「頭がハマる感じ」。しかも文字通り頭の部分しか”えぐれ”ていない。 もっと厳しいのは床が驚くほど高いこと。いわゆる体育館座りになってしまい、ヒザが2列目シートの背面に当たり、つま先の置き場所も穴のような形状。そもそも3列目シートの背面からボディ最後尾までの距離がほとんどないため、追突されたようなときに危険だと考える(日本の法規