みなさん、パソコンやスマートフォン、タブレットなどで写真や動画、その他データを転送する際、どんな方法を使っていますか?
USBメモリを使ったり、オンラインストレージやクラウドサーヴィスを使ったり、いろいろな選択肢がありますね。しかし、結構手間と時間がかかると思いませんか? 一旦PCに保存してそこからモバイル機器を接続して転送……わずらわしいですよね。
もっと手軽に、もっと高速に異なる機器同士でデータ転送をしたい。そんな望みを叶えてくれるのが「TransferJet™」です。
「TransferJet™」は、USB端子やmicroUSB端子に専用アダプタを接続して、パソコンやスマホ、タブレット間で手軽かつ高速でデータ転送ができる規格で、転送速度は理論値で最大560Mbps。使用用途は異なりますが、同じ近接型無線通信のNFCより1000倍も速いんです。しかも面倒な設定は不要で、アダプタと専用アプリがあればいつでもどこでもデータ転送が一瞬でできます。
実は、「データ転送に時間がかかって困っちゃうね問題」は、ギズモード編集部でも深刻になっているんですよ。記事制作で扱う写真や動画ファイルは年々大容量化の傾向にあります。
その上、スマホで撮影した写真や動画を、その場でパソコンに転送して記事を編集しなければならないという、のっぴきならない状況になってしまうこともしばしば。
そんな「データ転送に時間がかかって困っちゃうね問題」を解決してくれるのが、「TransferJet™」なのです。
では、どういった点が、「データ転送に時間がかかって困っちゃうね問題」を解決してくれるのでしょうか。検証してみましょう。
データ転送速度が速い
上の動画は、Androidスマートフォン同士で約60MBの動画ファイルを転送した模様です。時間にして、およそ6〜7秒。ほんとにあっという間です。
「TransferJet™」の基本的な使い方は簡単。データ転送したいデヴァイスにそれぞれUSBアダプタを装着。そして各デヴァイス用の専用アプリを起動して、転送したいファイルを選択すれば、自動的に近くにあるUSBアダプタを検索し、ファイルを転送します。
アダプタ同士の距離は数cmに近づける必要がありますが、それが逆に「ファイルを相手に渡している」という感覚を呼び起こしてくれます。
手軽で高速。「TransferJet™」の最大の特長です。異なる種類のデヴァイスでのデータ転送ができる
「TransferJet™」のアダプタは、USB端子用とmicroUSB端子用があり、専用アプリは、Windows用とAndroid用が用意されています。
ということは、
パソコンースマホパソコンータブレットといった、異なるデヴァイス間でのデータ転送が手軽に行えます。
たとえば、スマホで撮影した動画をパソコンに転送したり、パソコン内のデータをタブレットで持ち歩きたいというときに、ファイル転送が簡単にできるのです。
もちろん、スマホースマホ、パソコンーパソコン、タブレットータブレットといった同じデヴァイス同士でもOK。多彩なデヴァイスに対応できるのが「TransferJet™」の特長といえます。
旅行のときにスマホで撮影した写真や動画を友だちにあげたい。そんなときでも「TransferJet™」なら、「ちょっとファイル送るね」といって、その場で写真や動画を友だちのスマホにあげることができます。メールなんて使いません。直接送受信です。
また、パソコン内に保存してある動画を、タブレットに転送して寝るときにベッドで見たいというケース。こういう場合、寝る前にあれやこれやファイルの転送作業をしてたら、眠気も吹っ飛んでしまいます。そんなときも、「TransferJet™」で手軽にファイルをタブレットに送ればOK。お気に入りの動画を見ながら、深い眠りにつくことができます。
Wi-Fiなどのネットワークが不要
データをワイヤレスで転送するだけならば、オンラインストレージやクラウドサーヴィスなどでもできます。しかし、その場合ネットワークに接続している必要がありますよね。
最近は公衆無線LANの普及や、モバイルWi-Fiルーターを持ち歩く人が増えたことにより、ネットワークを外出先でも使えることが多くなりました。
しかし、公衆無線LANは速度がいまいち遅かったり、モバイルWi-Fiルーターの場合は3G/LTE回線に接続できない場所では使えなかったりします。
「TransferJet™」は、アダプタ同士で通信をするため、Wi-Fiなどのネットワークは不要。こちらのUSBアダプタが2つあれば、いつでもどこでも大容量のデータ転送も一瞬できるのです。これはなかなか重要なポイントです。
実は先日も、出先でデータを受け取り、すぐに自宅に帰って原稿を書かなければならないという場面がありました。そんな時、これが役に立つと思ってさっそく使ってみましたよ。
編集部「そういう中2っぽいのいらないですから。で、原稿の締め切りがですね……」
おっと、原稿の締め切りを聞く前にデータの受け渡しがあっというまに終わってしまいました。「TransferJet™」があれば原稿も早く書ける、かもしれないですね。
可能性は無限大に広がる
現時点では、Mac、iOS非対応で外付けUSBアダプタが必須ですが、今後の発展にも期待が持てます。
パソコンやスマホ、タブレット、デジカメ等に「TransferJet™」が内蔵されれば、データ転送のストレスはゼロになります。
また、書店や駅などに「TransferJet™」に対応したデジタルKIOSKのような無人販売所ができ、電子書籍やゲームアプリなどをその場でダウンロードして楽しめるような日が来るかもしれません。
自動販売機などにも搭載されれば、「TransferJet™」内蔵端末をかざすだけでポイント付き広告をダウンロードできたり、会員情報などを送信するといったことにも使えそうです。
つまり「TransferJet™」は、将来的にさまざまな用途が考えられる夢の規格なのです。スマホやデジカメなど、HDコンテンツが日常的に使用される今こそ、大容量のデータを一瞬で転送できる「TransferJet™」が必要とされるのではないでしょうか?
ビジネスの加速は「TransferJet」に任せろ!
今回、結構いろいろなパターンとシチュエーションで、「TransferJet™」によるデータ転送を試したのですが、かなり快適。USBアダプタ2つとアプリがあれば、いつでもどこでもデータ転送ができるというのは、かなり心強く感じました。だって、電波が届かない地下鉄内でもスマホ同士でファイルが転送できるんですよ。素晴らしい。
今までは「USBメモリある?」「カードリーダー誰か持ってない?」「うわ、ここ電波入らないじゃん!」などと、いろいろな制限があり、データ転送が思うようにいかないシーンも多かったのですが、「TransferJet™」ならすべて解決します。
パッケージは、USBタイプ、microUSBタイプ、USB/microUSBセットパックの3種類用意されているので、お使いの機器に合わせて購入するといいでしょう。専用アプリはもちろん無料です。詳しい内容は動画コンテンツが満載のスペシャルサイトでご確認下さい。
設定不要、ネットワーク不要で高速データ転送ができる「TransferJet™」は、データ容量が肥大化する現代における救世主。ビジネスをもっと加速したいと思っている人はもちろん、普段の生活でファイル転送にイライラしている人にも、「TransferJet™」は快適さをもたらしてくれるはずです。
source: 東芝
(三浦一紀)