皆さんアニメ見ますか。
主題歌、好きですか。
アニソンって結構頭に残るものなのではと個人的に思っています。
基本的に30分の中でOPEDが流れるので頭から最後まで見れちゃう人多いだろうし、作品のイメージとかけ離れたものも少ない気がするので。
アニソンと一括りにしても様々な形がありますよね。歌手にしても曲にしても。
幅広い。
そんなアニソンのね、タイアップ争奪戦が見られちゃう作品。
アツい。
関わる人たちも舞台裏もやっぱりアツい。
けどアツいのは設定だけじゃないです。
作者様の力がすごいんですよ。
熱量も葛藤も迷いも清々しさまでもがある。
大きな舞台で戦っちゃうよ!なだけじゃなくて、ドラマや成長の絡ませ方が本当に秀逸。
作者様の文章は巧みで、いろんなものの描写がすごいです。
すんなり入って来るのに不明な部分がない。
しかも一話の文字数が多いわけではないのにすべての話数に感情が動かされる場面がある。
読み手として彼女たちの思いや懸命さを応援する一方、何故かこちらが応援されているような気持になるのは、これはなんだろう。
爽やかな読後感にプラス「自分も頑張ろう」とエネルギーがね、湧いてくるんです。
図書館でワクワクしながら本を読んでいた頃みたい。没入感はんぱない。
本気でおススメします。
皆さんはアニソンがお好きですか?
わたしは好きです。
疾走するメロディ、高鳴る感情。
アニソンにはアニソンならではの躍動感というものが存在しますよね。
この物語は声優&アニソン歌手として駆け出す女子大生ユメちゃんとそのユニットパートナーキミちゃんが送る、アニソンタイアップ戦争の物語です。
作品を読んでやはり光るのは作者さまの上手さでしょうか。巧みな文章と丁寧な筆致、そして物語を追うごとに跳ね上がる興奮。読者の心情を煽り、盛り上がりを演出するのが非常に上手いです。
わたしも読みながら、ハラハラし、夢を追う彼女たちとともに歓喜しました。
また、とくに読みながら強く意識させられたのは夢へのスタンスです。同じだよね、うん、同じだもん。えっ違うの? ずっとユニットを一緒に組んでいても夢の形が同じとは限らないのかもしれません。この物語はそんなユメちゃんの苦悩から始まります。
すべては夢のため、アニソンのために迷いを超えて戦え!
夢へとチャレンジするアニソン歌手の戦いの物語をご覧ください。
タイプの異なる二人の女性声優がユニットを組み、アニソンのタイアップを駆けてライバルたちと熱戦を繰り広げていく、そんな爽やかな青春ストーリーです。
異なるタイプの二人がしだいに理解を深めていく様は、バディ物の王道とも言えるものですが、二人の距離感が絶妙なのと、心理描写が巧みなのとで、つい引きこまれてしまいます。
また、対戦相手も圧倒的な存在感を放ちながら、それでいて身近に感じられるようでもあり、主人公が対戦相手に抱く憧憬や畏敬の念もしっかり伝わって来て、好感が持てます。
文章は丁寧で読みやすく、なにより、作者様の『好き』な気持ちが一杯つまっているので、清々しい読後感が味わえます。
この物語がサクセスストーリーへと昇華していくかどうかは今後の展開次第ですが、二人の成長からは未来への明るい希望が感じられ、しぜんと夢が膨らんできます。
この夏、アニソンにかけた少女たちの青春物語を、一緒に見守ってみませんか?
お薦めです。