ロシア前大統領、領土問題巡り対日強硬姿勢 クリル諸島に新兵器
[モスクワ 30日 ロイター] - ロシア前大統領のメドベージェフ安全保障会議副議長は30日、クリル諸島(北方四島と千島列島)に新兵器を配備すると明らかにした。タス通信が伝えた。
ロシアは日本と平和条約を結ぶことを拒否していないが、日本が平和条約締結を希望するのであれば、北方領土に対する領有権の主張を取り下げることが条件になるとの認識を示した。
メドベージェフ氏は、岸田文雄首相が30日の施政方針演説で、領土問題を解決して日ロの平和条約締結の方針を堅持すると表明したことに対する返答だとした上で、短文投稿サイト「X」(旧ツイッター)に「ロシアの憲法に従って『領土問題』がきっぱりと解決されるという理解であれば、平和条約に反対する者はいない」と投稿した。
ロシアは2020年に憲法を改正し、領土を外国に渡すことを禁止している。
また、ロシアがクリル諸島を開発し、そこに新兵器を配備することを日本も受け入れなければならないと言明。「『北方領土』を巡る『日本人の感情』など知ったことではない。これらは係争中の領土ではなく、ロシアなのだ」とした。
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