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今週の本棚:星野智幸・評 『チェ・ゲバラ 革命の人生 上・下』=ジョン・リー・アンダーソン著、山形浩生、森本正史・訳 | 毎日新聞
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今週の本棚:星野智幸・評 『チェ・ゲバラ 革命の人生 上・下』=ジョン・リー・アンダーソン著、山形浩生、森本正史・訳 | 毎日新聞
(みすず書房・各6160円) 暴力的な強権あふれる今、道しるべは? かつて、ラテンアメリカ文学にのめり... (みすず書房・各6160円) 暴力的な強権あふれる今、道しるべは? かつて、ラテンアメリカ文学にのめり込むと必ず踏み絵のように現れる人物像の一つが、チェ・ゲバラだった。それが苦手で、私はゲバラにはあまり近寄らないようにしていた。正直なところ、私には受け止め方のわからない「英雄」だった。 そんな時代も遠くなった現在、圧倒的な調査量で書かれたこのゲバラ伝が翻訳された。評伝はどうしても書く人の見方から完全には自由になれないが、世界中で民主制が崩壊しつつある今だからこそ、本書を読んでよかったと思った。 肝は、ゲバラが共産主義に「転向」していく過程だ。ゲバラ青年は2度目のラテンアメリカ放浪で、グアテマラの左派政権がアメリカのCIAの工作した右派の蜂起によって崩壊するのを体験する。その後での母への手紙で、共産主義に目覚めたことを、次のように明かす。