もうこんな製品の売り方をしてはダメだろう | GoGo! Machead!

もうこんな製品の売り方をしてはダメだろう

Engadget Japaneseより
http://japanese.engadget.com/2012/06/19/nec-android-lifetouch-l-50/

何気なく読んだEngadget Japaneseの記事が最後にガッカリな気持ちになるとは予想外でした。

それはNECが発表したAndroid 4.0搭載タブレット「LifeTouch L」の記事で、
性能的には地デジ搭載の一般的スペックのAndroidタブレットだったのですが、
売り込み方があまりにも古くてガッカリしてしまいました・・・。

NECは「タブレットで何ができるかわからない」、「アプリをどう探したらよいかわからない」
といったユーザーの不安を解消するために最大で50本の標準アプリとユーザーがやりたい事
から目的にあったアプリを検索するメニューアプリを搭載したとアピールしています。

ただ、この方法ってWindwos 3.1のPCを売っていた時の方法と全く同じ事を思い出しました。

その当時、NECからマルチメディアパソコン(死語)として98MULTi CanBeシリーズが
発売されましたが、その売り文句が購入時から○○本のアプリケーションがプリインストールされ、
CanBe独自のメニューアプリで簡単に操作できるという内容でした。

正に今回のLifeTouch Lと一緒の販売方法です。

98MULTi CanBeシリーズが発売された当時は「これはお得だ」と感じたユーザーが多く、
沢山売れましたが、使い慣れてくると「こんなアプリいらない」、「変なメニューのせいで
使いづらい、メモリを消費しまくってシステムが不安定になる」といった不満が募ってしまい、
メニューアプリはPC起動時にオフに設定変更し、大量のプリインストールアプリを削除して
HDD容量を空けるオチになるのがほとんどでした。

プリインストールアプリ満載のPCはNECに限らず、国内メーカーのPCも同じ状況でしたが、
海外からDellやGatewayといったプリインストールアプリがなしでスペックも良く、価格も
安価なPCが販売されるとみんなそちらへ乗り換えてしまいました。

そんな経験を忘れてAndroidタブレットで同じ轍を踏むのかとガッカリしてしまいます。

米国ではAmazonのAndroidタブレットとなるKindle Fireがヒットしていますが、
ヒットしているのはAmazonが展開している電子書籍やクラウドサービスとの融和性を図り、
エコシステムに囲い込む事で価格を下げてユーザーが購入しやすいように呼び込んでいます。

タブレットの使い方がわからないユーザーに対してアプリだけで解決する方法ではなく、
他社のエンタテーメントサービスと絡めてユーザーを囲い込むようにしないと今の時代は
すぐに飽きられてしまいます。
ハードの売り切りだけでの視点では今後生き残りが難しいと感じてしまいますね。

私としては始めて手にしたPCがNECのPC-9801シリーズで思い出があるメーカーです。
NECは業績が思わしくないと聞いていますが、そんな時だからこそ誰もビックリするような
面白い製品を出して復活してくれる事を期待したいです。


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