メンドシーノ
Mendocino
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/11/11 03:46 UTC 版)
「Intel Celeron」の記事における「Mendocino」の解説
Mendocino(メンドシノ)は0.25μm版プロセスで製造された2次キャッシュメモリ統合型Celeronで、128KBの2次キャッシュメモリをコア内に内蔵する。性能そのものとしてはDixonと呼ばれるMobile Pentium IIである。2次キャッシュメモリはコアの1/2の速度で動作するPentium IIとは異なり、コアと等速で動作する。また、Pentium IIと異なりライトスルー動作となっている。Covingtonに比べ処理性能的に同程度の動作クロックのPentium IIにそれほど劣らない。 2次キャッシュメモリがCPUコアに内蔵された結果、マザーボードの製造原価を押し上げているSlot 1である必然性がなくなり、製造費用削減を重視したSocket 370版も登場した。やがてSocket 370対応マザーボードや、従来のSlot 1にSocket 370版Celeronを取り付ける変換アダプタの普及に伴ってSocket 370版が主流となり、466MHz以降ではSlot 1版がラインナップから消えた。Covingtonと同じく細工をすることでSMP機能を復活することが可能で、Socket 370版ではCPU本体に細工を加えずにSMP動作させることも可能となっていた。これを受けて、台湾の各マザーボードメーカーがSocket 370版のCeleronをSlot 1に装着する変換ボードには、軒並みSMP動作可能な設定を行うジャンパを追加して発売されるようになった。中でもAbit社からSocket 370版のMendocino以外では使用できないデュアルプロセッサのマザーボードBP6が発売されるなど、Dual Celeronブームが起こった。Covington同様、CPUを細工することで容易にオーバークロックが出来たため、引き続きオーバークロックに挑む人が増えた。 プロセスルール: 250 nm FSB: 66 MHz (MT/s) L2 cache memory: 128 KB MMX パッケージ: S.E.P.P. (300A MHz - 433 MHz), PPGA370 (300A MHz - 533 MHz) FSB&内部(MHz) 倍率動作周波数(MHz) TDP(W) 66 4.5 300A 19.05 5.0 333 20.94 5.5 366 21.70 6.0 400 23.7 6.5 433 24.1 7.0 466 25.7 7.5 500 27.2 8.0 533 28.3
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