ヨーロッパ中部のオーストリアで去年9月の議会選挙で第1党となった極右政党に対し、大統領が組閣を命じました。この政党を外して行われた連立交渉が決裂したことを受けたもので、極右政党が主導する政権が初めて発足するか、注目されています。 オーストリアでは、去年9月の議会下院の選挙で、1950年代にナチスの元党員によって設立され、移民や難民に排他的な主張を掲げロシア寄りの姿勢を示す極右政党の自由党が初めて第1党になりました。 これを受けてファンデアベレン大統領は、自由党の政権入りを防ぐため、第2党の中道右派の国民党に組閣を命じましたが、連立交渉が年明けに決裂し、国民党の党首も務めるネハンマー首相は首相を辞任すると発表しました。 そして大統領は、6日、自由党のキクル党首と会談したあとに会見し、組閣を命じたことを明らかにしました。 国民党は5日、辞意を示したネハンマー氏の後任となる暫定党首が、自由党との