いや……これは、見事にしてやられました。かわいそうなこがねむしレッドにおはなをあげてくだい。 作者さん自ら触れられていますが、短編で多くの人格を操るのは至難の技です。人格だけでも厄介なのに虫格まで操られたら、もう何も言えません。ええ。
風が吹けば桶屋が儲かる並みにでたらめな展開ですね。そこが良いと思います。
えっ、消しゴム・・・・・・? 恋する少年の小さな思いつきから意外な展開に。そして鮮やかなラスト! 一気に読了しました。読みやすい文章と柔軟な発想力で楽しませてくれます。
一話一話が進むごとにまさかの展開の連続。飽きずに、なおかつ、はらはらし続けながら読み続けられました。ラストは、ため息が出るほどきれいな着地点でした。
キャラクターの書き分けとどんでん返しが鮮やか!
最大の特徴は、筆者の自由すぎる発想力です。その発想力が常識に縛られず、読者を楽しませてくれます。そしてそのアイデアたちを文章力が支えています。独特なアイデアに振り回されて物語が空中分解しないよう、文章がしっかり物語の流れを形作り、読者を導きます。これによって読者は安心して物語に身をゆだねることができるのです。魅力いっぱいの発想力も、それを支える文章力も、400字程度の短編を量産するなど、たくさん短編を書いてきた筆者ならではの力だと感じました。
よくこんなストーリーが考えられると、羨むばかりです。話はあらすじである通り、出来事は教室の中で起こる。一話を読むと、恋愛系だと思われるが読み進めていくと……。消しゴムからの爆弾、早口言葉、そしてまた爆弾!個性豊かなキャラクター達が描き出す物語をとくと、ご覧あれ!また、シルバー隊長にグリーンランタンの正体に驚くであろう。面白すぎます。読んでいて吹き出すばかりでした。続きを期待しています。
なんじゃこりゃ!凄いの一言!甘酸っぱい恋の話かと思いきや、爆弾!そしてシルバー隊長にグリーンランタン。この前代未聞のバタフライエフェクトの行く先が気になって眠れないので早く続きをお願いします…!