パイオニア 6期連続赤字で「エネルギーのある人は、もういない」
Caa 不良企業 【リストラ疲弊型】 (仕事2.5、生活3.7、対価1.4) |
- Digest
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- サラリーより低いボーナス
- 課長で800万円
- エネルギーのある人はもう残っていない
- 後付車載がメイン
- 胸ぐらを捕まれるクレームも
- 技術者は川越事業所配属がメイン
- フレックスバケーション
- バンドマンやDJなどが目立つ
サラリーより低いボーナス
部品だけではない。「ソフトウェアの設計者に、中国人がけっこういるんです。今回の原発の事故で母国に帰っちゃって、製品開発にも支障が出はじめています」(同)。プラズマテレビ撤退などにともなう大規模な構造改革で、2010年3月期まで連結で6期連続の最終赤字を垂れ流し、やっと四半期で黒字化しはじめ、再建もひと段落したか、という矢先の大震災。工場への直撃などがなかったのは、不幸中の幸いだった。
構造改革は、かつてない規模で行われた。国内上場企業のうち、2009年の希望退職募集人数ランキングで、2009年9月末退職予定の1300人を募集したパイオニアは、アイフルと並んでトップに輝いている。しかも、この1回だけではない。
「正直、またやるのかよ、と思いました。入社5年目以上は全員が対象でした。30歳前後だと、応募して辞めても退職金が割増分含めても400万円とかそんなもんでしたから、これで辞める必要はないな、と。応募して辞めた同期は私が知る限り、1人だけでした」(元社員)
プラズマの不振→撤退にともなう構造改革にからんで同社が希望退職を募集したのは、ここ5年ほどで実に4回にものぼり、もはや年中行事となっていた。同社発表によると、時期と人数は以下のとおり。
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現役の中堅社員によると、リストラのセオリーどおり、早めに応募した人ほど条件は良かった。 1回目の退職金加算などの費用は「約百十億円」と発表されており、1人あたまで割ると約1400万円になる。
「工場の現地採用者は別とすると、総合職には、応募のチャンスが3回あったのですが、回を追うごとに条件は悪くなりました。年齢によって係数が決められ、もっとも係数が高い50代で1回目に応募した人は、会社都合退職金の2倍くらいだったそうです」(社員)。50歳前後で応募すれば、割増退職金を含め3~4千万円になったとみられる。
社員の人件費を削った成果もあり、2011年3月期はなんとか黒字復帰の見通しだ。「2010年度のボーナスは、年2.5ヶ月分くらいです。だから、夏冬の1回のボーナスよりも、むしろ残業が多い月の1ヶ月分のサラリーのほうが高いくらい」(社員)
会社は資金繰りに苦しみ、2010年7月、東京・目黒にあった旧本社の土地・建物も88億円で売却している。本社機能は2009年11月に新川崎に移転済みだ。
パイオニアのキャリアパスと報酬水準 |
課長で800万円
現在のボーナス水準だと、同社の報酬水準は以下のとおりだ
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パイオニアの現場組織(車載営業)
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“05/01 2011 ”
小学校の頃、欲しくてたまらなかったステレオコンポが、ポートピア博覧会から帰宅すると、私の部屋に鎮座していた事を懐かしく思い出す。勿論、パイオニア製だった。
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読者コメント
パイオニアは2013年6月28日、5月に募集した希望退職に正社員716人が応募した、と発表した。退職は6月30日付。カーナビやカーオーディオの不振で800人を削減する方針を打ち出していた。
カー製品だって、01/02モデルのコンピューターユニットの不具合によるHDDの故障とか、激弱タッチパネルがずっと続いたりとかあまり持ちの良い製品なかったな。
ユーザー対応は現場丸投げでそりゃ疲弊し続けるわ。
なんでリコール出さなかったんだろう。
AVIC-V07/77は出してたのに。
最後の大リストラで会社都合退職した者ですが、退職前の予想通りの、ジリ貧に陥っているようですね。昔、ホーム系の人は赤字でも偉そうなことを言っていたものですが、今では、社外からの取材では話題にもならないようですね。課長でも年収800万ですか。有給取得率はむしろ悪化しているのかも知れませんね。
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