展覧会「藤田嗣治 猫のいる風景」が、2024年3月6日(木)から9月28日(日)まで、長野の軽井沢安東美術館にて開催される。
画家・藤田嗣治は、明治時代、26歳のときに単身でフランスに渡り、日本画の技法を油彩画に取り入れる独自の画風を確立。その画風を活かした「乳白色の下地」の裸婦作品は、藤田の代名詞とも言える作品で、1920年代のヨーロッパ画壇を席巻した。
また、渡仏してすぐにパリで出逢った猫を自宅に連れ帰ったのがきっかけとなり、猫を画題とした絵を多く残したのも特徴。藤田は裸婦像に度々猫を登場させたほか、繰り返し制作した自画像にも猫を描き込んでいる。
「藤田嗣治 猫のいる風景」は、藤田嗣治の作品に多く登場する“猫”にフォーカスした展覧会だ。猫を擬人化した人気作品《猫の教室》をはじめ、愛らしい仕草をする猫を捉えた版画集『猫十態』シリーズで描かれた全作品10点など、猫をモデルにした作品を一挙に公開する。
なかでも注目は、軽井沢安東美術館初公開となる《天蓋の裸婦》。ベッドの前に腰を下ろす裸婦が画題となった作品だが、じっくり目を凝らして見ると裸婦の後ろですやすやと眠る猫の姿を発見できるだろう。
会場では、藤田が「友」と呼ぶほど愛情を注いだ猫だけなく、初公開作品《ペキニーズ》や《群犬》といった犬を描いた作品群も公開。さらに藤田は、小鳥やハト、馬、牛といった様々な動物を画中に描いており、裸婦とともにタヌキやキツネ、ハトを描いた《夢》など、藤田が関心を寄せたあらゆる動物たちを目にすることもできる。
展覧会オリジナルグッズも要チェック。藤田作品に登場する猫の姿を描いたTシャツやトートバッグ、絵画のポストカードやステーショナリーグッズなど多彩なアイテムを取り揃える。
展覧会「藤田嗣治 猫のいる風景」
会期:2024年3月6日(木)~9月28日(日)
会場:軽井沢安東美術館
住所:長野県北佐久郡軽井沢町軽井沢東43-10
時間:10:00〜17:00(入館は16:30まで)
休館日:水曜日(祝日の場合は翌平日)
観覧料:一般 2,300円、高校生以下 1,100円、未就学児無料
※オンラインチケット購入の場合100円引き。
※その他、各種割引あり。
【問い合わせ先】
軽井沢安東美術館
TEL:0267-42-1230