ラベル 神奈川 の投稿を表示しています。 すべての投稿を表示
ラベル 神奈川 の投稿を表示しています。 すべての投稿を表示

2024年1月9日火曜日

霞居る 富士の山びに我が来なば いづち向きてか 妹が嘆かむ

 


 富士の嶺を 高み畏み天雲も い行きはばかり たなびくものを

万葉集 ( 600 ? - 759 )


風になびく 富士の煙の 空に消えて ゆくへも知らぬ 我が思ひかな

 西行 ( 1118 - 1190 ) 新古今和歌集 ( 1210 - 1216 )






2021年11月25日木曜日

秋の夜の 露をば露と




秋風の 吹きにし日より 音羽山 みねの鞘も 色づきにけり
 紀 貫之 ( 866 - 945 )   古今和歌集
 

ひと昔のような、目を見張る紅葉が少なくなってきました。
丹沢山系を望むこの辺りでは、まだ懐かしい稲乾しの習わしが残っています。


2020年5月24日日曜日

見し夢の 思ひ出でらるる





程もなく 誰も遅れぬ 世なれども とまるは行くを 悲しとぞ見る

    伊勢 (872 - 938)        後撰和歌集


万世の はじめと今日を 祈りおきて いさ行末は 神ぞ知るらん

    中納言 朝忠 (910 - 967)    拾遺和歌集



2020年4月12日日曜日

散る桜 残る桜も 散る桜







桜花 夢かうつつか しら雲の  絶えて常なき 嶺の春風
      藤原 家隆 (1158 - 1237)  新古今和歌集



2019年11月12日火曜日

君が代は 千世ともささじ




  乙女子が 雲のかよひぢ 空はれて  豊のあかりも 光そへけり

   君が代は 千世ともささじ 天の戸や  出づる月日の かぎりなければ      

   藤原俊成 (1114-1204)  新古今和歌集   



2018年12月2日日曜日

秋は来ぬ 紅葉は宿に降りしきぬ






 散らねども かねてぞ惜しき 紅葉葉は  今は限りの 色と見つれば

 寛平御時后宮の歌合の歌   読人しらず   古今和歌集    

 

今年の色づきはすっかり遅くなってしまいました。
気のせいか、その色の濃さが年々物足りなく感じてきています。


2018年4月18日水曜日

紅の 色にはいでじ 隠れ沼の




春風の 花を散らすと見る夢は 覚めても胸の さわぐなりけり
      
 西行  (1118 - 1190)



かながわの花の名所100選



 

2018年4月1日日曜日

散りぬる風の なごりには







此処は太田道灌の胴塚、洞昌院です。




かかる時 さこそ命の 惜しからめ かねて亡き身と 思い知らずば
太田道灌 辞世



七重八重 花は咲けども 山吹の 実のひとつだに なきぞ悲しき
         太田 道灌 (1432 – 1486)




私が最も崇敬する武士であり、辞世の句です。 
「親と上司は選べない」という言葉の最も典型的な人でもあります。

この時期になると毎年、お参りと共に静かな境内の見事な桜を鑑賞しております。




2017年4月16日日曜日

此心 天つ虚にも 花そなほ






今年より 春知りそむる 桜花    散ると言ふことは ならはざらなむ
       紀貫之 (872 – 945)   古今和歌集 (醍醐天皇 編) 

此心 天つ虚にも 花そなほ  三世の仏に たてまつらなん
        道元 (1200 – 1253)



2015年12月6日日曜日

何かその 名の立つことの 惜しからむ





大川周明先生が晩年をお過ごしになられた、豪農の大邸宅です。

100年を超えても立派に整えられています。これからの100年も大切に継承していきたいものです。


身は捨てつ 心をだにも はふらさじ  つひにはいかが なると知るべく
藤原 興風    古今和歌集







2015年11月10日火曜日

君が千歳の かざしとぞ見る





我が君は  千代に八千代に  さざれ石の   巌となりて  苔のむすまで
よみびとしらず  古今和歌集


いにしへに  ありきあらずは  知らねども   千歳のためし  君にはじめむ
素性 法師  古今和歌集  


日本の子供らに、幸多かれ。

2015年5月5日火曜日

甍の波と 雲の波




藤波の 花は盛りに 成りにけり  平城(なら)の都を 思ほすや君
 大伴 四綱  万葉集 

国の礎は、子供あってのもの。

島廻(み)すと 磯に見し花 風吹きて  波は寄すとも 採らずばやまじ 
よみびとしらず 万葉集 


なによりもまず第一に、日本の子供達の健やかで、幾久しい育成を祈念致します。


2015年4月1日水曜日

いく世の春を こひむとすらん




あさちはら ぬしなきやとの 桜花   心やすくや 風にちるらん 
恵慶 法師  拾遺和歌集


古い農家の庭に、本格的な春の到来を告げる桜花が咲き誇っていました。


2013年2月2日土曜日

ヨコハマ、たそがれ






いつ来ても、ここで何かを見つける・・・横浜。


2011年11月8日火曜日

ふと誘われて、ここへ来ました


   立冬を迎え、日本の彩りも深まります。 " 紅葉 " 季節感溢れる、言葉の響きです。

2010年3月8日月曜日

いつのまにか、少女は



" 撫子や 堤ともなく 草の原 "  高浜 虚子,    " いつのまにか少女は " 井上 陽水,  この親子の後ろ姿を見て、ふと想起しました。