MP/M-80
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/05/29 07:14 UTC 版)
MP/Mの8ビットシステムは、Intel 8080(またはZ80)CPUと最低32KBのRAMを必要としたが、これは最低動作条件であり、これではユーザアプリケーション用のメモリはほとんど残らなかった。合理的なセットアップをサポートするために、MP/Mでは、メモリを読み書きする際に、実際に読み書きするマシンの実メモリ領域を切り替えて使用できるようにしていた。例えば、CPUがあるプログラムを、アドレス指定できないRAMの「バンク」にロードし、プログラムを実行するときには、そのRAMのバンクを「切り替えて」、ローメモリ(通常は下位の32KBまたは48KB)としてOSから見えるようにしていた。バンク切り替えとして知られるこの技術は、その後、バージョン3.0でシングルユーザ版のCP/Mに追加された。 DRIは、MP/Mをマルチユーザ向けOSとして使用されることを想定していたが、実際には、シングルユーザ向けのCP/Mの「パワーユーザ」バージョンとして使用されることが多かった。複数のプログラムを同時に実行したり、大量のメモリをアドレス指定したりする機能は、パワーユーザにとってCP/Mからの追加価格に見合うだけの価値があるものだった。 1981年のMP/M II 2.0ではファイル共有機能が追加された。1982年1月のMP/M II 2.1ではファイルロック機能が拡張された。 バージョン: MP/M 1.0(1979年) MP/M 1.1(1980年1月) MP/M II 2.0(1981年7月、ファイル共有機能を追加) MP/M II 2.1(1982年1月、拡張ファイルロック機能を追加)
※この「MP/M-80」の解説は、「MP/M」の解説の一部です。
「MP/M-80」を含む「MP/M」の記事については、「MP/M」の概要を参照ください。
- MP/M-80のページへのリンク