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60歳のラブレター

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

60歳のラブレター』(ろくじゅっさいのラブレター)は、住友信託銀行(現・三井住友信託銀行)主催で2000年より毎年行われている、長年連れ添った夫婦が口に出しては言えない互いへの感謝の言葉を1枚のハガキにつづる応募企画。

2010年より、夫婦間に限定せず家族へ宛てた作品も可となった。

応募作品は書籍化され、映画・舞台での脚色作品も誕生した。

書籍

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住友信託銀行の応募企画に寄せられた書簡の秀作集を、NHK出版が2001年より毎年刊行。

映画

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60歳のラブレター
監督 深川栄洋
脚本 古沢良太
出演者 中村雅俊
原田美枝子
井上順
戸田恵子
イッセー尾形
綾戸智恵
音楽 平井真美子
主題歌 森山良子「candy」
撮影 芦澤明子
編集 坂東直哉
製作会社 『60歳のラブレター』フィルムパートナーズ
公開 日本の旗 2009年5月16日
上映時間 129分
製作国 日本の旗 日本
言語 日本語
興行収入 7.9億円[1]
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2009年公開の日本映画

キャッチコピーは「語り尽くせないほどの「ありがとう」」。

ストーリー

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根っからの企業人として、重役となるまでに会社に貢献し続けた橘孝平は、定年を迎えるとともにすっかり愛情のさめてしまった専業主婦のちひろと離婚し、新たに広告会社で腕を振るうことになった。仕事にも手を染めず世間知らずであったちひろが、友人のアドバイスで生き甲斐を見つけてゆくのとは裏腹に、頑固者の孝平は若い仲間達との仕事上のすれ違いに困惑していた。一方、ちひろと親しい魚屋の主人、正彦は主治医の佐伯に糖尿病気味だと言われ、妻の光江にウォーキングを強いられる。その姿に佐伯は今はない妻との生活を重ね合わせ、孤独を噛みしめる。そんな佐伯に小説の医学用語翻訳で世話になっている翻訳家の麗子は、長い独身貴族の暮らしが辛くなり、彼に心を寄せてゆく。三組の男女は、自分達を取り巻く状況の変化から、次第に相手に対する自分自身の愛情の変化を思い知らされるのだった。

キャスト

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スタッフ

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コミカライズ

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60歳のラブレター くりた陸 (著), 古沢 良太 (原著)(2009年、集英社) - 映画版の漫画化

舞台

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『60歳のラブレター』 2002年12月 世田谷パブリックシアター
第1部を手紙の朗読、第2部を6人の俳優の日替わり出演による1人芝居で上演。
出演: (第1部)大沢悠里西村知江子 (第2部)緒形拳宇津井健細川俊之谷啓小林桂樹いかりや長介
脚本演出: 秋元康
製作: ザ・カンパニー
『60歳のラブレター』 2005年11月 東京グローブ座・12月 シアターBRAVA! (外部リンクへ)
出演: 長塚京三風吹ジュン
演出: 平山秀幸
脚本: 鄭義信
製作: TBSラジオアミューズ
『60歳のラブレター 絆』 2011年12月 サントリーホール ブルーローズ
男女ペアによる日替わりキャストで設定・構成も替え、朗読劇形式で上演。
出演: 水谷八重子中川晃教(母と息子)、風間杜夫愛原実花(父と娘)、蟹江敬三名取裕子(夫と妻)
構成演出: 一井久司
製作: アーティストジャパン

脚注

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  1. ^ 「2009年 日本映画・外国映画 業界総決算 経営/製作/配給/興行のすべて」『キネマ旬報2010年平成22年)2月下旬号、キネマ旬報社、2010年、173頁。 

外部リンク

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