飯島淳秀
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飯島 淳秀(いいじま よしひで、1913年9月30日 - 1996年)は、日本の英文学者、翻訳家。駒澤大学名誉教授。
経歴
[編集]京城生まれ。福岡、大阪、朝鮮と転々とし、11歳で関節炎のため左脚を切断、義足となる。
1937年立教大学英文学科卒。立教中学校教員、1946年立教大学予科講師、1947年予科教授、1949年立教大学助教授、1955年教授、1970年定年、駒澤大学教授。
英米文学の翻訳のほか、児童文学も多数翻訳する。1961年、飯島が共訳した『アラビアン・ナイト』が含まれる講談社『世界童話文学全集』が産経児童出版文化賞を受賞。(飯島淳秀先生略年表『英米文学』90年)
編著
[編集]- 『アメリカ便覧』(編、旺文社) 1947
翻訳
[編集]- 『アルハンブラ宮殿の秘密』(ワシントン・アーヴィング、中央公論社) 1949
- 『エジプト人』(ミカ・ワルタリ、岡倉書房) 1950、のち角川文庫
- 『永遠の処女』(マーガレット・ケネデイ、ダヴィッド社) 1951、のち角川文庫
- 『チャタレイ夫人の恋人について・性の虚偽と真実』(D・H・ロレンス、青木書店) 1951
- 『魅惑』(ルーマー・ゴッデン、ダヴィッド社) 1952
- 『夜の逢びき』(シャーウッド・アンダソン、角川文庫) 1953
- 『考える葦』(レベッカ・ウェスト、ダヴィッド社) 1954
- 『チャタレイ夫人の恋人』(D.H.ロレンス、三笠書房) 1955、のち角川文庫、のち富士見ロマン文庫
- 『雨の朝巴里に死す』(フィツジェラルド、角川文庫) 1955
- 『若き日の芸術家の肖像 / ダブリン人』(ジェームズ・ジョイス、三笠書房、現代世界文学全集) 1955、のち角川文庫
- 『セブンティーン』(ブース・ターキントン、秋元書房) 1956
- 『ブルックリン横町』(ベテイ・スミス、秋元書房) 1957
- 『山猫の足跡』(ウォルター・V・T・クラーク、荒地出版社、現代アメリカ文学全集) 1958
- 『オー・ヘンリイ短篇集』第1 - 第3(オー・ヘンリイ、角川文庫) 1958 - 1959
- 『夢みるころ』(クレイグ、秋元書房) 1958
- 『画廊』(J・H・バーンズ、杉木喬共訳、岩波書店) 1959
- 『ひまわりの影』(M・ストールズ、秋元書房) 1959
- 『海をおそれる少年』(スペリー、講談社、少年少女世界文学全集17(アメリカ編7)) 1960
- 『王子とこじき』(マーク・トウェーン、講談社 1960 (少年少女世界名作全集)
- 『ベン・ハー』(ルー・ウォリス、 1960 (角川文庫)
- 『大地』(パール・バック、筑摩書房、世界名作全集) 1961
- 『少年少女のイギリス史』(ディケンズ、講談社、世界ジュニアノンフィクション全集) 1961
- 『雪の白樺』(ジョン・マントリー、秋元書房) 1961
- 『世界伝記名作集 エバンズ編』(あかね書房) 1962
- 『ふしぎの国のアリス』(ルイス・キャロル、 講談社、世界名作童話全集) 1962
- 『ロビン・フッドの冒険』(講談社、少年少女世界名作全集) 1962
- 『ロビンソン漂流記』(デフォー、講談社) 1963
- 『ピーター・パン』(バリ、講談社、少年少女新世界文学全集) 1964、のち青い鳥文庫
- 『ジキル博士とハイド氏 / 自殺クラブ』(スティブンソン、あかね書房) 1965
- 『ジャックとまめの木』(講談社) 1965
- 『アラビアンナイト童話集』(講談社) 1965
- 『白いたてがみのライオン』(ジョスリン・アランデル、偕成社) 1966
- 『トム・ソーヤーの冒険』(マーク・トウェン、講談社、世界名作全集) 1966、のち青い鳥文庫
- 『ドリトル先生アフリカへいく』(ロフティング、講談社、世界の名作図書館) 1967、のち文庫
- 『息子と恋人』(D・H・ローレンス、岩崎書店、ジュニア版世界の文学) 1968
- 『宝島』(ロバート・スチブンソン、ポプラ社) 1969、のち青い鳥文庫
- 『シャーロック・ホームズの冒険』(アーサー・コナン・ドイル、文研出版) 1970
- 『霧の中の悪魔』(リアン・ガーフィールド、講談社) 1971
- 『宇宙戦争』(H・G・ウェルズ、あかね書房、少年少女世界SF文学全集) 1972
- 『消えた光』(ラドャード・キプリング、主婦の友社 、ノーベル賞文学全集1) 1972
- 『ビアス怪異譚』(アンブローズ・ビアス、創土社) 1974
- 『薔薇をエミリーに・ほか』(フォークナー、主婦の友社、キリスト教文学の世界) 1977.7
- 『名犬ラッシー』(エリック・ナイト、講談社、青い鳥文庫) 1995.3
脚注
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